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今回は【2021年→2022年 年末年始の旅】その5をお届けします。
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日帰りで沖縄・小浜島を観光
2021年12月29日、午後は13時の八重山観光フェリーに乗船し、石垣島から小浜島へ渡ります。
空は雲で覆われ、今にも雨が降り出しそうです。雨で荷物が濡れないように、スマホと現金以外の荷物は石垣島離島ターミナルのロッカーに預けてきました。
曇っていても海は綺麗です。所要時間は約30分。揺れも少ないので、船が苦手な方でも安心してこの絶景を楽しむことが出来ます。
見えているのは【嘉弥真島】。近代まで人が定住していた記録はなく、現在はウサギがたくさんいるようです。嘉弥真島にはツアーで上陸することが出来ます。
小浜島が見えてきました。島には大きな山がそびえていま…せん!見えている山は小浜島の向こうにある西表島です。
小浜島に上陸!年末ということで、港は非常に多くの人で賑わっています。
今回は日帰りで小浜島を観光。滞在時間は約3時間です。まずは港から約2km歩いて、小浜島の最高峰「大岳」の山頂を目指します。
大岳山頂を目指して歩く
2001年にNHKの連続テレビ小説「ちゅらさん」の舞台となったことで、小浜島の名は全国に知れ渡りました。
小浜島の周囲は約16km。レンタサイクルでも半日で1周することが出来る小さな島ですが、レンタルバイクやレンタカー、島内観光バスもあり、移動手段は充実しています。
島民の方の半分以上が「宿泊業、飲食サービス業」に従事している観光の島。「はいむるぶし」「星野リゾート」という2つのリゾートホテルもあります。ちなみに、はいむるぶしは2007年までヤマハリゾートが保有していた宿泊施設です(三井不動産リゾートに事業譲渡された)。
トカラ列島・諏訪之瀬島では、宿に併設する飛行場も建設したヤマハリゾートでしたが、小浜島にあるのは救急用ヘリポートのみ。小浜島へのアクセス方法は石垣島から出ている安栄観光と八重山観光の船しかありません。
■ 参考:ヤマハリゾートと諏訪之瀬島
サンゴ礁で出来た標高10m~200mの「低島」と、古期岩類や火山岩類から出来た標高100m~1,000mの「高島」という2つのタイプがある沖縄の島々。小浜島は「低島」に分類されます。
見えている山が小浜島の最高峰・大岳(標高99m)。山頂の展望台から絶景を楽しめるということでしたが、ついに雨が降ってきました。雨具は持参していないので、港へ引き返そうか迷いましたが、ここまで来たら行くしかありません。荷物を石垣島に置いてきたのは正解でした。
登山口に到着。大きなバスが停まる駐車場も整備されており、小浜島の定番観光スポットである様子が伺えます。
駐車場から山頂までは階段。遭難の心配はなく、サンダルでも問題なさそうです。
途中にはauの基地局が置かれていました。
5分ほどで山頂に到着。山頂は屋根付きの展望台があり、周囲360度を見渡すことが出来ます。ちなみに、こちらの方角には西表島が見えるはずですが、雨と霧でほとんど何も見えません(笑)
1時間で雨雲が消える予報だったので、展望台でしばらく雨宿りをすることに。少し霧が晴れると少し虹が出ました(写真中央右)。
小浜島と西表島は最も近い場所で2kmしか離れていないそうですが、それでもまだ西表島の全景は見えていません。
それから1時間後、青空が見えてきて、ようやく西表島の全景が見えるようになりました。
まだ若干雨は降っていますが、このタイミングを逃すと向こうの雲がやって来そうなので下山。ここからまた歩いて港へ戻ります。
野生のクジャク発見!
