今治~尾道 しまなみ海道をバスで渡ってみた!愛媛から本州へ渡る一番安い方法|2024 旅行記

愛媛県

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今回は「バスでしまなみ海道を通過してみた」ので、その様子をご紹介します。

愛媛県から本州へ渡る一番安い方法

2024年12月30日、愛媛県・今治駅前にやって来ました。愛媛県から公共交通機関で本州へと渡る手段は以下の通り。

2024年12月現在
  • 防予フェリー:松山~柳井(山口県)
  • 周防大島松山フェリー:松山~周防大島~柳井
  • 瀬戸内海汽船:松山~呉~広島
  • 石崎汽船:松山~呉~広島
  • オレンジフェリー:東予~大阪南港/新居浜~神戸港
  • JR&高速バス:瀬戸内海経由で本州へ

この他に瀬戸内海に浮かぶ島々を結ぶ船を乗り継いでいく方法もありますが、今回私はしまなみ海道を渡る高速バスを利用してみました。

しまなみ海道高速バス「しまなみライナー」は今治を出発後、しまなみ海道を走り、各島々にある停留所に寄りながら広島県最東部・福山までを結んでいます。

しまなみライナー乗車

15時10分発のバスに乗車。福山駅までの運賃は2,800円と、恐らく愛媛県と本州を結ぶ公共交通機関の中で最も安いです。事前予約は不要ですが、このバスの始発が今治桟橋であることに加えて、今治駅からの乗客も結構いたので、満席で乗ることが出来ないこともあると思われます。

今治駅を出発して間もなく、バスはしまなみ海道に入りました。しまなみ海道とは、今治~馬島~大島~伯方島~大三島~生口島~因島~向島~尾道を結ぶ全長59.4kmの西瀬戸自動車道の愛称。Wikipediaでは「国道317号の有料バイパス扱いである」と紹介されており、各島々と四国・本州は合計7つの橋で結ばれています。

しまなみ海道を走る高速バス

まずは来島海峡大橋を通過。この橋の途中に馬島停留所がありますが、今治から乗車の場合はここで降車することが出来ません(乗車専用の停留所)。ちなみに、島民以外は馬島インターから車で島に上陸することが出来ないため、今治から出ている船を利用するか、本州側からしまなみライナーに乗る必要があります。

■ 参考:船で来島海峡大橋の下を通過した旅行記

こちらは塩で有名な伯方島のバスストップ。時刻表でも日本語の車内放送でも、各島の停留所が「バスストップ」と案内されているのは、外国人観光客が多いからでしょうか。しまなみ海道はCNNで世界7大サイクリングルートにも選ばれたサイクリングの聖地。自転車歩行者専用道で橋を渡り、島内の一般道を通行し、向島~尾道間の渡船を利用することで、自転車や徒歩でも四国(今治)と本州(尾道)を行き来することが出来ます

大三島のバスストップ

私が乗ったバスにもロンドンから来たというご夫婦が乗車しており、少し話を伺うと、どうやらしまなみ海道のサイクリングを目的に弾丸で日本へやって来たようです。ちなみに、彼らの行程は以下の通り。

  • 東京到着→尾道へ
  • レンタサイクルを借りて尾道から今治へ
  • 自転車は今治で乗り捨てて、高速バスで今治から尾道へ
  • 広島に1泊した後、東京から渡英

しかし、乗車しているしまなみライナーは福山駅行きで、尾道駅には行きません。途中の因島大橋でバスを乗り換える必要があるのです。

バスは多々羅大橋を渡り大三島から生口島へ。この橋が愛媛県と広島県の県境となっています。また、対向車線の向こうにあるのが自転車歩行者道です。今治からしまなみライナーに乗車した場合、大三島までのバスストップは乗車専用で、降車が出来ないので、このバスは島巡りに向いていません。いつか自転車や徒歩でしまなみ海道を旅してみたいと思います。

