タコとふぐの日間賀島&おんべ鯛の篠島へ!日帰り 愛知県の離島を歩いて観光|2022 旅行記15

2021年→2022年 年末年始の旅

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今回は【2021年→2022年 年末年始の旅】その15をお届けします。

★参考:前回の記事は こちら

日帰りで愛知県の離島へ

2022年1月5日、愛知県の金山駅にやって来ました。

この日の目的地は三河湾に浮かぶ愛知県の離島「日間賀島」と「篠島」。金山駅からは名鉄河和線に乗車し、島へ渡る船が出る「河和」を目指します。

40分ほどで河和駅に到着。駅から港までは歩いて5分ほどですが、駅前から港までの無料バスがあったので、今回はそちらを利用することに。

バス停に「名鉄海上観光船」専用と書かれている通り、バスは鉄道と船を接続するサービスとして名鉄が運行しており、9時54分発の便に乗車。。

そして河和港の窓口で周遊乗船券(2,800円)をゲット。この乗船券があれば、河和港発着で日間賀島と篠島の両島へ行くことが出来ます。河和港と日間賀島の往復運賃は2,720円なので、周遊乗船券はかなりお得です。

10時5分、河和港を出港。この便は日間賀島西港と篠島へ寄港した後、伊良湖まで向かいます。

約20分で日間賀島西港に到着。島へ上陸後、まずは乗船券販売窓口で名鉄海上観光船の御船印をゲット。これで20社目の御船印です。集めた御船印を御船印帳に貼り、事務局へ郵送することで、御船印マスターとして認定されます。

タコとふぐの島 日間賀島を歩いて観光

1時間後に西港を出港する船で篠島へ向かうため、それまでは日間賀島の観光です。

ちょうど西港の反対側にある「ハイジのブランコ」を目指して歩いてみることにしました。往復約4kmなので、1時間で戻ってくることが出来るでしょう。

日間賀島ポートと書かれた上に「ふぐ」のイラストが描かれています。三河湾はとらふぐの好漁場で、日間賀島のとらふぐ漁は100年以上の歴史があるそうです。

農林水産省の統計(2020年)によると、ふぐ類の漁獲量は北海道が全国1位で、下関がある山口県は3位。日間賀島がある愛知県は全国6位です。「ふぐ類」は他にも、まふぐ・くさふぐ・ごまふぐなどがいますが、とらふぐが最も高価で美味いと言われています。

2011年の漁獲量を1とした時の推移

ふぐ類漁獲量の推移を見ると、全国的に漁獲量は減少している一方で、愛知県はほぼ横ばい。北海道・青森・宮城では漁獲量が増加しており、ふぐの漁場が北へ移動していることが伺えます。

日間賀島と篠島で行われているのは、ふぐを一匹一匹釣りあげる延縄漁。10月〜3月が漁期となっています。

ふぐのマンホールがあると思ったら、こちらのマンホールはタコ!

道端にもタコの置物がありました。

こちらはタコ漁に使う網でしょうか。

干されているタコたちもいました。どうやらタコは、日間賀島や三河湾で特別に漁獲量が多いというわけではないようです

やって来たのは安楽寺。こちらには「たこ阿弥陀如来」が祀られています。

昔、日間賀島と佐久島との間にあった島が、大地震で沈んだそうです。その後、沈んだ島にあった仏像が漁師の網にかかって引き揚げられると、1匹の大たこがその仏像を守るように抱きついていたことが、「章魚(たこ)阿弥陀」の由来となっています。