道沿いのサトウキビは収穫を直前に控え、だいぶ背が高くなっています。
小浜製糖工場でサトウキビ収穫の短期バイトを募集している張り紙も見つけました。週何日の勤務かは不明ですが、1日5,000円くらいを稼ぎながら、3か月の島暮らしを体験出来るようです。
ふとサトウキビ畑に目を向けると、何やら動いている生き物を発見しました。
クジャクです!かつてヤマハリゾート(現:はいむるぶし)で飼育されていましたが、脱走し野生化。同じことはヤマハリゾートがクジャクを持ち込んだ鹿児島県の硫黄島でも起きています。
■ 参考:クジャクが歩く島・硫黄島
隣の西表島に飛んでしまったり、近隣の島の学校に寄贈されたクジャクも脱走したりで、宮古島や石垣島とその周辺の島々では手が付けられない状態になっているようです。
島で飼育されている牛の飼料や農作物もクジャクが食べてしまうなど、人間社会にも被害が出ているため、沖縄県はインドクジャク防除計画を発表。クジャク対策に乗り出しています。
これもきっとクジャク捕獲用のカゴ。クジャクは雑食で寿命も長いため、八重山諸島における陸上食物連鎖のトップに君臨しています。ちなみに、クジャクは美味しくないようです。
■ 参考:クジャクを食べたという方の記事は こちら
大岳からサトウキビに囲まれた道を歩き、集落までやって来ました。
小浜島の人口は約600人で、ここ20年横ばいで推移しています。年少人口も生産年齢人口も多く、現代の日本の離島とは思えない形の人口ピラミッドです。
こちらは小浜小中学校。今も島の子どもたちが通う学校ですが、ちゅらさんのロケ地としても紹介されています。私はドラマを見たことがないので詳細は不明ですが、校舎はドラマ当時から建て替えられているそうです。
駐在所もあります。自然に囲まれた穏やかな時間が流れている一方、観光客が多いので、酔っ払いの対応などで出動する機会も多いのかもしれません。
八重山諸島(竹富町)には、石垣島からの定期船が出ている全ての島に郵便局があります。長期滞在などで荷物が多くなる時は「局留め」という方法で、事前に郵便局へ荷物を送るのがおすすめです。
商店も覗きましたが写真撮影はNG。商店という名前ですが、沖縄の離島によくある「共同売店」と変わりません。最低限の食料や生活用品が置かれています。
集落を抜けると、異国のような雰囲気の道になりました。
ヤギを発見!クジャクとは違い、雑草を食べてくれるだけでなく、「ヤギ汁」など人間の食料にもなるヤギは沖縄では重宝されています。
草原の真ん中にポツンと佇んでいるのはお墓。お墓までは草を掻き分けていくのでしょうか。小浜島には毒を持ったハブもいるので、不用意に草むらへ足を入れるのは危険です。
そんな草むらの中に今度は馬を発見。この辺りの地域で馬と言えば「ヨナグニウマ」が有名です。何となく普通の馬より足が短い(←ヨナグニウマの特徴)ような気もしますが、はっきりとは分からず。
また雨が降ってきました。この坂を下りたら港に着くので最後は走ります。
港に到着。船の時間までまだ少しあるので、雨が降っていなければ、もう少しのんびりと島を巡ることが出来ただろうなと思います。
待ち時間は港の売店でお酒とおつまみを購入。
港の自動販売機にはHOTもありました。冬の自動販売機にHOTがあるのは当たり前かもしれませんが、沖縄でHOTがある自動販売機を見かけることは少ないです。
■ 参考:冬の沖縄は意外と寒い
帰りは2021年12月に就航した八重山観光フェリーの新造船「やいま」に乗船。
どこかで見たことのあるデザインだと思ったら、オリオンビールのチューハイWATTAのデザインをしたpokke104 池城由紀乃さんが描いたようです。
新品の船なので、当たり前ですが船内はとても綺麗でした。
さらば小浜島。この日は石垣島に1泊。年末年始の旅は2日目が終了しました。
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今回はここまで。本日もありがとうございました。
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