父島で朝陽を見る!島の天気は変わりやすい?雲があっても雨が降らない理由|2025 旅行記10

島旅

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今回は「2025年 小笠原諸島に育休移住してみた」その10をお届けします。

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父島で朝陽を見る

2025年4月24日、小笠原諸島・父島での育休移住は11日目を迎えました。

この日は朝陽を見るため、早朝から宿に泊まっている皆さんと一緒に長崎展望台へ。宿がある二見港周辺の集落からは約4kmと少々距離があります。

長崎展望台に到着。すでに水平線と雲の間がオレンジ色に焼けています。父島で一般の観光客が気軽に訪れて、水平線から昇る朝陽を見ることができる場所は、実はほとんどありません。これは父島の地形によるものです。父島は南北に長く、西側は二見湾を囲むように低地が広がっています。一方で東側は山地となっており、集落から東を望むと、太陽は海ではなく山の向こうから昇る形になるのです。

さらに、山の上を通る道路(通称「夜明け道路」)は海岸から少し離れており、周囲を木々に囲まれているため、道路から海を見渡すこともできません。夜明け道路にはいくつかオーシャンビューの展望台があり、その中で集落から最も近いのが長崎展望台です。

夕陽や星空を見に出かける人は多い一方で、小笠原では朝陽を目的に出かける人はあまり多くないかもしれません。朝からツアーに参加する人が多いことや、日の出の時間が早いことも影響していると考えられます。実際、私たちも約3週間の滞在で、朝陽を見に出かけたのはこの1回だけでした。

この日の父島の日の出は4時59分。東京都心とほぼ同じ時刻ですが、「南の島でのんびり」という感覚で比べると、沖縄(那覇)よりもおよそ1時間早くなっています。この日の出の早さも、小笠原の魅力のひとつです。特に冬は、沖縄では朝起きて暖かいものの、朝7時でも薄暗さが残るのに対し、小笠原では暖かいうえに明るくなっています。日中に活動する人にとっては、とても心地よい環境だと言えるでしょう。

■参考:小笠原と沖縄の違い

遠くは晴れていたのでしょう。朝陽を見ることはできましたが、この日の父島は雨が降ったり止んだりのお天気。宿に戻って朝食を食べた後は、近くを散歩。写真はビジターセンターの庭に咲いていたパッションフルーツの花です。

■参考:パッションフルーツの農園を見学


おがさわら丸がいない二見桟橋には見慣れない船がいました。どうやらこちらは、東洋建設の「AUGUST EXPLORER(自航式多目的船)」という船で、硫黄島へブイの交換に行ってきたそうです。

■参考:おがさわら丸で硫黄島へ

島を歩いて1周する

翌2025年4月25日、育休移住12日目は良い天気になりました。

一方で、朝8時半前にも関わらず、メインストリートが閑散としているのは、おがさわら丸出港中ならではの光景と言えるでしょう。せっかく晴れているので、この日は島を歩いて1周することにしました。もちろん、えびーを抱っこしながらです。

■参考:小笠原の天気について

父島の1周は約20km。実際の父島はもっと大きな島ですが、島を1周する道路は1本しかなく、一般人が立ち入ることの出来るエリアも限られています。また、島を1周する際は時計回りがおすすめ。東半分(夜明け道路)はアップダウンが激しいことに加えて、住居も自販機もありません。

ここが運命の分かれ道。西半分もアップダウンはありますが、東半分ほどではなく、何よりいざとなったらバスで集落に帰ることも出来ます。西半分を後半に残した方が安心です。ということで、私はここを左に曲がり、夜明け道路へ。

まずは朝陽を見るときに訪れた長崎展望台を目指して歩きます。

JR貨物のコンテナがありました。当然のことながら、小笠原に鉄道は走っていないので、おがさわら丸で運搬されてきたのでしょう。

工事現場にあったこちらの巨大なクレーン車はおがさわら丸に乗らないため、特殊な運搬方法で運ばれてきたと思われます。

ここから本格的な上り坂のスタートです。

島の天気は変わりやすい?

少し登ると、雲らしきものが出てきました。

これほど標高の低い場所に雲ができるのは、島ならではの現象です。離島は周囲をすべて海に囲まれているため、空気中の水蒸気量が非常に多くなります気象庁のデータを確認すると、この日9時の父島の湿度は90%、気温は24.3℃でした。一般に、気温が高いほど空気は多くの水蒸気を含むことができます。そのため、この気温で湿度が90%という状況は、やはり空気中に非常に多くの水蒸気が含まれていたということです。

■参考:湿度と雲について

上り坂が続く

湿度が高いということは、その空気は露点に近い(雲になりかけている)状態なので、海風が島にぶつかり空気が押し上げられると、例えば標高30mほどでも凝結して雲になります。これが「島の天気は変わりやすい」と言われる理由のひとつです。

雲と霧の違い

雲と霧は本質的には同じ現象であり、空中に浮かんでいるものを、地面に接しているものをを呼びます。

また、雲ができたとしても、「雨粒になるための条件」が揃わなければ、雨は降りません。そもそも雲は水の粒の集まりですが、その一つひとつは非常に小さなものです。

雲を構成する水滴(雲粒)の大きさは直径約0.01mm程度であるのに対し、雨粒は約0.5〜5mmほど。雲粒はそのままでは軽すぎて、空気中に浮かんでいる状態にとどまってしまいます。

雲があっても雨が降らない理由

雲が雨になるための主な条件は以下の3点。

  • 水滴が成長すること。雲の中で水滴同士が衝突し、合体することで大きくなっていく。しかし、雲が薄かったり、空気中にとどまる時間が短かったりすると、十分に成長することができない。
  • ちょうそよい強さの上昇気流。上昇気流が弱すぎると水滴はうまく成長せず、逆に強すぎると、大きくなりかけた水滴が落ちる前に再び上へと持ち上げられてしまう。
  • 落下中に蒸発しないこと。たとえ雨粒が形成されたとしても、地表付近の空気が乾燥している場合、落ちてくる途中で蒸発してしまう。

■参考:雲の成長について

そんな高度の低い雲を見ながら歩いているうちに長崎展望台に到着しました。

対岸の兄島にも雲がかかっています。ただ、海上には雲がないので、やはり地形による上昇気流の影響ということでしょう。島の雲は高度が低く、雲自体の厚みも薄いため、水滴が成長するための距離や時間が限られています。また、上昇気流も比較的弱いことが多く、結果として水滴が十分に大きくならない(=雨にならない)まま消えてしまうそうです。

■参考:沖縄のカタブイとは

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今回はここまで。本日もありがとうございました。

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