稚内から路線バスで宗谷岬へ!年越し&初日の出で大混雑?大晦日の宗谷岬を観光|2023 旅行記4

北海道

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今回は「2023年→2024年 年末年始 北海道の旅」その4をお届けします。

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稚内駅から路線バスで日本最北端の地へ

2023年12月31日、稚内のドーミーインで朝を迎えました。

ドーミーインからの景色

この日は18時11分に稚内駅を出る宗谷本線の普通列車で旭川に向かい、旭川の宿で2024年を迎える予定です。

利尻島・礼文島行きのフェリーは午前便だけの運航。午前便で礼文島に日帰りで訪れる場合、島での滞在時間は30分しかありません(8時30分着、9時00分出港)。前日のうちに礼文島に上陸していて正解でした。

午前中はドーミーインで過ごし、午後は日本最北端の地・宗谷岬に路線バスで向かいます。稚内駅前ターミナルの窓口で往復の乗車券をゲット。料金は2,560円でした。

13時30分発、宗谷バスの天北宗谷岬線「浜頓別ターミナル行」に乗車。稚内駅から路線バスで、日帰りで宗谷岬を訪れる場合、以下の3パターンが一般的です。

ただ、冬の宗谷岬観光に5時間も必要ありません。①か②のパターンで宗谷岬を訪れる人がほとんどでしょう。

そんなわけでバス停には行列が出来ていました。このバスに乗る人の多くは、観光客の装いでありながら荷物は少ないので、②のパターンで宗谷岬を訪れる人々です。

稚内駅前は旭川から続く国道40号線と、留萌から続く国道232号線の終点となっています。なお、国道40号線と国道232号線は天塩町から終点までが重複区間です。

バスは満員の状態で稚内駅を発車。私も座わることは出来ませんでしたが、運よくこの場所から前面展望を楽しめました。

南稚内駅のそばにある「日本最北端のマクドナルド」付近の交差点から、バスは国道238号線へ。稚内駅から宗谷岬までの距離は約30km、所要時間は50分です。

■ 参考:日本最北端のマクドナルドへ

こちらは日本最北端の空港である稚内空港。東京・羽田からANAの直行便も飛んでいます。公的なデータは見つかりませんでしたが、海から近く、風雪の影響を受けやすいため、冬の就航率は7割程度になるそうです。

バスもまた凄い景色の中を走っています。路面は白く凍結しており、風雪の影響で視界も悪いです。

この先は宗谷岬まで海を見ながら走ります。

大混雑?大晦日の宗谷岬を観光

稚内駅から宗谷岬まで乗客の乗り降りはなく、バスは定刻通り日本最北端の地・宗谷岬に到着しました。

私以外の方々もほぼ全員降車。1時間後にやって来る稚内駅行きのバスまで、大晦日の宗谷岬を観光します

宗谷岬の駐車場は大混雑。停車するスペースが無く、右往左往している車が何台もいるほどです。大晦日の宗谷岬には、宗谷岬で年越しを迎え、初日の出を拝もうとするライダーやチャリダーが全国から集結することで知られています。

日本最北端の地」の石碑にも、記念撮影をする人の行列が出来ています。この環境でも行列を作り、後ろに並んでいる人にカメラを渡して写真を撮ってもらう流れが自然と出来ているのは、日本ならではのことでしょう。

雪の上にはカラフルなテントがずらり。まだ14時半ですが、覚悟を決めて年越し、そして初日の出を待つのでしょう。1988年からは、元旦の早朝に「初日の出 in てっぺん」という公式イベントも開催されているそうです。

そしてまだ14時半なので、ここからさらにテントの数が増えるのでしょう。稚内・利尻・礼文 観光WEBサイトでは、年末年始の宗谷岬での過ごし方も紹介されています。年越しの瞬間には花火もあがるとか。

しかし、気温はー5.9℃。ここに海からの猛烈な風が吹いているので、半端ではない寒さです。一晩をテントで過ごすなんて考えられません。

路線バスで宗谷岬に到着してから、「日本最北端の地」の石碑で記念撮影するまでの動画がこちら。過酷な環境であることがすぐに分かるはず。そしてなぜか、海水に触ろうとする人も写っています。

■ 参考:台風の宗谷岬へ

寒すぎる!宗谷岬で年越し&初日の出?

結局のところ、宗谷岬ではほとんどの時間を、岬に唯一ある売店「柏屋」で過ごすことになりました。

こちらは売店に併設されている流氷館。ー10℃以下に調節された部屋に、本物の流氷や北海道の動物の剥製が展示されているとのこと。入場は無料で、出入りも自由です。

中はこんな感じ。それほど広くはないので、眺めるだけだったら5分も必要ありません。また、この日は外があまりに極寒だったので、寒さはあまり感じませんでした。

こちらはアザラシのはく製。稚内市の抜海漁港には、毎年冬にアザラシの大群がやって来ることで知られています。

■参考:抜海漁港でアザラシを見る

寒さを逃れる人々が押し寄せ、売店の中は混雑していたため一旦外へ。こちらは日本最北端の自動販売機と日本最北端の郵便ポスト。売店ではお土産の他、日本最北端の到達証明書も販売されています。

少し周辺を歩いてみます。こちらは宗谷岬展望台前からの景色。すでに宗谷岬の駐車場はいっぱいですが、年越しに合わせて宗谷漁港に臨時駐車場も設置されるそうです。

ちなみに、こちらが日本最北端の信号機となっています。

■参考:日本最南端の信号機

凍てつく宗谷海峡を眺めるのは間宮林蔵の像。1780年に茨城県で生まれた間宮氏は、伊能忠敬に本格的な測量術を学んだ後、1808年に幕府の命令で北方を探検。翌1809年に、間宮海峡(タタール海峡)を発見し、樺太が「島」であることを発見した人物です。

天気がいい時は宗谷岬から樺太の島影が見えることもありますが、さすがにこの日は見えず。

最後にやって来たのは宗谷岬神社。もちろん日本最北端の神社で、宗谷岬で年越しをした人たちが初詣のために参拝するそうです。

ということで、宗谷岬の観光はこれにて終了気象庁のデータによると、この日(2023年12月31日)の宗谷岬の天候は以下の通りでした。

  • 最高気温:-3.7℃
  • 最低気温:-8.9℃
  • 平均気温:ー5.8℃
  • 平均風速:10.1m/s
  • 最大瞬間風速:19.1m/s
  • 平均湿度:81%

帰りもバス停には行列が出来ていました。この日の気象データに基づき、平均気温・平均湿度・平均風速から体感温度を計算するとー26.6℃。バスを待っている時間も苦痛です。

幸いバスは時間通りにやって来てくれました。この日は旭川まで移動する予定でしたが、ドーミーインが快適だったため、急遽旭川の宿をキャンセルし、ドーミーインに延泊することに。

ドーミーイン名物「夜鳴きそば」が、この日は年越しそば(海老天付き)となっていました。元旦の朝6時に稚内駅を出発し、宗谷岬を目指す「初日の出シャトルバス(往復3,000円)」もありましたが、今回は利用せず。

2024年1月1日の朝はドーミーインで迎えました。空はすっかり明るくなっていたものの、太陽の姿は見えません。きっと宗谷岬でも初日の出を見ることは難しかったでしょう。この日は列車を乗り継ぎ、東室蘭まで移動します。

■参考:日本最東端・納沙布岬で初日の出を見る

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今回はここまで。本日もありがとうございました。

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