別府の温泉を歩いて観光!海地獄から血の池地獄へ 鬼滅の刃の聖地も見学|2021 旅行記4

御船印の旅

ブログをご覧いただきありがとうございます。

今回は「御船印の旅(さんふらわあ編)」その4をお届けします。

★前回の記事は こちら

別府の温泉を歩いて観光

大阪からさんふらわあで別府に到着し、別府を歩いて観光しています。

湯けむり展望台から歩いて海地獄にやって来ました。温泉地・別府を代表する観光名所ですが、平日の朝9時前ということもあり、広い駐車場に車は1台も止まっていません。

途中にあった、かまど地獄・鬼山地獄・白池地獄は素通りしましたが、ここは入場料400円を支払って見学します。

この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は IMG_7785-1024x768.jpg です

こちらが海地獄。今から1200年前、この近くにある鶴見岳の噴火によって出現したと言われています。

硫酸鉄によって作り出される、このコバルトブルーを見るために入場料を支払いました。深さ200m以上、温度は98度あるそうなので、入浴することは出来ません。

外国語での案内もありますが、英語を読んでみると、なかなか滅茶苦茶な文章が書かれています (笑) 日本にある外国語の看板には、たまにこうしたことがあるので面白いです。

昔から地元の人は近寄らなかった海地獄ですが、1910年に観光用に整備されたそうです。当時から今も『見て楽しむ温泉』ですが、天然の産物なので、煙で景色が全く見えなくなるタイミングもあります。

また、風が吹けば煙の向きも変わります。池の周りは1周することが出来るので、風向きに合わせて場所を変えて見学。なお、海地獄の池自体は小さいので、見学は一瞬で終わってしまいます。

海地獄に全身浸かることは出来ませんが、無料の足湯はあります。

椅子に座って…

こんな感じ。源泉かけ流しということですが、お湯の色はコバルトブルーではなく無色。匂いは無く、ちょうどいい湯加減でした。

そして、温泉と言えば温泉饅頭。海地獄にも「地獄名物 極楽饅頭」という温泉饅頭らしきものがありましたが、ひとつのサイズは指先くらい。あまり見たことがない形の饅頭でした。

また、海地獄とは対照的な色をした、赤茶色の池もありました。こちらも自然に出来たもので、見た目の通り「赤池地獄」と呼ばれています。

海地獄から血の池地獄へ

続いて向かうのは「血の池地獄」。海地獄から約3km歩きます。

道の雰囲気はこんな感じ。日本の田舎道です。

動物(イノシシ)注意」の標識もありました。歩いていて、もし目の前にイノシシが現れたら、地獄に落とされたような気分になることでしょう。油断は禁物です。

血の池地獄の手前にあるのが龍巻地獄。こちらは世界的にも有数の間欠泉としても有名らしいですが、今回はスルー。

現在、地獄めぐりスポットとして紹介されているのは、かまど・鬼山・白池・海・龍巻・鬼石坊主、そして血の池地獄。その中でも日本最古の天然地獄が「血の池地獄」、最古の施設地獄は「海地獄」となるそうです。

血の池地獄は【地獄】というコンセプトが徹底されているので、色々と面白いことになっています。こちらが入口。「血の池地獄」と赤い文字で書かれているのが、また何ともそれっぽさを感じさせます。

柱には鬼?というよりも、どちらかというと沖縄にある「面シーサー」に似ている気がします。

こちらは秋田のなまはげ(笑)とにかくそれっぽいものが集結しています。

そしてこちらが血の池地獄。お湯が赤いわけではなく、化学反応によって生じた酸化鉄、酸化マグネシウムなどを含んだ赤い泥が池の底に堆積しているため、赤く見えるそうです。

