ブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は「弾丸!沖縄から北海道を目指す旅」後編をお届けします。
★前回の記事は こちら ★
成田空港から北海道へ
2020年9月3日、成田空港のベンチで夜を明かしました。7時半の飛行機で北海道・新千歳空港へ向かいます。
平日ですが機内は満席。スーツを着ている人はほとんどおらず、旅行者が多いと思われます。通路側だったので、機内での写真はこの1枚だけ。空港で一夜を過ごしてからの搭乗だったので、フライト中はよく寝ることが出来ました。
成田空港を離陸してから約1時間半で快晴の北海道に上陸!しかし、北海道での滞在時間は4時間しかありません。短い滞在時間で何をしようか…
まず思い付いたのはサッポロビールの工場見学です。空港から近く、無料でビール2杯を試飲出来るという魅力的な内容ですが、コロナの影響で見学休止となっていたので断念。
当日予約でレンタカーを借りることにしました。空港を歩いているうちに1時間が経ってしまったので、残り3時間です。
少しでも北海道らしさを感じたいと思い、選んだ行き先は「支笏湖」。新千歳空港から車で片道約50分で行くことが出来ます。
ということで、新千歳空港を出発。白い恋人の看板に表示されている気温は27度。沖縄と変わらない気温ですが、9月上旬の風は爽やかで、少しひんやりとしています。
こちらの交差点を左折。支笏湖は国立公園にも指定されており、新千歳空港から最も近くで北海道の大自然を感じられるスポットと言えるでしょう。空港から支笏湖までは直行バスも出ています。
道路標示には「7/12 ウポポイ 白老町に誕生」と書かれていました。ウポポイはアイヌ語で「大勢で歌うこと」の意味。日本初の国立アイヌ文化施設で、別名『民族共生象徴空間』という名前が付けられています。
支笏湖には温泉もありますが、温泉に浸かっている時間はありません。4時間の北海道滞在で「支笏湖へ行った」という事実が重要なのです。
滞在時間4時間 新千歳空港から支笏湖へ
道路も空いていたので、1時間かからず「支笏洞爺国立公園」に到着。新千歳空港周辺は晴れていましたが、いつの間にか空は雲に覆われてしまいました。
支笏湖は4万年以上前の火山の噴火によって出来たカルデラ湖。最も水深が深いところは360mにもなり、国内では田沢湖に次いで2番目に深い湖です。また面積は全国8位ということで、貯まっている水の量が多く、貯水量もまた琵琶湖に次いで全国2位。日本最北の不凍湖でもあります。
支笏湖は河川の流入が少なく、透明度が高いことでも有名です。環境省の水質調査で何度も日本一に選ばれており、その美しい水は「支笏湖ブルー」とも言われています。晴れていれば、湖の周囲に山々を見ることも出来るようです。この日は写真の通り、何も見えませんでした。
湖の周囲は約40km。車で1周することも出来ますが、途中で恵庭岳を迂回する必要があり、少々時間がかかりそうです。
支笏湖にいたのは10分程度。新千歳空港へ戻ります。外の気温は20℃。空港周辺が27℃でした。支笏湖の水面の標高は247mと、そこまで標高が高くないにも関わらず、気温が7℃も下がっているのには驚きました。
短い滞在時間の中で、支笏湖の景色は残念でしたが、道沿いに針葉樹が並ぶ光景と、空気の涼しさに北海道を感じることが出来た気がします。
「動物注意」の看板に書かれているのはタヌキの絵。北海道を運転するときは、キツネやシカにも注意が必要です。
新千歳空港を出発してから約2時間、空港の周辺に戻ってくることが出来ました。どうやら天気が悪かったのは湖の周辺だけだったようで、こちらは青空が広がっています。
これにて北海道滞在は終了。次は13時半の飛行機で福岡空港へ。まだ少し時間があるので、昼食を探しがてら新千歳空港内を散策します。
■ 参考:新千歳空港は日本一退屈しない空港だと思う
新千歳空港を散策
