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今回は「沖縄コーヒー」その1をお届けします。
小笠原諸島で国産コーヒーに出会う
私が「国産コーヒー」に初めて出会ったのは、旅行で訪れた小笠原諸島・父島です。
島を1周している途中、集落から離れた場所にある「USK COFFEE」に入りました。ここでは小笠原産のコーヒーを飲むことが出来ます。
日本でコーヒーの本格的な露地栽培が行われているのは、小笠原諸島・徳之島・沖縄だけ。USK COFFEEも、貴重な国産コーヒーを飲むことが出来る場所として、島民や観光客から人気を集めています。
■ 参考:小笠原とコーヒーの歴史
国別で見ると日本のコーヒー消費量は世界第4位(参考:世界と日本のコーヒー豆事情 | AGF® )。しかし、そのほとんどが輸入されているため、日本国内でコーヒーの生産が行われていることは、あまり知られていません。
沖縄コーヒー農園のボランティアに参加
小笠原でUSK COFFEEに観光客が訪れているのに対し、沖縄の観光客が沖縄コーヒーに触れる機会は少ないです。
沖縄でも小笠原のように、より多くの人に沖縄県産コーヒーが認知されれば、沖縄旅行の楽しみも増えるはず…
そう思って、沖縄コーヒーのことを調べていたら、偶然見つけたのが「コーヒー農園カフェのボランティア」です。
2019年7月のある日、大宜味村へやって来ました。今回お邪魔する安里コーヒー農園はやんばるの山奥にあります。
指定の集合場所「石山展望台」に到着。集合時間を少し過ぎた、軽トラに乗ったコーヒー農園の主・安里おじいがやって来ました。
この日は私とあと2名、ボランティアの方がいました。「まずはコーヒーゆんたくしようか」ということで、展望台の屋根の下でコーヒー焙煎の準備。ゆんたくは沖縄の文化で「おしゃべりすること」です。
沖縄コーヒーの焙煎・試飲体験
まずは精米機を使い、乾燥させたコーヒー豆を脱穀。コーヒー1杯分の豆は「白米1合」の設定で脱穀することが出来ます。
脱穀が完了すると殻と豆が分離され…
出てきた豆がこちら。この状態のコーヒー豆は「生豆(きまめ)」と呼ばれます。
続いて、写真のように形が悪い生豆を目視で探し、手でひとつひとつ取り除いていきます。
この作業を終えてようやく焙煎です。安里さんお手製の焙煎機を使い、生豆に火をかけます。
コンロで下から火を当てながら、生豆を入れた車輪を回すことで、まんべんなく熱が行く届くという仕組みです。
コーヒー豆から煙が立ち、バチバチと音が鳴り始めたら焙煎は終了。この時点で周囲にはコーヒーのいい香りが漂ってます。冷ましたコーヒー豆を挽いて、お湯を注いだら…
完成!私は普段それほどコーヒーを飲みませんが、それでも味の違いは分かりました。お茶のようにすっきりと、飲みやすい印象です。
それからしばしコーヒーゆんたく。こちらは安里コーヒー農園の看板犬・ボス。飛びついたり吠えたりすることは一切ない、とてもいい子です。
コーヒー農園を見学
コーヒーゆんたくの後はコーヒー農園を見学。
こちらがコーヒーの木々たち。コーヒーの森は日本の他の場所では見ることが出来ない貴重なものです。
コーヒーの森を覆うのは、日本最大のシダ植物「ヒカゲヘゴ」。ジュラシックパークのようなジャングルの雰囲気が感じられます。
木々に実ったコーヒーの果実が熟し、黄色や赤色になったら収穫です。そして、収穫した果実から取り出した種を乾燥させたものが、脱穀前のコーヒー豆となります。
コーヒーの木を植樹する
最後はコーヒーの木を植樹することになりました。
この苗木が私のコーヒーの木になります。
地面に穴を掘り、腐葉土を入れて、コーヒーの苗木を埋めたら…
植樹完了!この木からコーヒーを収穫出来るまでにかかる時間は4~5年。先は長いですが、自分で栽培したコーヒーを飲むことが出来る日を楽しみにしたいと思います。
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今回はここまで。本日もありがとうございました。
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