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今回は「原付沖縄本島1周の旅 最終回」をお届けします。
★前回の記事★
クイーンコーラル8に乗船
原付で沖縄本島1周&本島26市町村上陸を目指しましたが、途中で原付が壊れたので、本部港からフェリーで那覇まで帰ります。

本部港から那覇港までの船代は、旅客のみで2,110円。
那覇から本部までの交通手段を比較すると以下の通り。
・高速船:3,000円
・高速バス:2,300円
・路線バス:2,470円
・レンタカー:10,000円(乗り捨てになると高いです)
1人旅の場合、船が一番安い移動手段なのです。

那覇行きの船が出るのは17時頃。

本部港の待合室は、冷房が効いて、Wi-Fiも繋がって、なかなか快適ですが、この時はまだ10時。
ずっと待っているのは勿体ないので、本部港から出ている船で行くことの出来る「伊江島」へ行ってしまいました(笑)
★参考:伊江島の旅行記★

伊江島から帰ってきたら、那覇行きの乗船手続き。事前に予約をしていても、まずはこちらの乗船申込書を記入する必要があります。
明確な乗船手続き開始時刻はありませんが、40分前くらいからだった気がします。
ちなみに、今回は予約なしでも大丈夫でした。

乗船券を提出し、料金を支払うとチケットと「原付」と書かれた札がもらえます。
原付を船に乗せると、旅客運賃に1,700円が加算されるので、今回の船代は3,810円(2019年現在)。
このカードをあらかじめ原付に括り付けておく必要があります。

これでOKです。
いつの間にか那覇行きの船も入港していました。

乗船する船はマリックスラインの「クイーンコーラル8」です。

沖縄~奄美群島~鹿児島を結ぶ航路の詳細については、以下の記事にも綴っているので、興味のある方はぜひご覧ください。

「原付壊れてるのかい?」
私は原付に乗らず、手で押して歩いていたので、荷役をされている方からもそう聞かれました。
そして、指定された場所に原付を留めたら、船内へ移動します。

2等の部屋はこんな感じ。
マットレス・枕・タオルケットのセットが用意されているので、好きな場所を選んだら、そこが自分の席となります。
2時間の船旅 船内を散策

港ではヤギがコンテナから降ろされ、軽トラックに乗せ換えられていました

17時過ぎ、私が乗るクイーンコーラル8は、本部港を出港しました。

鹿児島から沖縄までは25時間かかります。

本部から那覇まではそのうちの約2時間だけ。
外は雨も降ってきたので、船内を散策することにしました。

こちらは、エントランス周辺の様子。

ゲロ袋。どの船にもあるものです。
どれだけ大きい船でも、全く揺れないということはありません。

現在地を示すGPS。
船の位置情報については、テレビ画面に、地図と船のアイコンで表示されるものですが、この船では珍しく、ガチのGPSが見られるようになっていました。

食堂もあります。

小腹が空いた時にもこうした自販機があるので安心です。
かなり割高ですが、船旅をしていると、カップ麺がとてもおいしそうに見えてきて、食べたくなるのが不思議です。

船内では奄美新聞が70円で販売されています。トップニュースは「ノヤギ、内陸部で増加」。このローカルな感じがたまりません(笑)

売店に販売されている書籍は、ずらっと奄美・沖縄の歴史などに関する本。面白いラインナップです。

お酒は沖縄の泡盛と奄美の黒糖焼酎。他にもお土産には鹿児島グッズが多いので、沖縄から出て、旅行をしている気分になります。

シャワーは無料で使えますが、シャンプーや石鹸はついていません。
タオルも自分のものを用意しておきましょう。

退屈した時はゲームコーナーがあります。
ゲームコーナーが付いている船は多く、昭和時代の産物といえるでしょう。
原付沖縄本島1周の旅の結末
そうこうしているうちに那覇へ到着しました。

那覇港にはJR貨物のコンテナが置かれていました。
「沖縄まで運ばれてくるんだな」とひとり感動して撮った1枚です(笑)

到着後、この原付を購入した自宅近くのショップに電話。
原付を取りに来ていただけることになりました。これで家に帰ることが出来そうです。

ただ、原付を取りに来てくださるのは、ショップの営業時間終了後の21時過ぎとのこと。
港からショップまでも少し距離があるので、少しでも近くへと思い、港から原付を押して歩き始めました。
途中の橋からは、黄昏の「クイーンコーラル8」の姿が見えました。
★参考:新造船就航 クイーンコーラルクロス乗船記★

到着したのは赤嶺駅前にあるマクドナルド。
ここでショップの方のお迎えを待ちます。

メーターの走行距離は4900kmちょうど。
ちなみに、喜屋武岬を出発したときは4672kmだったので、228kmも走ったことになります。

無事バイクショップの方の軽トラで運んでもらい、家に帰ってきました。
もちろんバイクはそのまま修理です。
家の鍵と原付の鍵を一緒にしている私は、原付に鍵を差したまま修理をお願いしてしまい、家の玄関の前で「あっ…」と笑うしかないのでした。
★参考:原付の旅 リベンジ★
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