新千歳空港には様々なテナントが入っていますが、その中でも最古参が「スカイショップ小笠原」。千歳空港ターミナルビルが供用を開始した1963年開業の老舗です。
そして、こちらは北海道を代表するテレビ番組「水曜どうでしょう」のグッズが売られているHTBショップ。北海道ローカルの深夜番組とは思えないグッズの多さに圧倒されます。
日本の空港で水平器を買うことが出来るのは恐らくここだけです。
新千歳空港には温泉もあります。今回は時間がないので利用することが出来ませんでしたが、私が好きなのはこの温泉の休憩室です。
マッサージチェアのようなフルフラット式の椅子が並び、各席にテレビ画面とヘッドフォンがあります。もちろんWi-Fiもサクサク。ドリンクバーもあり、長居するには最高の環境です。
■ 参考:新千歳空港温泉に泊まってみた
お昼の時間が近づいてきたので、市電通り食堂街へやって来ました。しかし、そこそこのお値段だったので、もう少し他を探してみます。
北海道ラーメン道場には、北海道のご当地ラーメンが10店舗入っています。しかし、今度はどれも美味しそうで選べず。北海道での昼食は諦めて、もう少し空港内を歩いてみます。
国際線ターミナルへやって来ました。電光掲示板には「欠航」の文字が並んでいます。新千歳空港の出入国者数は6カ月連続でゼロの状況です。
LCC修行 北海道から沖縄・那覇空港へ
ということで、出発の時刻となりました。続いては福岡空港へ向かいます。
13時25分、飛行機は定刻通り新千歳空港を離陸。しばらく雲の上を飛んでいましたが、離陸から約30分後、眼下に陸地が見えました。
GPSを確認すると、青森県と秋田県の県境付近にいました。眼下に見えている陸地は世界自然遺産・白神山地の周辺でしょうか。どうやら飛行機は日本海の上空を通過し、福岡を目指していくようです。
その30分後には、新潟県・佐渡島上空を通過。残念ながら、佐渡島の姿を見ることは出来ませんでした。
それから1時間後、再びちらりと陸地が見えました。
鳥取県と島根県の県境付近でしょうか。九州・福岡県はもうすぐです。
福岡空港で乗り換え
新千歳空港から約2時間半、福岡空港に到着しました。福岡空港は博多市街地に隣接しており、着陸時は住宅地に向かって降下していくので、なかなか迫力ある光景を楽しむことが出来ます。
福岡空港を訪れるのは今年2回目。こちらもやはり利用者は少ないです。次は20時発のフライトで沖縄・那覇空港へ向かいます。
福岡空港から博多駅までは地下鉄で5分、往復520円で行くことが出来ます。しかし今回は、博多へ行ったところで特にすることもありません。福岡空港でおとなしく過ごすことにしました。
「ラーメン滑走路」へやって来ました。ここでは福岡名物「豚骨ラーメン」が食べられる…と思っていたのですが、全国のラーメンを食べることが出来る場所のようです。
選んだお店は「弟子屈(てしかが)」。摩周湖のそばにある道東の町で、看板には大きく北海道と書かれています。さっきまで北海道にいたのに、福岡で北海道グルメを味わうこととなりました。
注文したのは弟子屈ラーメンとウニ醤油の玉子かけご飯。ラーメンは間違いのない味です。場所はあまり関係ないのかもしれません。
※2022年現在、福岡空港の弟子屈は閉店となっています。
24時間で日本1周達成
夕陽に染まる福岡空港。まともに寝られずに移動が続いたので、さすがに疲れました(笑)次の沖縄行きが、約24時間で4本目の飛行機です。マイルやポイントは貯まりませんが、いわゆる「修行」と似たような行いでしょうか。
機内は今回の旅で一番空いており、後ろに座っている人もいなかったので、リクライニングをすることも出来ました。LCCで座席を倒すのは初めてかもしれません。
福岡空港から約1時間半、那覇空港に帰ってきました。弾丸!沖縄から北海道を目指す旅はこれにて終了。
沖縄から北海道に向かうときは太平洋側を飛んだので、図らずもLCCで日本を1周するような形となりました。
.
今回はここまで。本日もありがとうございました。
.
★こちらもおすすめ★
コメント