血の池地獄に沈殿した泥は、昔から染色や軟膏に使われてきました。池の横には「血の池軟膏」も販売されています。

血の池地獄のお土産屋さんにて

しかしこの軟膏、「恋のやけど」には効かないようです。

奈良時代に編纂された書『豊後国風土記』で、”赤湯泉”の名で記されていることから、血の池地獄は1300年以上前から存在すると言われています。

池のそばにある「血の池地獄爆発ヶ所」と書かれた柱は、1927年に高さ220メートルまで達する大爆発が起こったことを記録ために設置されています。明治から昭和初期にかけて、血の池地獄では何度も爆発があり、周囲に被害をもたらしたことから、現在は爆発防止対策が行われているそうです。

血の池地獄なう」という、記念撮影を撮ることも出来ます。

自動販売機も鬼の柄が描かれています。

やはり全身浸かることの出来る温泉はありませんが、無料の足湯はあります。

こちらは底に酸化鉄や酸化マグネシウムなどを含んだ赤い泥が無いので無色透明。匂いもありません。

鬼滅の刃聖地 かまど神社へ

時刻は10時を過ぎました。夕方の飛行機で福岡空港から沖縄へ帰るため、地獄めぐりはここまで。

血の池地獄から約2km歩いて亀川駅へ向かい、そこから電車で別府駅へ移動します。

途中の電柱に「かまど神社(八幡竈門神社)」の案内がありました。こちらは別府へ来るときに乗った「さんふらわあ あいぼり」の船内でも名前を見かけた神社です。

そう、八幡竈門神社は日本映画史で歴代1位の興業収入となった「鬼滅の刃」の聖地。さんふらわあでは、絵馬を書くと八幡竈門神社に奉納してもらえるサービスを行っていました。

私は映画も、元になった漫画も見ておらず、この長い階段を見て「やっぱ、止めようかな」と思いましたが、せっかくなので行ってみることに。

この階段は鬼が作ったそうです。昔、この辺りに住んでいた悪い鬼に対し、八幡様が「一晩で百の石段を造ったら毎年人間をいけにえにやろう」「出来なければ今後里に出て来てはならぬ」と約束させました。

結果、99段目にして時間切れ。鬼は二度と人里に姿を現さず、地獄めぐりのひとつ「かまど地獄」の門番として、真面目に働いたとのことです。写真は鬼が忘れていった石草履。私の足のサイズは26cmくらいなので、なかなかの大きさであることが伺えます。

鬼が作った階段を登りきって鳥居に到着。ちなみに階段の最後の方は、鬼が焦っていたせいか、段差間隔などが揃っていない粗い造りとなっています。

神社には、映画のポスターも掲載されています。この神社が鬼滅の刃の聖地と言われる所以は以下の通り。

  • 鬼滅の刃の主人公の名前が「竈門炭治郎
  • 漫画にこの神社とシンクロするような描写がある

てっきり「鬼」「地獄」の関連で、聖地になっているのかと思っていました。

絵馬も凄いことになっています。漫画に登場するキャラクターと思われる、クオリティの高い絵がずらっと並んでいます。最近は絵馬もSNS映えするアイテムに変化している気がします。

絵馬をよく見ると「白い亀」の絵が描かれています。八幡竈門神社は、神亀四年(727年)の創建で、社殿も「亀山」という山の上に建っています。そして私が今向かっているのも「亀川」という駅です。

創建当時(平安時代)、飢餓・飢饉が続いていた最中、亀川で見つかった白い亀を朝廷に献上したところ、紆余曲折を経て、飢餓・飢饉が収まり国が安定したと言われています。このことから、今もこの地域(神社)では「亀」が縁起物となっているのでしょう。

なで亀」なるものも置かれています。亀は幸運の兆しの象徴。なで亀は毎年、最も縁起の良い方角に頭が向けられ、その頭を撫でると、願いが叶うと言われています。

境内にある魂依(たまより)の木もパワースポットとして紹介されています。樹齢約500年のイチイガシの御神木で、写真の通り、幹が空洞になっています。魂依御守(1,000円)を購入すると、この空洞に入ることが出来るというビジネスモデルになっていますが、ここに入ることでどのようなご利益があるのかは不明です。

