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今回は2016年「北海道&東日本パスの旅」その2をお届けします。
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レンタカーで行く夏の北海道ドライブ
2016年8月上旬、東京から列車を乗り継いで北海道・岩見沢へやって来ました。ここからはレンタカーを借りて、夏の北海道をかけ巡るドライブ旅です。
北竜町 ひまわりの里
まずやって来たのは北竜町ひまわりの里。夏の時期は東京ドーム約5個分の広大な畑に、200万本ものひまわりが咲き誇る景色を見ることが出来ます。
1979年に研修でヨーロッパを訪れた農協職員の方が、旧ユーゴスラビア・ベオグラード空港周辺のひまわり畑を見たことをきっかけに、この景色が誕生したそうです。
この景色が見られるのはお盆を過ぎた頃まで。枯れたひまわりはトラクターで倒されますが、地面に落ちた種から翌年また芽が出てくるそうです。
駐車場は無料。24時間来場可能なので、人が少ない朝早い時間がおすすめです。
ゆっくりとこの雰囲気を楽しむことが出来ました。夏の北海道ドライブでは欠かせないスポットと言えるでしょう。
北竜町・ひまわり畑の次に向かったのは美瑛。「丘のまち」と呼ばれる美瑛には、絶景スポットが点在しています。
一般道を走ること約2時間、いかにも北海道らしい景色が広がりました。
美瑛の絶景を巡る
十勝岳連峰の大噴火で形成された丘陵地が約100年前から開拓され、牧歌的風景が見られるようになりました。
こちらは「セブンスターの木」。何でもない1本のカシワの木ですが、1976年にJTのたばこのパッケージに使用されたことをきっかけに、多くの人が訪れる観光スポットとなっています。
こちらは1972年に日産スカイラインのCMに登場し、有名になった「ケンとメリーの木」。何でもない1本のポプラの木が観光名所になるのは、美瑛ならではのことです。
「マイルドセブンの丘」もCMをきっかけに有名になったスポット。防風林として植えられたカラマツが並んでいますが、これらの木々は伐採されてしまったようで、もうこの景色は見ることが出来ません。
ここは観光地ではなく人の畑、いわゆる私有地です。
そのため道路から外れて畑に立ち入るのはNG。注意書きも多くありますが、全く守られていないようで、マイルドセブンの丘の木々が伐採されてしまったのも観光客対策です。
こちらは何の作物でしょうか。斜面一面に緑が広がっています。
輪作が行われている美瑛の畑。季節によって彩を変えることから別名「パッチワークの丘」とも呼ばれています。
こちらは走っている途中に見つけた一面に広がる麦?の畑。 ビールのCMでよく見るやつです。
有名なスポットでなくても、美瑛にはこうした絶景があちこちにあります。
有名な場所を目指すのではなく、自分で色々巡って、お気に入りの場所を見つけるのが美瑛の楽しみ方でしょう。
美瑛の日常の景色の中を車で走ること自体が、旅行者にとっては特別な体験です。
一方で、観光用に管理された丘もあります。それが四季彩の丘。入園料はかかりますが、鮮やかな花畑の景色を見ることが出来るスポットです。
広さ15haの敷地に数十種類の花が並ぶ光景は圧巻。ひまわり畑と同様、写真でこの迫力は全く伝わりません。
本当に綺麗な景色を見たとき、日本人は「綺麗」ではなく「凄い」という言葉を使う傾向があります。
ここは広がるのはまさに凄い景色です。
園内には農産物直売所やレストラン、アルパカ牧場もあります。
そして、美瑛の絶景スポットとして欠かせない場所と言えば、四季彩の丘から車で約15分の場所にある青い池です。
その名のとおり「青い池」に並ぶ立ち枯れたカラマツ。2012年、Appleの壁紙に採用されたことで有名になりました。
もともとは十勝岳の火山泥流を防ぐために作られた池。白金温泉の温泉成分と、美瑛川の水が混ざって溜まることで、この「青」が作りだされるそうです。
川も青い色をしています。青森の白神山地にも「青池」がありますが、それとはまた違う青色の池です。
なお、Appleの壁紙に採用されたのは、周囲に雪が積もった雪景色の青い池。Appleの壁紙と同じ景色を求めて、この翌年の冬に再び美瑛を訪れましたが…
凍った池の上に雪が積もり「どこに池があるの?」状態でした(笑)雪の青い池はそう簡単には見られないようです。ちなみに冬は、夜にこれらの木々がライトアップされます。
青い池に並ぶカラマツも、きっとそのうち折れてしまい景色も変っていくのでしょう。夏の美しい青い池を見ることが出来てよかったです。
美瑛から富良野へ
青い池の次は富良野にあるファーム富田へ。
途中の道路にキタキツネがいました。
車が接近していても逃げる素振りを見せません。きっといつもエサを与えられて、人間に慣れてしまっているのでしょう。
富良野はドラマ「北の国から」のロケ地として有名ですが、ファーム富田のラベンダー畑もまた人気の観光スポットです。
ファーム富田といえばラベンダー畑。しかし、美瑛で壮大な景色の数々見た後だったので、「意外と規模が小さいな」ということであっさり退散。
雨の釧路へ長距離移動
絶景巡りはここまで。富良野から向かうのは200km以上先にある釧路。こうした大移動が北海道ドライブの醍醐味です。
しかし、夕陽が沈むと景色は全く楽しむことは出来ません。さらにシカの飛び出しにも注意が必要です。
有料道路は使わずに釧路へ到着。夕食は屋台でラーメンを食べました。釧路ラーメンの定義は「細ちぢれ麵とあっさりしたしょうゆ味のスープ」。札幌・函館・旭川と並ぶ、北海道四大ラーメンとされています。
翌朝は釧路湿原を見下ろす展望台のひとつ「細岡展望台」からスタート。釧路では宿に泊まらず、展望台の駐車場で車中泊をしました。
景色のほとんどが霧に包まれているため、この写真からその規模感は全く分かりませんが、釧路湿原の広さは東京ドーム約6,000個相当にもなるそうです。
この地がもともとは海だったことはあまり知られていません。海水が引いた場所に緑が育ち、様々な生き物が暮らす湿原となったそうです。
雨粒が車体に打ち付ける音で熟睡することは出来ませんでした。この日は1日雨予報ですが、「道東」を走り網走まで移動します。
細岡展望台から2時間ほど走り到着したのはオンネトー。雌阿寒岳の噴火により川の流れが止められて出来た湖(沼)で、アイヌ語で「年老いた沼」「大きな沼」という意味がるそうです。
オンネトーがある足寄町観光協会のホームページでは、『水の色は天候や風、時間帯によって変化することから神秘の湖とも呼ばれています』と紹介されていますが、この日は目の前に見えるはずの雌阿寒岳すら見えず。
数分の滞在時間でやって来たのは阿寒湖。雨は止む気配がありません。景色は地味ですが、阿寒湖の周辺は観光地として整備されているので、いくつか観光スポットがあります。
こちらは湖畔にある「阿寒湖アイヌコタン」。アイヌの民芸品を販売するお店などが並ぶ場所です。歩いている人はほとんどいません。
ホテル沿いにあるお土産屋さんには、阿寒湖名物・まりもも販売されていました。まりも関連のグッズも多数販売されています。
阿寒湖の次は摩周湖と屈斜路湖へ行くつもりでしたが、この天気だと景色は全く期待できません。そこで、地図で見つけた牧場へ寄り道してみることにしました。
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今回はここまで。本日もありがとうございました。
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