ブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は「田芋の収穫を体験」させていただいたので、その時の様子をご紹介します。
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田芋の栽培を体験する!

今回お邪魔させていただいたのは、金武町にある畑?というよりも、田んぼのような場所。こちらでは、田芋の栽培が行われています。

田芋はその名の通り「田んぼで育つ芋」。写真のように、浅い水を張った畑(水田)で栽培されており、金武町ではお米との輪作も行われています。

収穫作業は水が抜かれた畑で行います。雑草の中から、「トトロの傘」の形をした葉を見つけ、その周囲の地面をステッキで少し掘り返します。

そうしたら、あとは手でゆっくりと引き抜くだけ。地面から手のひらサイズの田芋が出てきました!
作業はいたってシンプル。この日は天気も良かったので、泥だらけになることもありません。しかし、ひとつひとつが手作業で、人手がないと時間がかかります。
子孫繁栄をもたらす縁起物
田芋は主に沖縄本島から奄美で栽培されており、各地でその呼び方も変わります。沖縄では「ターンム」や「ターム」と言われることが多いです。

先ほどご紹介した手のひらサイズの田いもを「親芋」といい、親芋の周囲にはサイズが小さい子芋が育ちます。
このことから、子孫繁栄をもたらす縁起物として、親戚一同が集結する沖縄の盆や正月の料理に欠かせない食材となっています。

ちなみに、この子芋は植えると親芋になって、周囲にまた新たな子芋が出てくるので、基本的にはその繰り返しで栽培が行われているそうです。

田芋は里芋の変種でペースト状にしたり、素揚げにしたり、ジューシーという炊き込みご飯に入れたりして食べられています。
最近は田芋の餡が詰まった「田いもパイ」も、知る人ぞ知るB級グルメとして人気です。私も田いもパイから田芋の存在を知りました。
金武町は沖縄の田芋産地

一方で、田芋は南西諸島に自生していた植物ではないそうです。いつ頃持ち込まれたのかも不明ですが、金武町では1970年頃にコザ(現沖縄市)の市場出荷し、そこで好評を受けたことから栽培が加速しました。

これまでは、稲作を行う水田の傍らで自家用に栽培が行われていましたが、沖縄で水田そのものが減り、今では田芋栽培が行われている場所は限られています。
沖縄では金武町と宜野湾市が主な産地です。

そのため、需要が集中する盆や旧正月の時期は、こちらの農家さんも「とても忙しくなる」とお話をされていました。もうその時期は、雨でも収穫作業を行うそうです。
栽培から蒸かすまで手作業

収穫した田芋はその場で洗って泥を落とします。

午後だけの作業でしたがたくさん収穫することが出来ました。ただ、このまま出荷されるのではなく、蒸かしてから出荷しているそうで、その作業もまた手作業で行われています。

作業の終わりにはご馳走までいただいてしまいました。
そんなわけで、今回は沖縄文化を支える食材の裏側を知る体験でした。
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今回はここまで。本日もありがとうございました。
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