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今回は「日本最南端の銭湯・中乃湯に行ってきた」ので、その時の様子をお届けします。
温泉と公衆浴場が少ない沖縄県
沖縄の家にはシャワーしかない場合が多く、現在もゲストハウスや民宿にはシャワーしか無い場合がほとんど。
【温泉地】【温泉公衆浴場数】ともに、全国で最も数が少ない沖縄県。これは単純に「年中暑いから」ということもありますが、昔から水不足が多かったことや、アメリカ文化の影響があると言われています。
そうは言っても、昔からお風呂需要はあり、家に浴槽が無い時代は沖縄にも銭湯が点在していたようです。現在も沖縄本島周辺では瀬長島や伊計島、西表島にも天然温泉があります。
国際通りにある天然温泉 りっかりっか湯
国際通りのそばにある天然温泉が、那覇セントラルホテル併設のりっかりっか湯。ホテル宿泊者以外でも利用することが出来る上に年中無休。朝6時から夜11時まで営業している、なかなか便利な温泉です。
南の島を象徴するようなヤシの木と太陽、そして温泉に浸かるクジラ。他ではあまり見られないコラボです。【ゆんたく、あしび温泉 りっかりっか湯】という文字が、壁に大きく書かれているので、迷う心配はないと思いますが、車の場合は駐車場(3時間無料)が分かりにくいかもしれません。
旅行者として沖縄に来ているときから気になっていたものの、なかなか行こうと思わなかった理由は料金です。平日は1,050円・土日は1,300円と、スーパー銭湯的にしてはなかなか高め。沖縄には他にスーパー銭湯や温泉も少ないので、この値段でもお客さんは来るのでしょう。
男湯と女湯は毎日入れ替わります。この日は男湯が「紫雲泉」、女湯が「桃源泉」となっていました。この先は写真を撮ることが出来ないので、パンフレットの写真を使いながらご紹介します。
こちらは温泉の写真。露天のような雰囲気ですが、市街地ということもあり、外の景色を見ることは出来ません。泉質は「ナトリウム塩化物泉(弱アルカリ性低張性低温水)」。お湯はぬるめで、においなどもありません。神経痛や筋肉痛、関節痛など、様々な効能があるようです。
サウナは「スチームサウナ」「ドライサウナ」「ソルティサウナ」の3種類。ドライサウナにはテレビも備え付けられているので、旅行中はここで沖縄らしいテレビ番組やCMを見たりすると、沖縄にいることを感じられるかもしれません。
温泉とサウナの他にもジェットバスなどがいくつかあり、全部で13種類のお風呂と3種類のサウナを楽しむことが出来ます。もちろんシャワーもあり、シャンプー・ボディソープも備え付けです。
そしてお風呂上りは牛乳です!1919年に北大東島で創業した「宮平牛乳」が並んでいます。
沖縄で一番古い銭湯 中乃湯
コザ十字路(沖縄市)のそばにある中乃湯は、沖縄に唯一残された昔ながらの銭湯です。現在沖縄で唯一の銭湯ということは「日本最南端・最西端の銭湯」ということにもなります。
ベンチに座っている方が店主の「しげばぁ」。沖縄の本土復帰前からこの場所で営業しているそうです。ちなみに≪謹賀新年≫のポスターが張られていますが、私が訪れたのは2021年1月19日です。
料金370円を支払いさっそく中へ。入ってすぐに窓口があり、左が「男湯」、右が「女湯」というのは分かりますが、真ん中にある「わ」とは何でしょうか?
正解がありました。『(お湯が)わいた』の「わ」、つまり営業中ということです。営業終了の時は『(お湯を)ぬいた』の「ぬ」に変わります。
男湯へ入るドアを開けるとすぐにロッカー兼脱衣所。この写真の右側に大浴場があり、仕切りはありません。すでにお客さんがいたので、お風呂の写真は撮れませんでしたが、シャンプーや石鹸はなく、浴槽は大人3人がやっと入れる程度の広さです。
こちらは別府駅前にある「駅前高等温泉」。脱衣所から撮った写真で、大浴場との間に仕切りがありません。中乃湯の浴槽サイズはこの半分程度ですが、全体のつくりは似ています。中乃湯の口コミで多く見られるのは「蛇口(カラン)が高い」という点。床から80cmほどあるようです。また、お湯と水の蛇口がホースで繋がって、温度調整が出来るようになっています。
中乃湯は「アルカリ鉱泉」を使った銭湯。つまり、地中の水をボイラーで温めたお湯が使われています。匂いやヌメヌメ感はそれほどなく、温度は恐らく40度前後です。
帰り際、おばぁが「もう50年以上1人でやっているのよ」と話をされていたのが印象的でした。日曜日と木曜日以外、14時から20時まで営業しています。ディープな沖縄を体験したい方におすすめしたいスポットです。私がいる間にも、お客さんが途切れることはなく、地元の人にも愛されている様子が伺えました。
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今回はここまで。本日もありがとうございました。
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