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今回は「2017年 北海道旅行記」をお届けします。
台風の北海道へ
2016年9月18日、夜の東京駅へやって来ました。まずはバスで成田空港へ。今回の目的地は北海道です。
翌朝の飛行機が早いので、この日は成田空港に野宿。しかし、こちらの動画の通り、東京駅を出発した時点で外は嵐。不安になるスタートです。
成田空港で迎えた翌朝、私が利用するJW905便は条件付き運航。他の新千歳空港行きの便については欠航となっていました。
その理由は【台風18号】。私はこれから台風が迫っている北海道へ向かうのです。今回はもともと稚内から船でサハリンへ渡る予定で、北海道行きの飛行機を確保していました。
パスポートに「WAKKANAI」というレアな出国印が貰えるはずでしたが、この台風で船が欠航。サハリン行きは中止となりました。
台風一過で青空が広がる成田空港。台風が来ていても、飛行機が飛ぶ場合はキャンセル出来ないのがLCCです(返金なし)。条件付き運航ですが、とりあえず北海道を目指します。
離陸後は揺れが続き、シートベルト着用サインが消えることはありませんでしたが、無事新千歳空港へ到着。そして台風も北海道に上陸したようです。
日本最北端 宗谷岬へ
もともとはサハリンへ行く予定だったので、この先は2日後の飛行機までノープラン。
しばらく新千歳空港温泉で過ごしながら様子を見ていましたが、それほど天気は悪化しなかったのでレンタカーを借りました。車があれば自由に移動が出来ることはもちろん、寝る場所にも困りません。
特に行きたい場所も無かったので、日本最北端の地「宗谷岬」を目指すことにしました。新千歳空港から宗谷岬までは下道で約6時間です。
台風のピークは過ぎたようですが、未だ空には厚い雲がのしかかっています。
北上するにつれて、雨風が強くなってきました。台風も北上しているので、恐らく台風へ近づいているのでしょう。視界が悪く、途中で走るのを中断せざるを得ない場面もありました。
それでも何とか深夜に日本最北端・宗谷岬へ到着。宗谷岬からサハリンの南端までは43km。天気がいい日には水平線の先にサハリンを見ることも出来ます。
しかし、この時間は真っ暗で当然何も見えません。そして車のドアも開かないほどの猛烈な風が吹いています。台風の宗谷岬を訪れる機会もなかなか無いので、貴重な経験となりました。
2泊3日 レンタカーの旅
ここからも引き続きレンタカーで北海道を巡ります。
宗谷岬から夜通し走り、翌朝やって来たのは「サロマ湖」。台風は過ぎ去ったようで、青空も見えてきました。
こちらは標高376m、幌岩山山頂にあるサロマ湖展望台からの景色。ここまでは車で来ることが出来ます。
日本で3番目に大きい湖・サロマ湖の見所は砂嘴。写真では分かりにくいですが、Wikipediaによると、その長さは26kmにもなるそうです。
砂嘴を挟んだ向こう側はオホーツク海。佐呂間別川の流入もあるサロマ湖は、淡水と海水が混ざった汽水湖になっています。
続いてやって来たのは網走市内にある「能取湖」。こちらは湿原のような雰囲気ですが、100%海水の湖です。
能取湖の名物はサンゴ草。日本ではごく一部にしか生育していないそうで、能取湖が日本一の群生地とされています。
本物のサンゴに似ていることがその名の由来。普段は緑色ですが、9月頃になると赤く変色し、まるで湖に赤い絨毯が引かれたような景色が広がります。
能取湖からは網走市街を通過し知床方面へ。台風の影響でしょうか。海は茶色く濁っています。
国道334号線(通称「知床横断道路」)に入りました。ここでは野生生物に出会えるかもしれません。以前、ヒグマを見るために知床峠を何往復かしましたが、結局その時はシカしか見られず。今回もヒグマを探しながら車を走らせます。
■ 参考:2016年 知床ドライブ
ちなみに、知床横断道路は冬期通行止め。理由は当然「雪」ですが、調べていて驚いたのは、北海道の国道で冬季通行止めとなるのはどうやらこの道だけということ。ほとんどの国道が冬も走れるというのは驚きです。
今回もヒグマの姿を見ることは出来ないまま、標高738mの「知床峠」に到着。知床連山の尾根筋にあたり、7月でも残雪を見ることが出来ると紹介されているスポットです。
このときは9月中旬。もうすぐ木々が紅葉し、そして雪が降ってしまいます。こうして、一面緑の景色を見ることが出来るのは貴重なのかもしれません。
知床峠からは海も見えて、水平線の先にはうっすらと北方領土「国後島」の姿も見えました。
日本最東端 納沙布岬へ
続いては、一般人が行くことの出来る日本最東端の地「納沙布岬」を目指して車を走らせます。
その途中、清里町にある「神の子池」に寄り道。台風の直後ということで、水面には落ち葉が浮かんでいます。
周囲を木々に囲まれ、それほど大きな湖でもないので、青森県の「青池」と同様、運が悪いと水面がすべて落ち葉に覆われていることもありそうです。
台風直後でこれだけ綺麗な池を見ることが出来たのは、ラッキーだったかもしれません。
神の子池の水源とされているのが摩周湖。摩周湖には4つの展望台がありますが、今回は「裏摩周」と呼ばれる展望台へ行ってみました。
しかし、太陽が傾いてしまい、摩周湖本来の青さを見ることは出来ず。
摩周湖から車を走らせ、納沙布岬に到着したのは19時過ぎ。灯台は明るい一方、周囲は真っ暗なので、「ここが納沙布岬であること証明するもの」を探すのが大変でした。
■ 参考:2021年 納沙布岬旅行記
こちらはすでに翌日お昼過ぎの写真ですが、納沙布岬からやって来たのは美瑛。この日の夜の飛行機で東京へ帰ります。
顔が黒い羊「サフォーク」が放牧されていました。貴重な羊肉として出荷されているようです。こうしたいかにも北海道らしい景色を楽しめるのが美瑛の魅力。
そんな美瑛で有名な観光地のひとつが「白金青い池」。以前も訪れたことがあり、その美しさに感動した場所ですが…
この日は台風の影響で「青」ではなく「緑」になっていました。美瑛川という川の影響を受けている池なので、上流の増水や土砂流入といった影響があるのでしょう。
池が「青」に戻るまでどれだけ時間がかかるか分かりませんが、青い池に行くときは当日だけでなく、その前から天気をチェックしておくのがおすすめです。
美瑛から新千歳空港に戻ってきました。3日間の走行距離は約1660km。北海道の大きさを改めて実感しながら、2日連続車中泊で、日本最北端と日本最東端を制覇することが出来たのでよかったです。
最後は空港にある「松尾ジンギスカン」で締め。この旅で唯一の北海道らしい食事となりました。
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今回はここまで。本日もありがとうございました。
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