日本最後の清流・四万十川サイクリング!レンタサイクルで江川崎から中村へ|2013 旅行記2

旅の思い出

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今回は「2013年 四万十川&高知の島を巡る旅」旅行記その2をお届けします。

★前回の記事は こちら

レンタサイクルで江川崎から中村へ

愛媛県・宇和島駅から予土線に乗車し、高知県・江川崎駅へやって来ました。

江川崎駅のすぐ近くには、「日本最後の清流」とも言われる四万十川が流れています。

この日は江川崎駅前でレンタサイクルを借りて、四万十川をサイクリング!河口の町・中村まで、マウンテンバイク型(ギア付き)の自転車で移動します。

江川崎駅から中村駅までの距離は約40km。距離はありますが、上流から河口への移動なので、大部分が下り坂です。

こちらが四万十川。水着は持参していたので、自転車を漕ぎながら、暑くなったら川に入って涼むというような感じで進んでいきます。

川の流れは穏やかな場所が多く、遊んでいる人も多いですが油断は禁物です。「四万十をなめたら、いかんぜよ」。今回私は1人ではなく、友人と一緒に旅をしています。ひとり旅で川遊びはおすすめしません。

日本最後の清流?四万十川をサイクリング

四万十川の正式名称は「渡川(わたりがわ)」。高知県津野町にある不入山を源流とする、全長約196kmの川です。今回旅をするのはそのほんの一部にしか過ぎません。

1983年に放送されたNHKの番組で「日本最後の清流・四万十川」と紹介されたことをきっかけに、渡川よりも四万十川という名前で、さらに日本最後の清流として知られるようになったそうです。Wikipediaによると、「清流」とは清らかな水の流れを意味する日本語で、英語にはふさわしい単語が無いとされています。

四万十川が日本最後の清流である理由として、今の時代のこれだけ長い川にも関わらず、「ダムがない(堰き止められることなく、山から海へ水が自然に流れている)からだ」という点も挙げられます。確かにダムはありませんが、実は途中の佐賀取水堰で堰き止められているため、ネットでは『ダムが無いから清流』論に、否定的な意見が多いです。

また「清流」と聞くと、川の水が綺麗であることを想像する人が多いと思いますが、国土交通省が20年以上毎年発表している【水質が最も良好な河川】に、四万十川は2019年に初めて選ばれています。

■ 参考:高知県の綺麗な川と言えば仁淀川が有名

四万十の名前の由来

川沿いの地域からの要望を受けて、1994年に渡川は正式に「四万十川」という名前になりました。しかし「四万十」の由来は諸説あり、はっきりと分かっていないようです。

四万十川の支流・黒尊川へやって来ました。高知県庁のホームページで紹介されている「四万十」の由来は「四万余りの支流を持っている」という説。実際の支流の数は319なので、恐らくこの説は違います。

黒尊川の美しさは四万十川の支流の中でもトップクラスで、「平成の名水百選」にも選ばれています。水中には多くの魚たちが泳いでいました。

黒尊川

アイヌ語の「マムタ」(はなはだ美しい)が四万十の由来であるという説もありますが、アイヌ語で「はなはだ(強調表現)」を「シ」、「美しい」を「マムタ」と表現することはなさそうです。アイヌ語で「美しい」は「ピリカ」といいます。

また、川沿いにある「四万川」「十川」という地名が由来であるという説もあります。これもなぜ、この2地域が川の名前に採用されたのかは不明です。

「四万十市」「四万十町」もありますが、これらはいずれも渡川が四万十川になった後、合併によって誕生した自治体であるため、川の名前の由来とは関係ありません。むしろ四万十のブランドにあやかった地名です。ちなみに、合併後の名称を四万十とすることは、町の方が6日早く決定していたそうですが、四万十市の方が約1年早く誕生しています。

生活文化遺産・沈下橋

色々と大人の事情がありそうな四万十川ですが、日本の原風景が残る素敵な場所であることは間違いありません。

四万十川の名物といえば「沈下橋」。高知県は全国トップクラスの降水量を誇る地域で、台風も多く、四万十川は昔から氾濫することが多かったそうです。沈下橋は河川が増水した時に沈むことを前提としています。欄干が無いことで、水の抵抗を受けにくく、欄干に流木が引っかかることもなくなります。

生活道として普通に車も走ります。四万十川に現存する約60の沈下橋の中で、最も古いものは1935年に建設されたそうです。ただ、ほとんどの沈下橋は、船を使う水運から車やトラックの陸路に変わりつつあった、1950年代後半以降に建設されています。

沈下橋は橋脚が低く、欄干がなく、橋長も短いため、建設費を低く抑えることが出来る点においても、都合がよかったようです。

道の幅はありますが、実際に走ってみると、なかなかスリルを味わうことが出来ます(笑)こちらはまだ水深が浅いですが、河口が近づくにつれて深くなるので、橋から川へ飛び込んだりもしてみました。

四万十川と沈下橋のある景色は生活文化遺産として、高知県と周辺自治体で今後も保存・維持管理の方針が取られています。

日本一暑い日だった

いや、それにしても暑い…

時計に付いている温度計をよく見ると、42.4度と表示されています。この温度計がどれだけ信用出来るものか分かりませんでしたが、実はこの日(2013年8月12日)、四万十市は当時の日本最高気温41度を記録しました。

まさか、日本で一番暑い場所でサイクリングをしていたとは、自転車を漕いでいるときは思ってもいませんでした。

こんな景色の中を1日走ることとなります。途中の道沿いに自動販売機はありますが、コンビニやスーパー、商店は無いので、事前にしっかり準備して臨まなければなりません。

暑さでふらふらになりながら、何とか夕方に中村駅へ到着。川でもしっかりと泳いだので、トライアスロンに近いような楽しみ方となりました。

レンタサイクルを返すために江川崎駅へ戻る必要はなく、自転車は中村駅で返却することが出来ます(乗り捨てOK)。もし時間内に中村駅へ到着出来そうにない場合は、途中のポイントで自転車を乗り捨てたりすることも出来るようです。

宿の前からの景色

中村駅からは列車に乗って、宿がある「宿毛」へ到着。ちなみに、2018年に熊谷で41.1度が記録され、四万十市の日本最高気温は塗り替えられることとなりました。

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今回はここまで。本日もありがとうございました。

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