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今回は「2022年 沖縄本島 国道58号線 原付の旅」旅行記をお届けします。
国道58号線 原付の旅
2018年12月に沖縄へ移住してから3年半。2022年6月から沖縄を離れ、東京で生活することとなりました。
生活する上で車が欠かせないと言われている沖縄で、私が利用していたのは原付。沖縄本島あちこちを巡ったこの原付ともいよいよお別れ。那覇から名護まで国道58号線を走る旅を、この原付のラストランとすることにしました。
日本一長いこの国道を果たして何往復したでしょうか。これからもきっと私にとって思い出の道となることでしょう。
朝7時、那覇の中心地・久茂地交差点で信号待ち。今後も沖縄にはたくさん訪れると思いますが、MY原付で久茂地交差点を通過するのは、恐らくこれが最後になると思います。
離島への玄関口・那覇泊港でフェリーざまみと記念撮影をしました。ここからは那覇市街地を抜け、沖縄本島中部へと入ります。
時刻は7時45分。対向車線の沖縄本島中部から那覇市内へ向かう道には、長い渋滞が出来ていました。
そんな渋滞を解消するために登場したのが国道58号線の片側4車線区間。米軍基地・キャンプキンザーの一部(浦添市内)が返還されたことで、2022年3月末に国道58号線の拡幅が実現しました。
片側4車線(計8車線)区間は2.9kmだけですが、果たして渋滞は改善されるのか、今後に注目です。
北谷町に入り、名護までは残り50km。
こちらは北谷町にある沖縄県で唯一の観覧車。この観覧車は解体されることになったので、最後に原付と記念撮影を撮ることが出来てよかったです。
北谷町から嘉手納町を通過し、読谷村の国道58号線沿いにある沖縄ハムの本社工場に到着。同じ敷地内には黒糖工場も併設されているので、ここで少し寄り道していきます。
読谷村 沖縄黒糖を見学
無料の黒糖工場見学はコロナの影響で休業中。また、黒糖作り体験もコロナの影響で中止されていました。
様々な沖縄のお土産が並ぶ中にあったのが、この工場で製造された黒糖です。
沖縄県黒砂糖協同組合によると、製造した黒糖を県外へ出荷しているのは、伊平屋島・伊江島・粟国島・多良間島・小浜島・西表島・波照間島・与那国島の八島のみ。沖縄本島で製造・販売されている黒糖は実はレアなのです。
沖縄本島で収穫されるサトウキビの多くは、黒糖ではなく上白糖などの原料糖になります。奄美群島で製造されている黒糖焼酎の原料にも、沖縄本島のさとうきびが使用されているとか。奄美の島々のさとうきびは、黒糖にして出荷した方が儲かるようです。
那覇から名護へ
那覇を出発から約4時間、読谷村から恩納村に入りました。ようやくこの辺りで道路沿いから海が見えてきます。
東シナ海と自由の女神。水平線の先には「伊江島」も見えています。国道58号線から見える景色ですが、ほとんどの人が車で走り去ってしまう場所なので、ここに自由の女神があることはあまり知られていません。
ここで国道58号線は2つに分かれます。直進方面に伸びる恩納南バイパスは、2018年に開通したばかりの新しい道路です。今回は左折し、恩納村の街中を通る古い道を走ります。
恩納村の周辺は多くのホテルが建つリゾートエリア。那覇空港からホテルまでは多く人がレンタカーを利用しますが、写真の通り、それほど道は広くありません。そこで、交通混雑の緩和及び沿道環境の改善等を目的として、恩納南バイパスが建設されたのです。
こちらの交差点で左折し、一旦バイパスと合流。ちなみに、この辺りが沖縄本島が最も細くなっている(西海岸から東海岸までの距離が近い)エリアで、この道をまっすぐ4kmほど進むと、沖縄本島の東側・金武湾に抜けることが出来ます。
少し走ると、国道58号線はまたしてもバイパス(恩納バイパス)と街中方面に分かれるので、街中方面に向かって左折。
なお、街中を通る国道58号線は、22時から翌朝4時まではバイク通行禁止。こちらのエリアには恩納村役場もあり、多くの人々が暮らしているからでしょう。恩納バイパスも恩納南バイパスより7年早く開通しています。
そして再びバイパスと合流。
ついに名護市に入りました。いよいよラストスパートです。
名護市内に入ると、国道58号線は真謝川を渡ります。この川は綺麗な海水が流れ込む影響で、透明度が非常に高いです。
ほとんどの人が車で通過してしまうため、真謝川の美しさは全く知られていません。原付だから見つけることが出来た景色だなと思います。
道の駅許田付近で、国道58号線は沖縄自動車道と合流。しばらく海沿いを走り…
13時、国道58号線沿いにあるA&W名護店に到着しました。国道58号線の旅はここで終了。
名護市街地から本部港までやって来ました。ここから那覇までは原付を船に乗せて帰ります。
原付で船に乗る 本部港から那覇港へ
乗船する船はフェリー波之上(マルエーフェリー)。前日の18時に鹿児島港を出港した後、奄美の島々と沖縄・本部港を経由し、那覇港までを25時間かけて結んでいます。
なお、この航路はマルエーフェリーとマリックスラインの2社が毎日交互に運航しており、各港の入出港時刻や料金は同じ。那覇行きの船が本部港に入港するのは16時40分、出港は17時10分です。
本部港から那覇港まで乗船する場合、原付や徒歩なら基本的に予約は不要。乗船券販売時間に合わせて港へ行けばOKですが、繁忙期は事前に問い合わせが必要かもしれません。
乗船券をゲット。一緒に原付の待機場所についての案内も渡されました。案内には「8:50まで」にと書かれていますが、こちらは鹿児島方面へ向かう場合の時間。那覇へ向かう場合は「16時40分まで」に指定の場所へ向かう必要があるため、出港時刻直前の乗船申し込みは出来ません。
そして、原付にはこちらのシールを装着。なお、原付の輸送には車や自転車とは異なる料金設定が設けられています。
フェリー波之上は定刻通りに本部港へ入港しました。
まずは、港に待機していたフォークリフトたちが続々と船内に乗り込んでいきます。
コンテナの積み下ろし作業と同時並行で、車の下船もスタート。
この日はタンクローリーも出てきました。
徒歩客はバスで乗船口へ移動。本部港からバイクや自転車で乗船するのは私だけで、一通り荷役が落ち着いてから、最後に乗船となりました。
車両甲板は2階建てになっており、私と原付が案内されたのは2階。タイヤが滑らないようにするためか、船内の坂道はボコボコになっており、タイヤがパンクするのではないかと心配しましたが、何とか耐えてくれました。
原付を止めてからの案内はなかったので、少し車両甲板を彷徨いましたが、この場所から客室へ移動することが出来ます。
本部港から那覇港までは約2時間の船旅。二等和室で横になってくつろいだり、無料でシャワーを浴びたりすることも出来ますが、今回はデッキで過ごしていました。
沖縄に移住してから3年半で、この航路には10回以上乗船しました。今後も思い出の航路となりそうです。
無事、那覇に帰ってくることが出来ました。これにて原付のラストランも終了。3年半の走行距離は約3万km。原付にとってはかなり過酷だったと思いますが、おかげでたくさんの思い出を作ることが出来ました。
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今回はここまで。本日もありがとうございました。
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