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今回は「2024年 鹿児島県の離島を巡る旅」その8をお届けします。
★前回の記事は こちら ★
朝一のバスで鹿児島空港へ
2024年3月13日の朝5時、鹿児島中央駅にやって来ました。この日の目的地は喜界島です。
喜界島は鹿児島市内から直線距離で約350km、奄美大島の東方約25kmに浮かぶ離島。島へ渡る方法は以下の4パターンです。
- 鹿児島空港【JAC(JAL)・ANAの共同運航】喜界空港
- 奄美空港【JAC(JAL)・ANAの共同運航】喜界空港
- 鹿児島本港北埠頭【フェリーあまみ・フェリーきかい】喜界島湾港
- 奄美大島(名瀬港・古仁屋港)【フェリーあまみ・フェリーきかい】喜界島湾港
ちなみに、奄美空港ー喜界空港は飛行距離が日本一短い飛行機の定期航空路となっています。

もともと私は3月11日17時30分に鹿児島本港を出港する「フェリーあまみ」乗船し、翌12日の4時30分に喜界島へ上陸する予定でした。しかし、この船が海上荒天の影響により欠航。鹿児島と喜界島を結ぶ船は毎日運航ではないため、鹿児島で足止めとなっていたのです。なお、船で鹿児島から喜界島へ行く場合の料金は10,900円(2025年9月現在の2等室)。この料金は返金となりました。

そんなわけで、飛行機で喜界島へ行くことに。喜界島行きの飛行機が鹿児島空港を出発するのは7時40分。朝一番のバス(5時35分発)に乗り、鹿児島中央駅前から鹿児島空港へ向かいます。

しかし、このバスが結構混雑するのです。こちらは別日に撮影した、朝5時過ぎのバス乗り場の様子。予約は出来ず、先着順での乗車となるため、朝一で鹿児島空港へ向かう場合は、早めに並んでおくのが安心です。

バス車内の様子はこんな感じ。補助席も使い、限界まで乗せてくれますが、それでも乗れない可能性がある点には注意が必要です。ただ、もし5時35分発の始発バスに乗ることが出来なくても、5時45分と55分のバスもあるので、そこまで焦る必要はないかもしれません(2025年9月現在)。

無事始発便に乗ることが出来て、予定通りに鹿児島空港へ到着しました。鹿児島中央駅から鹿児島空港までの所要時間は約40分。それから搭乗手続きを済ませて、搭乗ゲートに到着したのは6時半頃。ちょうど山の向こうから太陽が昇ってきました。
【条件付き運航】飛行機で鹿児島から喜界島へ
そして、私の乗る飛行機がこちら。

7時40分発、JAL3783便の喜界島行です。鹿児島空港では綺麗な朝陽を見ることが出来ましたが、喜界島周辺の風が強いようで『条件付き運航』となっていました。

船が欠航したことによる予定変更で直前予約となったため、航空券の値段が高く、今回はマイルを使って購入。鹿児島空港から喜界島まで6,000マイルかかりました。

喜界島までは小さな飛行機で1時間10分のフライト。JAPAN AIR COMMUTER(JAC)は、鹿児島空港を拠点とするJALグループの航空会社です。

飛行機は前方から乗り降りすることが多いですが、この飛行機は後方に出入口があります。
機内でも条件付き運航(鹿児島空港へ引き返す可能性がある)という放送が流れました。果たして、喜界島に上陸することは出来るでしょうか。

機内販売にあった『屋久杉のひこうき』は、この地域ならではのお土産です。

機内サービスが無い代わりに「喜界島の花良治みかんキャンディー」が配布されました。花良治(けらじ)みかんはスパイシーで爽やかな香りと素朴な甘さが特徴のかんきつ類。喜界島発祥ですが、喜界島でも少量しか栽培されておらず、全国的にも非常に珍しいかんきつとして紹介されています。

離陸してから約30分、噴煙を上げるワイルドな島が見えてきました。こちらは薩摩硫黄島(三島村)です。

飛行機の高度が低いからか迫力があり、硫黄の影響で海が変色している様子も見ることが出来ました。
■参考:2016年 薩摩硫黄島旅行記
そして8時40分、白波が打ち寄せる喜界島が見えてきました。最も高いところでも標高は211mしかなく、全体的に平べったい隆起サンゴ礁の島であることが分かります。

条件付き運航でしたが、ほぼ定刻通りの9時頃に喜界島へ上陸。喜界島に上陸したことで、私は南西諸島で定期船のある全有人島への上陸を果たしました。
原付で島を1周する
もともとは喜界島に2泊する予定でしたが、船が欠航したことで、島での滞在も1泊に変更となりました。翌朝5時の船で奄美大島へ移動するため、喜界島での滞在時間は約19時間です。

飛行機から空港ターミナルまでは歩いて移動。

預け手荷物はターンテーブルではなく、こちらのカウンターで受け取ります。

『うもーり』とは、喜界島の島言葉で「いらっしゃい・ようこそ」の意味。この地域では各島で「いらっしゃい・ようこそ」を意味する言葉が異なり、例えば奄美大島は「いもーれ」。また、沖縄では「めんそーれ」となります。

喜界島はいわゆる「一島一町」の島で、喜界町は「日本で最も美しい村連合」に加盟しているそうです。島の周囲は48.6km。2020年の国勢調査によると、人口は6,629人で高校もあります。

空港の前にはタクシーが止まっていました…ん?何だか見覚えのある太陽が車体に描かれています。よく見ると若干形が違いますが、「フェリーさんふらわあ」の船体に描かれている太陽にそっくりです(笑)
■参考:フェリーさんふらわあ 乗船記

島内には、奄美航空が運行している路線バスが走っており、このバスで島を1周することが出来ます。しかも、バス停以外の場所でも乗り降り自由。1日乗車券は800円とかなりお得なので、もともとはバスと徒歩で島を観光する予定でした。しかし、バスを待っている間、空港の売店で見つけた張り紙がこちら。

【レンタルバイク(50cc)・自転車あります!!】。原付を8時間借りて1,200円(税抜)は破格です。自転車はさらに安いですが、時間・走る距離・強風を考慮し、今回は原付を8時間借りることにしました。

原付を借りる手順は以下の通り
- 空港の売店で手続きを済ませる
- ヘルメットを受け取る
- 空港から少し歩いた場所にあるこちらの車庫に1人で向かう
- 受付時に指定された原付を探す
- 自分で原付を車庫から出して出発!

ということで、いざ出発。
県道619号線が「喜界島循環線」となっており、その道を通って島を1周すると約36km。レンタカーもありますが、島旅でこの島のサイズ感の場合は原付がちょうどいいです。

大きな荷物を背負ったままなので、まずは宿へ。喜界島の宿と言えば、空港から1kmほどの場所にある喜界第一ホテル。2001年に放送された水曜どうでしょうの企画「一致団結!リヤカーで喜界島一周 」で、どうでしょう班が宿泊したことから、その名が知られています。

私が泊まるのは、喜界第一ホテルの近くにあるゲストハウス「ココネドコ喜界島」。宿泊料金は喜界第一ホテルの3分1程度で泊まることが出来る宿です。チェックイン手続きは喜界第一ホテルで行います。

こちらが宿の共有スペース。2020年に開業したばかりの綺麗な宿で、部屋はカプセルホテルのようになっています。すぐ横にはスーパーもあるので便利です。

また、ココネドコ喜界島の宿泊者は喜界第一ホテルの大浴場&サウナを500円で利用することも出来ます。

時刻は9時半になりました。ここからは原付で喜界島を観光(1周)します。
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今回はここまで。本日もありがとうございました。
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