北海道のヒグマを見ることは出来るか!神の子池から知床半島をドライブした結果|2016 旅行記3

旅の思い出

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今回は2016年「北海道&東日本パスの旅」その3をお届けします。

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神秘的な美しさ 神の子池

旅の4日目、この日は車で釧路から網走へ向かっていますが天気は雨。

どこに行っても景色が微妙なので「弟子屈町営牧場900草原」にやって来ました。ここでは900haの牧草地で乳牛の放牧が行われています。

車窓に広がるのは牧草ロールが置かれた牧場らしい景色。

牛横断注意」の標識もありました。しかし今のところ牛は1匹もいません。雨の影響でしょうか。

と思ったら、1か所に密集していました(笑)

レストハウスに到着。お目当ての牛乳と一緒に、北海道らしくエゾジカバーガーをいただきました。

900草原の次は定番の絶景スポット「神の子池(清里町)」へ。相変わらず雨は降り続いているため、「どうせここも」と期待していませんでしたが…

神の子池は雨でも神の子池でした。雨が降っていてもこれだけ神秘的で美しいのは、確かにがかっています。

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水面の白い点は雨粒。周囲を木々に囲まれているため、池は終日陰になっています。そのため晴れていても、青さはそれほど変わらないのでしょう。

神の子池の水源は1日12,000tも湧き出す摩周湖の伏流水。「透明な湧水」「白色の水底」「微粒子の動きによる光の錯乱」という3つの要素によって、神の子池は青く見えているそうです。

池の底に沈んだ倒木が見えていますが、水深は5mにもなるそうで、透明度が非常に高いことが分かります。

先ほどは「牛横断注意」の標識がありましたが、神の子池にあったのは北海道名物「熊出没注意」の看板。 世界には8種類のクマがおり、北海道に生息しているのはヒグマ。国内最大の野生陸上生物です。

北海道名物 熊出没注意の看板

神の子池の次に向かったのは知床。私はヒグマとの遭遇を楽しみにしていました。

こちらは途中で立ち寄った「道の駅しゃり」で見つけた張り紙。「トドの死体を捕食しているヒグマが確認されました」という、大自然すぎる一文が書かれています。クマの被害は日本各地で発生していますが、本州などに生息しているのはツキノワグマという別の種類です。

もう夕方ですが。オホーツク海側の斜里町から太平洋側の羅臼町へ抜ける「知床横断道路(国道334号線)」を走ります。

知床峠に入るとさっそく霧の中に、うっすらと生き物の姿が見えました。しかし明らかにヒグマではありません。

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キタキツネでした。キツネは網走や釧路の市街地でも、野良猫と同じような存在感で生息しています。そして車が接近しているにも関わらず、逃げる素振りは一切見せず、こちらに寄ってきてしまいました。

キタキツネの後は動物は一匹も現れず知床峠に到着。峠の周辺は霧に包まれており、景色は全く見えず。この日はここでUターン。帰り道でも動物は一匹も見ることが出来ませんでした。

翌日また知床でヒグマリベンジを果たすため、夜は宿がある網走でジンギスカンを食べて、英気を養いました。

知床ドライブでヒグマを見ることは出来るか

ということで旅の5日目は、朝から知床へ車を走らせます。

車の温度計は12度。お盆であることを忘れさせるような気温です。

こちらは網走から知床へ向かう途中の道路沿いにあり、知床八景&日本の滝100選のひとつにもなっている「オシンコシンの滝」。アイヌ語で「エゾマツが群生するところ」という意味があるそうです。

広めの駐車場があり、滝の目の前まで階段があるので、手軽に訪れることが出来ます。知床にはこうした滝がいくつかあり、陸の栄養が海へ運ばれ、魚が集まり、魚を狙った鳥が集まり、鳥そのものや鳥の糞が陸を豊かにし、陸の栄養が海に運ばれる…という循環が生まれています。

続いてのスポットも滝。前日はスルーした知床自然センターに車を止めて、遊歩道を歩きます。

こちらの絶壁が知床八景のひとつ「フレペの滝」。「オシンコシンの滝」に比べて水はほとんど流れておらず、滝?という感じ。川や山からの湧水ではなく、地面に浸透した雪と雨水が、断崖の割れ目から染み出ているタイプの滝で、「乙女の涙」という愛称が付けられています。

引き続きヒグマを探しながら「知床五湖」を目指している途中、森の中に何かいる!と思ったらシカでした。北海道をドライブしていると、ねずみ講とシカには色々な場所で出会います。

北海道のレンタカーには「鹿笛装着車」というのもあるようです。かつては絶滅の危機にあったエゾシカですが、オオカミの絶滅やハンターの高齢化により数が増え、現在は駆除の対象となっています。

知床五湖フィールドハウスに車を止めて、知床五胡までは高架木道を歩きます。高架化されている理由は「ヒグマ」。ヒグマが登って来れないように、木道には弱い電流も流れているそうです。

地上にも遊歩道がありますが、そちらはレクチャーの受講とガイド同伴が求められています。それぐらいヒグマが出現しやすい場所ですが、その姿を見ることは出来ず。また、こちらの展望台から目の前に見えるはずの「知床連山」も見えず。

本気でヒグマを見たい場合は、ガイドツアーにするのがおすすめです。海からヒグマを見られるツアーもあり、そちらに参加すると、ヒグマとの遭遇率は9割とも言われています。

知床峠を超えて羅臼へ

そしてまた知床峠に到着。

前日と同様、峠の周辺には霧に包まれており、景色は全く見ることは出来ませんでした。

しかし、知床峠を越えて羅臼町に入ると、青空が広がっていました。知床峠を境にこれだけ天気が違うとは驚きです。

水平線の先に見えているのは北方四島のひとつ・国後島。根室海峡を挟んで24kmしか離れていません。島には2万人程が住んでいるそうですが、日本人は1人も住んでおらず、事実上この海が国境のようになってしまっています。

羅臼では「道の駅知床・らうす」に寄り道。若い人が珍しかったからだと思いますが、カニの試食をたくさん頂きました。ここまで贅沢な体験はなかなか出来ません。

復路も知床峠は霧に包まれていましたが、峠を下りるとこちらも青空が広がっていました。結局ヒグマを見ることは出来ませんでしたが、最後に立派なエゾジカが現れました。

シカの角にはオスとしてのシンボルや、戦う際の武器としての役割があるそうです。こうした生き物を間近で見たいからといって、エサでおびき寄せるのはNG。人に寄ってきた動物が轢かれてしまう「ロードキル」は、知床の深刻な問題となっています。

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今回はここまで。本日もありがとうございました。

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