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今回は【2020年→2021年 年末年始の旅】旅行記その4をお届けします。
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太平洋フェリーで北海道へ
2020年12月28日の朝6時前、私が乗る太平洋フェリー・いしかりは青森県沖を航行しています。まだ苫小牧到着まで時間がありますが、早く起きたのは「日の出を見るため」。
デッキからは遠くに浮かぶ山の影が見えました。あれは北海道なのか、それとも青森県なのか…
空が焼けてきました。甲板にいるのは私1人。自動販売機で買ったホットコーヒーを手に持ち、太陽が昇るのを待つ、なんともいい時間です。思ったより寒さもありません。
雲の切れ間から太陽が顔を出してくれました。朝の太陽で空が焼ける時間は短いです。太陽が昇るにつれて、空はだんだんと白んできます。朝陽を拝んだあとは二度寝。
アラームはかけていませんでしたが、2時間ほどで目が覚めました。海はベタ凪。船も全く揺れず、スゥーっと静かな海を進んでいきます。
苫小牧までは残り1時間半。ちょうどこの日からGoToトラベルキャンペーンが一時停止となったため、乗船時に貰った地域共通券1,000円分は、この船内以外で使うことが出来ない状況です。ということで、地域商品券を使い切るため船内売店へ。
前日にイオンで買った食料も合わせて、紙袋が食料でいっぱいになりました。ここからはこの紙袋を手に持ちながら旅をしなければなりません。
苫小牧西港から歩いて苫小牧駅へ
名古屋を出港してから約40時間。いよいよ北海道の街並みが見えてきました。
街並みの背景にそびえる大きな山は、蝦夷富士とも称される「羊蹄山」でしょうか。
しかし、苫小牧の港から羊蹄山(標高1898m)までは少し距離があります。そうするとこちらは、苫小牧の近くにある「恵庭岳(標高1320m)」かもしれません。
太平洋フェリー・いしかりは定刻通り、苫小牧西港に入港・接岸しました。ちなみに、苫小牧には西港と東港があります。西港と東港は20km近く離れており、間違えると大変なことになるので、注意が必要です。
フェリーターミナルから苫小牧駅までの距離は約4km。バスもありますが、苫小牧から乗る予定の電車の時間にも余裕があるので、節約のため歩きます。
雪がそれほど積もっておらず、天気も良かったので、歩くのに苦労はありません。ただ、空気の質が違います。「寒い」ではなく「冷たい」という感覚です。
ウポポイは白老町に2020年新しく出来た「民族共生象徴空間」の愛称。国立アイヌ民族博物館、国立民族共生公園、慰霊施設があるそうです。そして何より「30km先」という表記に北海道を感じます。
港から歩くこと約1時間、苫小牧駅に到着しました。ここからは数日かけて、冬の北海道を汽車で巡ります。
列車で旭川まで移動する
今回の旅で利用するのは「北海道&東日本パス」。JR北海道・JR東日本の普通列車が7日間乗り放題で11,330円というお得な切符です。
『普通列車乗り放題』で有名な青春18きっぷは5日間または5回、日本全国で利用することが出来て12,050円。北海道や東北を旅する場合は「北海道&東日本パス」の方が安いのです。
私が乗車するのは13時26分発の室蘭本線・岩見沢行き。出発までは1時間以上あります。ベンチはありますが、暖房が効いた待合室やカフェなどが無いのが、冬の苫小牧駅で辛い点です。
ということで、駅前のドン・キホーテの中にあったミスタードーナツに避難していました。
列車の時間に合わせてホームへ。青空の下、粉雪が舞っています。まずはこの列車で岩見沢駅へ。この日の目的地は、さらにその先の旭川駅です。
1両編成の列車で乗客は私だけ。貸し切り状態で苫小牧駅を出発しました。
苫小牧は雪が少なめでしたが、北上するにつれて、少しずつ積雪が増えてきて…
15時前、一面が雪に覆われた岩見沢駅に到着。かつて岩見沢競馬場で「ばんえい競馬」が行われていたことから、駅のホームには馬の像が置かれています。
ホームと線路上では、人の手によって雪かきが行われていました。
駅にあった除雪作業員募集のポスターを見ると16時間労働、日給16,000円!北国の冬ならではのハードなお仕事です。
15時38分発、函館本線の旭川行きに乗車。
漢字で書くと「美しく唄う」と書いて『美唄(びばい)』ですが、歌や音楽とは全く関係のない地名です。アイヌ語で「カラス貝の多く棲む沼」を意味する「ピパ・オ・イ」が地名の由来となっています。
岩見沢から1時間半ほどで旭川に到着。まだ17時半ですが、いつの間に外は真っ暗です。この日の移動はここまで。旭川駅近くのビジネスホテルに泊まります。
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今回はここまで。本日もありがとうございました。
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