因島大橋で乗り換え

16時、因島大橋バスストップに到着しました。

せとうちバスのホームページより引用

今治駅から福山駅までの運賃は2,800円ですが、因島大橋で尾道駅行きの路線バスに乗り換えると2,300円。実はこれが愛媛県から公共交通機関で本州へ渡る最安の方法です。事前に今治駅前バス総合案内所で乗り継ぎ乗車券を購入しなければなりませんが、今回は購入する時間がなかったので、通常料金1,800円(現金)を支払ってバスを降り、尾道行きのバスを待ちます。

尾道駅行きの路線バスまでは50分待ち。この乗り換えの仕組みが少々分かりにくいので、ロンドンのご夫婦の教えてあげたところ、お礼に「尾道まで一緒に行きましょう!」と、ウーバーでタクシーを呼んでくれました…が、全く捕まらず。しまなみ海道は有料道路で、因島大橋バスストップは大浜パーキングエリアにあるため、タクシーは来ないのでしょう。

諦めてバスを待ちます。全長1270m、海面から高さは50mの因島大橋。1983年の完成当時は「東洋一の吊り橋」として注目され、この橋の建設で培われた技術や経験は、瀬戸大橋や来島海峡大橋、明石海峡大橋にも生かされているそうです。

■ 参考:1

橋をよく見ると自転車歩行者道らしき道がありません。実は因島大橋は上下2層構造で、自動車道の下に自転車歩行者道が通っているのです。自転車歩行者道の入口はまた別の場所にあります。

バス停がある大浜パーキングエリアは公園のようになっており、お手洗いやお土産屋さんもあります。また、写真右手はしまなみ海道の外へと出られる歩道です。少し行ってみることに。

歩道を下った先には、イノシシがしまなみ海道へ侵入するのを防ぐための柵が設置されていました。この柵を自分で開けて、因島に上陸です。

上陸してすぐの場所に島内バスの停留所がありましたが、それ以外に何もありません。木々に囲まれた坂道が続いていたので、バスストップへと戻りました。

因島大橋から路線バスで尾道駅へ

16時50分、尾道駅行きの路線バスがやって来ました。このバスは因島南部の土生港を出発した後、因島北ICから向島料金所までしまなみ海道(≒高速道路)を走ります。バスの外見は路線バスで、フロントにもご丁寧に「路線バス」と書かれていますが…

車内にはつり革が無く、各座席にシートベルトが付いている、いわゆる高速バス仕様でした。路線バスなので、予約という概念も必要ありません。

しまなみ海道を降りて、こちらは因島の一般道を走っている様子。大きな窓には満遍なく黒いドットが施されており、車窓の映像や写真を撮ることは難しいです。

そして17時20分、尾道駅前に到着しました。因島大橋から尾道駅までの運賃は570円(現金)。割引無しでも2,370円で愛媛県から本州へ渡ることが出来るのはお得です。

ここからは青春18きっぷの旅。山陽本線の普通電車をひたすら乗り継いで、この日の目標は九州・小倉です。乗り換えは計3回。いずれも乗り換え時間は3分以内なので、途中で夕食を調達することが出来ません。

ということで、少し早いですが夕食。尾道駅の外にある「大衆食堂 せと」に入りました。

注文したのは名物「尾道ラーメン」。Wikipediaによると、豚の背脂を浮かせた醤油ベースのスープと平打ち麺が特徴のようで、まさにその通りのものが出てきました。料金は650円(税込)。美味しく頂いた後、駅のホームへと向かいます。

まずは17時46分発「糸崎行き」乗車。

糸崎駅で17時55分発「岩国行き」に乗り換え。

岩国駅(山口県)で20時16分発「下関行き」に乗り換え。さすがにこの時間になって来ると、車内はガラガラです。

岩国から黄色い電車に3時間半以上揺られ、23時54分に下関駅到着。最後の乗り換えは23時55分発「小倉行き」です。

0時8分、無事小倉駅に到着することが出来ました。

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今回はここまで。本日もありがとうございました。

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