絵馬にも立派なタコの絵が描かれていました。タコは吸い付くことから、良縁のご利益があると言われています。

ちなみに安楽寺で引いたおみくじは大吉でした。年明けに多幸(タコ)と福(ふぐ)の島で、大吉を引き当てるというのは、何とも縁起が良さそうです。

港の近くでは、お土産に「多幸まんじゅう」も販売されており、多幸(タコ)を味わうことが出来そうです。ちなみに中身はあんこで、タコは入っていません。

島の人口と産業

周囲は約5.5kmの小さな島ですが、人口は約1800人。そのため、家々が密集しており、狭い道が多いです。

恐らく駐車場用の土地も無いのでしょう。写真の通り、道路には軽自動車が並んでいました。

そんな島で重宝されるのは、やっぱり原付です。たくさんの荷物を運べるように、荷台にはかごが備え付けられています。

私が歩いている間にすれ違った方々は、皆さんノーヘル(笑)道路沿いには「ヘルメットをかぶろう」の看板もありました。

一応、たこをモチーフとした駐在所もありますが、そこまで厳しい取り締まりは行われていないようです。

観光客は歩いて島を散策する人がほとんどだと思いますが、自転車や電動キックボードのレンタルもありました。

2020年 国勢調査より

島の多くの人が「漁業」と「宿泊業、飲食サービス業(=観光業)」に従事していますが、恐らく漁業と宿を兼業している方も多いことでしょう。宿泊すると、島の海の幸を堪能することが出来るはずです。

島内にはヤマザキショップもありますが、この日は営業しておらず。

東港の近くにあるサンライズビーチにやって来ました。砂浜に置かれているのは、観光客向けと思われるオブジェ。2018年には年間22万人の観光客が日間賀島を訪れています。

私が目指している「ハイジのブランコ」も、観光客向けのスポットです。

そしてこちらがハイジのブランコ。かなり地味です(笑)一応この写真だけ撮って、西港へ戻りますが、思いの外ここまで来るのに時間がかかり、乗る予定だった船には間に合いそうにありません

結局、1時間後の便に乗船。日間賀島での滞在時間は2時間となりました。

おんべ鯛の島 篠島を歩いて観光

日間賀島から篠島までの所要時間は約15分。

日間賀島を離れると、船は速度を上げて三河湾を爆走します。

あっという間に篠島へ到着しました。「東海の松島」とも呼ばれる篠島では、「ふぐ」と「おんべ鯛」が有名なようです。

昔から伊勢神社との結びつきが強い篠島。毎年行われるおんべ鯛奉納祭では、篠島で獲れた508匹の鯛が塩漬けされ、伊勢神宮に奉納されています。こうした島の歴史も興味深いですが、今回は日間賀島で船に乗り遅れた影響で、滞在時間20分しかありません

この便で篠島へ上陸したのは私1人。そして港の雰囲気を見ていると、恐らく帰りの便も1人です。

港には漁船がずらっと並んでいます。島の人口約1500人のうち、4割以上の方が漁業に従事しており、農業はゼロ! 周囲が8kmしかない小さな島なので、耕作用の土地も無いのでしょう。

日間賀島と同様、港の駐輪場にはずらっと原付が並びます。島内は坂が多く、歩くのは大変なようです。

観光にも力を入れている日間賀島に対し、篠島は圧倒的漁業の島。漁業に必要な船を造る造船や海産物を加工する製造業、水揚げされた魚介類を島内外へ流通させる卸売業など、漁業に関連した産業での就業者が実質8割近くになるそうです。

昔はタコと鯛の漁がメインでしたが、現在はシラス漁が盛んで、その水揚げ量は日本トップクラスとなっています。

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また、現在の篠島で採石業は行われていませんが、加藤清正が名古屋城を築城する際に、篠島から石を調達したそうで、港には大きな石が展示されていました。

こちらは船の待合室に併設された「島の駅」。綺麗な施設で、お土産のTシャツだけでなく、しらすを使ったお菓子なども販売されていました。

再びの日間賀島東港

ということで、本当に滞在時間20分で篠島滞在は終了。船は途中、日間賀島東港を経由し河和港へ。

河和港に到着したら、待ち構えている河和駅行きのバスに乗車。河和駅からは名鉄を利用して中部国際空港へと移動しました。

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今回はここまで。本日もありがとうございました。

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