こちらはかつて戦争で使われた機雷。第一次世界大戦の戦勝を記念… ということは今からちょうど100年くらい前、この神社に奉納されたそうです。武器を神社に奉納するという、なかなかヤバめの時代だったことが伺えます。

八幡竈門神社の見物はこれにて終了!今回はご紹介しませんでしたが、この神社ではお守りや御朱印をゲットすることも出来ます。

別府駅前高等温泉に浸かる

亀川駅に到着しました。

さんふわらあで7時に別府観光港に着いて、現在の時刻は11時。何だかんだ半日で10km以上歩いたようです。最後に別府駅前で温泉に入り、たくさん歩いた疲れを癒してから、高速バス・とよのくに号で福岡空港へ移動します。

亀川駅から2駅で別府駅に到着。温泉街への玄関口ということで、駅標にも温泉マークが描かれています。

やって来たのは別府駅東口にある「駅前高等温泉」。地域で管理されている町営温泉で、1924年に建てられた洋風な建物が特徴です。

外にもお湯が噴出しています。駅から近いだけでなく、200円で別府の温泉に入ることが出来て、朝早くから夜遅くまで営業していて、さらには宿泊(素泊まり)や休憩での利用も出来るようです。

お湯の種類は「あつ湯」「ぬる湯」の2種類。シャンプーやせっけん、タオルなどを買うことも出来ます。

ただ、この時はお湯が2種類あることに気づかず、無意識に上のボタン(あつ湯)を押していました。あつ湯とぬる湯は別の場所にあります。ちなみに、駅前高等温泉の「高等」はシャワーの有無を意味するそうです。

あつ湯はシャワーが無いため、かつては並湯と呼ばれていたそうです。ドアを開けた先に、いきなり更衣ロッカー、その横に仕切りなく温泉があるという、昔ながらのスタイル。そして、確かにあつあつのお湯でした。

高速バスで別府から福岡空港へ

福岡空港へ向かう高速バスの時間が近づいてきました。

バスの予約はしていなかったので、こちらのバスセンター(茶色い建物)でチケットを購入しなければなりません。ちなみに、奧に見えているのは、1957年に建てられた「別府タワー」。さっぽろテレビ塔・東京タワー・名古屋テレビ塔・通天閣・博多ポートタワーと並んで「タワー6兄弟」と呼ばれています。

あのバスに乗る予定だった…

バスセンターの窓口には、先にお客さんがおり、しかも少々時間がかかると思われる手続きをしていたため、乗る予定だったバスに乗ることは出来ませんでした。

12時半のバスに乗り遅れたので、次のバスは14時。それでも幸い飛行機には間に合います。

ということで、福岡空港行きのバス・とよのくに号がやってきました。1時間半後のバスは窓口を利用せず、ネットで予約・決済することが出来たので、バス乗車時にお金の支払いはありません。

バスに乗っているのは私だけ。福岡空港までは約2時間、運賃は3,250円でした。このバスが福岡市街地から別府へ向かう、最も安くて早くて楽な交通手段であると思われます。車内ではWi-Fiを利用することも出来ます。

途中で海地獄のそばにあるバス停も経由。ここで数人の乗車がありました。

東九州自動車道を走り、福岡までは139km。

気付いたらバスが渋滞にはまっていました。この先で事故があったようです。ノロノロと動いてはいますが、飛行機に遅れる可能性もあります。

事故現場を通過したら、流れはスムーズになりました。福岡空港には若干の遅れで到着。飛行機の時間まで、まだ1時間ほどあります。

ただし、別府からのバスは「国際線」のターミナルに着くので、本当に時間がない場合は注意が必要です。こちらのベンツのバス(無料)で国内線ターミナルに移動する必要があります。

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今回はここまで。本日もありがとうございました。

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