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今回は「2018年 新島・式根島旅行記」最終話をお届けします。
★前回の記事★
強い波と風 さるびあ丸は条件付き
新島と式根島を巡る旅の最終日。
この日の予定は、さるびあ丸に乗船し、式根島から東京へ帰るだけです。

こちらは前日に訪れた「唐人津城」から眺めた海。
かなり強い風が吹き、海面には白波が立っていました。

夜は、星を見るため「神引展望台」へ。
月も出ていたので、満点の星空とはなりませんでしたが、きれいな夜空を見ることが出来ました。
一方で、強い風が吹き、霧雨が降っていま…
いや、霧雨ではなく、これは海からの波しぶき。通常であれば、夜の海は漆黒であるはずですが、この時は白波で、真っ白な海が広がっていました。

こちらの写真は、ある日の竹芝桟橋に掲示された、橘丸の運航状況。
【本日の運行状況】の横に、三宅島・御蔵島・八丈島が貼られ、その横に「天候状況により、運航出来ない場合がございます」と書かれています。
これがいわゆる “条件付き運航” というものです。

「この風と波で、船は大丈夫か」と不安になり、神引展望台から宿に戻って、さるびあ丸の運航状況を見ると、式根島は「条件付き」となっていました。
条件付きの場合、島の近くまで船が来て、そこからは船長の判断で、接岸の可否が決まります。
欠航ではないので、諦めずに願うしかありません。
大しけの海 神津島経由で東京へ
翌朝も、外は強い風が吹いていました。
状況が分からないので、早々と港へ向かい、窓口で確認すると、変わらず「条件付き」。

最悪の場合、途中で船が引き返してしまうこともありますが、幸い、さるびあ丸は式根島に向かってきました。
ここからは船長の手腕が試されます。
波に揺れながらも、さるびあ丸は無事式根島に接岸。
しかし、この船は9時出港の神津島行き。
私は東京に帰るので、本来乗るべきは、神津島で折り返し、11時20分に再び式根島へやって来る船。通常、式根島から神津島に行く場合は、別途料金が必要です。

この日は神津島で折り返したさるびあ丸が、再び式根島に接岸出来るか分からないということで、東京へ行く人も、神津島行きの船に、無料で乗船することが認められていました。
ということで、まずは神津島へ向かいます。
動画の通り、天気は晴れていますが、海は大しけ、船は大揺れ。
船内をまともに歩ける状況ではありませんでした。
酔い止めではなく、自動販売機でお酒を買い、一気に飲み干して、2等和室で横になって過ごしていました。

寝たり起きたりを繰り返しながら、さるびあ丸は定刻より20分遅れて、神津島・多幸湾に入港しました。
普段、さるびあ丸が利用しない港ですが、風と波の陰になっているようで、とても穏やかな景色が広がっていました。

神津島で下船することは出来ません。
ここから8時間近くかけて、東京方面へ向かいます。
気が付いたら東京湾の夕焼け
再び大しけの海を航海するさるびあ丸。

揺れが落ち着いた頃、デッキに出ると、さるびあ丸はすでに東京湾へ入り、夕焼け空になっていました。
二等和室に窓はないので、ずっと横になっていると、外の様子が分かりません。この日は昼食も食べていません。

船内放送を聞いていたら、利島のみ欠航したようで、式根島にも接岸出来たようです。
普通に酔い止めを飲んでいれば、船酔いせず、景色を楽しむことが出来たかもしれませんが、私は船に強くなりたいので、あえて酔い止めを飲まないようにしています。

16時40分、伊豆半島の山の稜線に、太陽が沈みました。

空気が乾燥しているせいか、富士山のシルエットも、くっきりと見えています。

さるびあ丸は、30分ほど遅れて、竹芝桟橋に到着した気がします。
ずっと横になっていたので、あまり記憶がありませんが、船酔いはしませんでした。
そして、何より、予定通り島から出ることが出来て、この翌日、沖縄へ移住することが出来てよかったです。
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今回はここまで。本日もありがとうございました。
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