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今回は「2016年 春 石垣島・波照間島旅行記(人生初の沖縄旅)」その3をお届けします。
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沖縄の御嶽は不吉?行かない方がいい?
2016年3月23日、波照間島に上陸してからまだ半日ですが、もう島中を行き尽したと言ってもいいかもしれません。
何も知らなければ、古代の遺跡と勘違いしてしまいそうな外観のお墓。かつて沖縄では、遺体の風葬(骨の状態になるまで風化させる)が行われていました。お墓の中で遺体を横にして安置するため、お墓のサイズが大きくなったそうです。
このお墓には、遠い親戚を含めた「一族」が一緒に入ります。お墓参りには大人数が集まるため、お墓の前に宴会用のスペースがあるのも沖縄ならでは。さらには、台風にも強い構造になっているそうです。
このように、沖縄文化・風習には独特なものが色々とありますが、波照間島で私が気になっていたのは「御嶽(うたき)」。御嶽は沖縄各地に点在し、地域の人々が祈りを捧げる聖域となっています。
有名な御嶽には、沖縄本島の「斎場御嶽」があります。世界遺産にも登録され、パワースポット(=観光地)として多くの観光客が訪れていますが、琉球王国時代から大切にされてきた祈りの場です。
島の商店の方に御嶽の場所を聞くと、「御嶽?何しに行くの」と厳しい口調に変わりました。「不吉なことが起こるから、行かない方がいい」とのこと。沖縄本島では御嶽で拝みをしている人をよく見かけますが、波照間島の人はあまり御嶽に近寄らないそうです。
島のことを勉強していると伝えると、御嶽の場所を教えてもらえました。緑に覆われた自然空間が聖域になっているため、草木を切ることも出来ません。この中に置いてある石を目指して、神が降り立つとされています。
嵐がやって来る 不吉な予感
御嶽から宿へ戻る途中、道端で真っ赤に咲いた沖縄県の県花・デイゴを見つけました。有名な沖縄ソング「島唄」の歌詞にもあるように、デイゴの花が見事に咲くと、嵐がやって来ると言われています。
こちらはこの日の夕方の海の様子。白波が打ち寄せており、翌朝に波照間島を出ることが出来るか心配になってきました。
日本最南端の碑がある高那崎に打ち寄せる波も荒々しいです。石垣島で波照間島行きの乗船券を買う時には「船が欠航になるかも」と、島の商店では「(御嶽に行くと)不吉なことが起こる」と言われたことが、脳裏をよぎります。
船が欠航 波照間島から出れなくなった
船が欠航する可能性があるときは、朝から港に行列が出来て、船に乗れないこともあると宿の方に言われていました。
そのため、翌朝は5時半に宿をチェックアウト。写真は港の待合室の外で寝る友人。一緒に旅をしている7人のうち、私を含む4人はこの日、波照間島から西表島へ移動する予定でした。
待合室は早めに開きましたが、まだ誰もやって来ません。外は雨が降り、風も吹いている状況ですが、案内板には「運航」と表示されています。
そして朝7時の天気予報、波4m。悪い予感は的中し、本当に嵐がやって来たようです。
結局この日、船は全便欠航となり、私たちは波照間島から出られなくなってしまいました(笑)
港の待合室にあった「島時間」と書かれたポスター、このおじいが西浜荘のオーナーです。船が来ないということは、この日島に入ってくる人もゼロ。西浜荘に再度チェックインすることが出来ました。
船を待っている間は暗かったので、海の様子が分かりませんでしたが、港内でもかなり波が立っていました。外洋はもっと荒れているはず。全便欠航も納得です。
飛行機もある
ちなみに、波照間島には空港もあります。
「船がダメなら飛行機で」と言いたいところですが、2008年11月から波照間空港を発着する定期便は運休しており、当時は島外との交通手段が船だけでした。
2024年1月、第一航空が波照間島ー石垣島の運航を開始。波照間島は再び船でも飛行機でも行くことが出来るようになりました。なお、滑走路が800mと短いため、最大乗客数13人に制限されているため、船が欠航したときは争奪戦となることが予想されます。
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今回はここまで。本日もありがとうございました。
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