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今回は「2020年 路線バスで行く沖縄観光」旅行記その1をお届けします。
土日祝1日限定フリー乗車券の旅
2020年7月18日金曜日、仕事終わりに那覇バスターミナルへやってきました。
那覇バスターミナルはゆいレール・旭橋駅に隣接しており、ここから沖縄本島各地に路線バスが運行しています。ただ、この日はバスに乗るわけではなく、「土日祝1日限定フリー乗車券」をゲットすることが目的でした。
特定の1日に限り、那覇バスと琉球バスが2,000円で乗り放題になるというお得なバス乗車券。県内数カ所ある窓口で利用当日にも購入可能ですが、私は始発から旅を始める予定でした。始発バスの時間だと、まだ窓口が開いていません。バス車内での販売はないため、事前に手に入れておく必要があったのです。
■ 参考:沖縄県内のお得なバス乗車券は こちら
ちなみに、沖縄バスと東陽バスにも乗車可能な「沖縄路線バス周遊パス」もあります。こちらは2,500円で、土日限定でもなく、大変使い勝手がいいのですが、観光客向けのもので、沖縄に在住している人は利用することが出来ません。
路線バス乗り放題
ということで翌日、早朝の那覇バスターミナルにやって来ました。
5時45分発の名護西線に乗車し、名護バスターミナルへ向かいます。こちらは約65km離れている那覇から名護までを約2時間かけて結ぶ長距離路線です。
国道1号線に変換すると、日本橋から神奈川県・平塚まで行くことが出来てしまうような距離を走る路線バスが、土曜日の早朝にも関わらず、15分おきに出ているのはなかなか凄いことだと思います。
「沖縄の路線バスは遅れやすい」と言われていますが、さすがに朝一番は時間通りやってきました。
那覇バスターミナルから乗車したのは私1人。この車両は、私のフリー乗車券では乗ることが出来ない沖縄バスのものですが、名護西線は那覇バスとの共同運行路線のため利用可能です。
沖縄の朝は遅く、朝6時前になってようやく空が白んできました。今回は行き先を特に決めていなかったので、車窓を眺めながら予定を立てることにします。沖縄にいると、電車に乗る機会がないので、車窓を楽しむ旅も久しぶりです。
早朝の国際通りを通過。さすがにこの時間、歩いている人はまばらです。この日はGoToトラベルキャンペーンの初日。国際通りは地元の人がほとんど行かない場所になっているので、観光客激減の影響をもろに受けています。
■ 参考:国際通りの様子(2020年11月)
それでも国際通りからは数名の方が乗車。その中には、終点の名護バスターミナルまで乗車している方もいました。
那覇から名護へ
バスは国道58号線を北上し沖縄本島中部エリアへ。
勢理客と書いて「じっちゃく」と読みます。沖縄には難読地名が多いですが、勢理客はその中でも特に読めない地名です。
バス路線図を見ても分かる通り、この先は米軍基地が多くなってきます。
いかにも夏らしい、白いもくもくとした雲。そしてフェンスの向こうはあるのは、米軍基地のひとつ「キャンプ・キンザー」です。
送電線があるこちらも米軍の基地。キャンプ・フォスターであると思われます。
次は「美浜アメリカンビレッジ」。こちらも元々は米軍基地。現在はアメリカンテイストなお店が並んでおり、観光客だけでなく、沖縄に住んでいる人や米軍の人も多く訪れる場所となっています。那覇から路線バスで行くことが出来て、その本数が多いというのも人気の理由でしょう。
この辺りは米軍・嘉手納基地。車窓の両側が基地になっています。JR八高線も東京・福生の米軍基地の中を走りますが、それと同じような感じです。
■ 参考:沖縄と米軍基地について
沖縄観光におすすめ
沖縄本島中部を過ぎ、恩納村に入ると、車窓には美しい海の景色が広がりました。
道端に生えているのヤシの木が、南国ムードを引き立ててくれますが、逆に那覇からここまで1時間以上、バスの車窓から海を見ることが出来ません。
海沿いのリゾートエリアを通過し、美ら海水族館のある本部半島が見えてくると、そろそろ名護市です。
A&W(通称エンダー)は、日本では沖縄にしかないアメリカ発祥のハンバーガーショップ。併設されているサーティワンは本島に13店舗あり、有名なブルーシール(9店舗)より店舗数が多いです。
次はいよいよ終点・名護バスターミナル。料金表にはずらっと数字が並んでおり、那覇バスターミナルからは1,940円。今回利用している土日祝1日限定フリー乗車券は2,000円なので、これで那覇へ戻るだけでも元が取れるので、沖縄観光におすすめです。
名護バスターミナルに到着
那覇を出発から2時間以上、朝8時の名護バスターミナルに到着しました。
今回の旅で撮影した写真ではありませんが、こちらは名護バスターミナルに止まっていた『軍バス』。米軍のスクールバスから転用された車両で、デビューから30年近くが経ち、レアな存在となっています。
名護バスターミナルにあるのは、コンビニではなく、昔ながらの小さな売店。お菓子だけでなく、手作りのお弁当も販売されているのが沖縄らしいポイントです。
名護バスターミナルからは沖縄北部各地へ向かうバスが出ています。続いて目指すのは、今帰仁村の穴場・赤墓ビーチです。
今帰仁村の穴場・赤墓ビーチへ
名護バスターミナル9時15分発【66】今帰仁線に乗車。
名護市街地を抜けると、バスは羽地内海沿いの道を走ります。
今帰仁村に入ると「スイカ直売」のお店がありました。今帰仁村のスイカの生産時期は4月~8月と12月~4月。「日本一早く出荷されるスイカ」として有名です。
名護バスターミナルから約45分、「諸志」というバス停で降りました。ここから赤墓ビーチまでは歩きです。
道端にシークワーサーが落ちている光景は、沖縄以外ではなかなか見られません。シークワーサーの収穫期は年3回あり、夏の時期は緑の状態で栽培され、酢の物用として出荷されています。
こちらは電照菊でしょうか。電照菊は夜間に照明をあてて、花の開花時期を調整するというもの。よく見るとライトが吊るされています。沖縄県は小ギク生産量全国1位。その中でも今帰仁村は、菊の拠点産地として認定されているそうです。
こちらは島唐辛子の畑。よく見ると黄緑色の小さな実が付いているのが分かります。こちらも沖縄ならではの作物です。
風に揺らめく、道路沿いのさとうきびと青空。これぞ沖縄という感じ。「ざわわ」という音が聞こえてきます。
「赤墓入口」という看板を見つけました。赤文字で書かれているせいか、不気味な雰囲気が漂っています。「赤墓」のことを知らないと、心霊スポットの入口としか思えません(笑)
矢印の方へ向かって歩いていくと、向こう側に海が見えてきて…
赤墓ビーチに到着しました。SNS等で穴場ビーチとして紹介されている、知る人ぞ知る絶景スポットです。海の家のような場所もあり、車で行くと駐車料金が500円くらいかかります。
水平線の先に見えているのはやんばるの山々。
波が全くない上に透明度も高く、水面が鏡のようになっています。
そんな水面の上をすべるように進むSUPの方たち。とても気持ちがよさそうです。
私は足だけ入りました。この写真だと海に入っているとは思えませんが、これでもスネ位まで海に浸かった状態です。
ビーチには希少価値が高いとされる「赤サンゴ」が落ちていました。
ビーチでのんびり過ごすのも良さそうですが、私は次に今帰仁城跡へ行かなければなりません。
バスの本数が少ないので歩くことにしました。距離は約3km。GoogleMapの計算では約40分で着くようです。
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今回はここまで。本日もありがとうございました。
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