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今回は「沖縄から日帰り与論島の旅」後編をお届けします。
★ 前回の記事は こちら ★
沖縄から日帰りで与論島へ
2022年4月28日、沖縄から船で鹿児島県・与論島にやって来ました。時刻は12時半。14時過ぎの船で沖縄に帰るので、滞在約2時間の日帰り旅です。
ノープランだったので、とりあえず港から歩き始めてすぐに「ビドウ遊歩道」という案内板を見つけました。せっかくなのでこの遊歩道を歩いてみることにします。
白い砂浜の向こうに階段があり、その先に道が続いているようです。
与論島はサンゴ礁が隆起して出来た島。この白い砂もサンゴ死骸や貝殻が粉々になって出来たものです。そのため砂をよく見ると、写真のようにサンゴの原型を留めた欠片も転がっています。
■ 参考:与論島の歴史
こうした砂や貝殻等が海底で堆積し、長い年月をかけて岩のようになったのがサンゴ礁という地形です。
ビドウ遊歩道は海底から隆起したサンゴ礁の岩々の間に敷かれており、ワイルドな景観を間近に見ることが出来ます。
こちらも遊歩道の一部。パンフレットやネットの観光情報でも全く紹介されていない穴場です。私も何度か与論島を訪れていますが、こんなに面白い場所があるとは知りませんでした。
GoogleMapを見ると、与論島に島内中に道が張り巡らされていることが分かります。しかし、ビドウ遊歩道は名前だけで道は表示されていません。
海沿いにある断崖絶壁の道。両側に柵は無く迫力満点です。アップダウンはありますが、サンダルなどでも普通に歩けると思います。
与論島の最高地点は94m。遊歩道から島の内陸側を見ても、平べったい島であることが分かります。
一方こちらは海側の景色。海面には未だ小笠原諸島の海底火山・福徳丘ノ場から流れてきた「軽石」が浮かんでいました。
眼下の海は透明度が高く、海中のサンゴ礁もよく見えています。
そしてここにも海上集会の案内板がありました。沖縄が米軍の統治下だった時代、与論島は日本最南端の島でした。「日本最南端の碑」なども置かれていたのでしょうか。
穴場 ビドウ遊歩道を歩いて観光
港からビドウ遊歩道を20分ほど歩いて、天の川銀河鉄道本線・ヨロン駅に到着しました。
もちろんここに列車が来ることは無く、他に特別な何かがあるわけでもありませんが、有名スポットとして、多くの観光客がとりあえず足を運ぶような場所になっています。
案内板によると、鹿児島と沖縄を結ぶ国道58号線を「海上鉄道」と考え、1979年に設置されたヨロン駅。かつては記念切符が販売され、「鹿児島駅で使用することが出来た」とありますが、どのように使用することが出来たのかは気になるところです。
ヨロン駅の前後の駅は鹿児島と沖縄。沖永良部駅や徳之島駅、奄美大島駅などはないことから、他の島々は天の川銀河鉄道本線の誘致にあまり積極的ではなかった様子が伺えます。
ちょうど私が乗ってきたフェリー波之上が与論島を出港していきました。実際にはこの船の航路が海上国道の役割を果たしています。
ビドウ遊歩道はヨロン駅から先にも延びており、まだ時間があるので行ってみます。階段も綺麗で、どうやら新しく作られた道のようです。
展望台の案内がありました。
到着したのは『愛の鐘』と呼ばれるスポット。よくある「カップルで一緒に鳴らすと幸せになれる」という類のやつでしょう。
しかし、肝心の綱が切れており、鐘を鳴らすことは出来ない状態となっていました(笑)
愛の鐘(展望台)からは、沖縄の島々や夕陽、星空が綺麗に見えるそうです。
こちらも遊歩道からの景色。GoogleMapによると、こちらのビーチの名前は『フバマ』。
そして、出発からちょうど30分でゴールの「蒼い珊瑚礁」に到着しました。いつもこのお店でもずくそばを食べますが、今回は港へ戻ります。なお、帰りは遊歩道ではなく普通の道路です。
滞在2時間
蒼い珊瑚礁から港までは約1km。
道端に随分と年季の入った看板がありました。島の周囲に描かれている白い線もまたサンゴ礁です。サンゴ礁が造る地形には裾礁・堡礁・環礁があり、与論島の地形は裾礁に当たります。
「星の浜」と書かれた、駅名票のようなものを見つけました。路線名は不明ですが、次はヨロン駅となっているので、ヨロン駅には2つの路線が乗り入れていることが分かります。
こちらにはJR九州ヨロン駅という看板がありました。ヨロン駅がJR九州の駅ならば、JRで日本最南端の駅は西大山駅ではなくヨロン駅となります。
ここにもヨロン駅の看板がありました。港だけでなく空港からも近いので、与論島に上陸した人がまず訪れるような観光名所になっているのでしょう。
そして無事、船の出港までに港へ戻ってくることが出来ました。
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今回はここまで。本日もありがとうございました。
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