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今回は「2020年 沖縄ドライブ旅行記」その1をお届けします。
今帰仁村・古宇利島へ
2020年7月中旬、レンタカーを借りて、名護市にある「嵐山展望台」へやって来ました。
ここから見渡す羽地内海の景色は【新おきなわ観光名所】や【沖縄八景】にも選ばれています。この日は天気が良く、羽地内海の向こうの古宇利島、水平線の彼方に浮かぶ伊平屋島や伊是名島も見えていました。
ということで、続いて向かうのは古宇利島です。橋で繋がっている島なので、車のまま渡ることが出来ます。
遠くには山々がそびえ、沖縄ではあまり見られない「茶畑」の景色が広がりました。こちらのお茶は、地域の名前にちなんで「呉我銘茶」と呼ばれており、沖縄県内のJAなどで買うことが出来るようです。
その横の区画で育てられていたのはパイナップル。沖縄県が生産量日本一を誇る農産物です。7月はちょうど収穫時期。こちらの畑はすでに収穫が終わっているようで、果実は残っていませんでした。
古宇利大橋に到着!橋を渡る手前にある駐車場に車を停め、まずは橋にある歩道を歩いて観光します。ちなみに、古宇利島側の駐車場は有料。橋の上で車を駐停車させることは禁止です。
全長2km!古宇利大橋を歩く
2005年に開通した全長約2kmの古宇利大橋。通行料無料の橋としては宮古島・伊良部大橋に次ぐ、沖縄県内で2番目に長い橋です。
この橋が出来るまで、古宇利島へ渡るには運天港(今帰仁村)からのフェリーを利用する必要がありました。1911年にサバニによる定期旅客輸送が始まり、橋が架かる直前は第八古宇利丸が1日5往復、片道15分で古宇利島と運天港を結んでいたそうです。
■ 参考:1
かつてフェリーが出ていた運天港は今帰仁村でしたが、現在は一旦名護市・屋我地島を経由しないと、古宇利島と本土側の今帰仁村を行き来することが出来ません。いわば、古宇利島は今帰仁村の飛び地のようになっています。
橋が出来たことによる島の人口と産業の変化
この影響を一番受けているのは、恐らく古宇利島の小中学生です。
島にあった中学校は2003年に、小学校は2013年に閉校。現在古宇利島の子供たちが通う学校は、本土側にある今帰仁村立天底小学校と今帰仁村立今帰仁中学校が指定されています。
屋我地島にも小学校と中学校がありますが、いずれも「名護市立」であるため、古宇利島の子供たちは基本的に通うことが出来ず。スクールバスに乗り、少し遠い今帰仁村立の学校へ通っているのです。
こちらは国勢調査をもとに作成した古宇利島の年齢別人口。2000年は橋が無い一方で、島内に小中学校がありました。そんな2000年と2020年を比べると、小中学校年代の人口減少数が最も多いです。また、その親世代にあたる30代~40代の人口も減少しています。
古宇利大橋が出来たことで、島の産業も大きく変化しました。2000年の国勢調査によると、島民の8割以上が農業・漁業に従事しています。農業はさとうきびや紅芋、漁業はうに漁やもずくの養殖が中心。現在も「うに丼」は知る人ぞ知る島の名物となっています。
古宇利島でしか購入することが出来ないお土産「島かぼちゃのカボニー」は、材料のかぼちゃを島の農家さんから直接仕入れて製造しているそうです。
一方、古宇利大橋が出来てからは、「宿泊業、飲食サービス業」に従事する方が増加しており、観光地化が進んでいる様子が伺えます。
「嵐」が出演するJALのCMに登場した(2014年)ことをきっかけに観光客が急増。現在は沖縄北部を代表する観光地のひとつとなっています。統計データはありませんが、島内に有料駐車場の数も増えたことでしょう。
古宇利オーシャンタワーを見学
そんな古宇利島のランドマークが、2013年11月に開業した古宇利オーシャンタワーです。
さすがは人気の観光地。GoToキャンペーンの効果もあってか、駐車場にはレンタカーがずらっと並んでいます。
入場料は大人1人1,000円(2022年5月現在)。展望台だけでなく、レストランやカフェ、お土産屋さんも併設されている施設です。
入場券をゲットし、まずはタワーの入口まで自動運転のカートで移動。
観光案内の自動放送が流れるので、それを聞きながらゆっくりと進んでいきます。
タワーの入口までは約10分。途中で古宇利大橋も見えました。
古宇利オーシャンタワーは4階建て。1階が資料館、2階から4階が展望フロアとなっています。
こちらは1階にあるシェルミュージアム。追加料金なしで見学することが出来ます…というよりも、ここを通らなければ展望台へ行くことは出来ません。
展示されている貝殻は1万点以上。生きている貝はおらず、貝殻の展示のみなのでやや地味です。ホームページには「貝からさざ波の音が聞こえてくるような」と書かれていますが、私には聞こえませんでした。
屋上の展望フロアへやって来ました。
ここからはもちろん、2階と3階からも古宇利大橋の全景を見ることが出来ます。古宇利大橋を見るためのタワーと言っても過言ではありません。冬の時期はザトウクジラの姿を見ることも出来るそうです。
■ 参考:沖縄の冬といえばホエールウォッチング
最後にお土産屋を見物して終了。今回はタワーと並ぶ島の人気スポット「ハートロック」には立ち寄りませんでした。
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今回はここまで。本日もありがとうございました。
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