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今回は「2019年 原付沖縄本島1周の旅」その1をお届けします。
原付で沖縄本島を1周
2019年6月30日5時、沖縄本島のほぼ最南端、糸満市の喜屋武岬へやって来ました(最南端は荒崎)。
喜屋武埼灯台は、海上保安庁が本土復帰後の沖縄に初めて設置した大型灯台です。
今回は原付で沖縄本島を反時計回りに1周すると同時に、本島にある全26市町村上陸も目指します。出発時のキロ計は4672.2km。いよいよスタートです。
まずは糸満市のお隣・八重瀬町へ。南城市までは国道331号線を走った後、南風原町と与那原町を経由し、国道329号線から沖縄本島を北上。最北端の地・辺戸岬を目指します。
5時50分、八重瀬町にある具志頭城跡公園に到着。太陽が昇ってきました。喜屋武岬から辺戸岬までの距離は約200km。時速30kmで走り続けても7時間はかかります。日焼けや熱中症にも注意しなければなりません。
6時20分、南城市に入りました。世界文化遺産・斎場御嶽をはじめ、見どころはたくさんありますが、今回は時間がないので素通り。
南城市からは南風原町→与那原町の順に移動する予定でしたが、いつの間にか西原町の手前まで来てしまいました。
振り返ると与那原町。与那原町は沖縄本島の中で最も面積が小さい市町村です。南風原町は帰りに寄ることにして、ここから名護市までは国道331号線と国道329号線の重複区間を北上します。
こちらはサンエー西原シティ。かつてここには中部製糖第一工場がありました。現在は住宅地が多いですが、肥沃な土壌に恵まれている西原町では、かつてさとうきび栽培が盛んだったそうです。
サンエー西原シティの傍らには製糖記念小公園が整備されており、その歴史が残されています。現在、沖縄本島に残っている製糖工場は、うるま市にある「ゆがふ製糖」だけです。
まだ朝7時、名護までは66km。ここから先は沖縄本島中部と呼ばれるエリアへ。ちなみに重複区間ではありますが、標識は「329」と表記されています。
沖縄本島全市町村にも上陸
西原町から中城村に入りました。ただただ原付に乗って走っているだけなので、展開は非常に地味です。国道沿いにも「沖縄ならではの景色」はありますが、いちいち立ち止まっていると、辺戸岬に到達することが出来なくなります。
7時20分、北中城村へ。漢字の「北中」をアレンジした斬新な市町村章が特徴的です。沖縄本島の中で与那原町の次に小さな市町村で、人口密度は日本の村の中で最も高くなっています。
5分ほどで沖縄市に到達。1974年にコザ市と美里村が合併して誕生した自治体で、人口は那覇市に次いで沖縄で2番目の多さです。沖縄の伝統芸能「エイサー」が盛んな地域でもあります。
■ 参考:沖縄全島エイサーまつりに行ってきた
沖縄市の次はうるま市ですが、「うるま市」の標識を撮り忘れてしまいました。2005年に具志川市・石川市・勝連町・与那城町の合併により誕生した自治体で、うるまは沖縄の方言で『サンゴの島』という意味です。
この辺りまで来ると建物が少なくなり、道沿いにはヤシの木が並びます。
歩道にシーサーが並んでいるのは、沖縄ならではの光景でしょう。
こちらもまた沖縄ならではの光景。一見すると「え、全油種リッター777円なの?」となりますが、沖縄では違います。ガソリンを入れ終わった後でないと、料金の確認が出来ないのです。
8時、タコライス発祥の地・金武町(きんちょう)へ入りました。ガソリンは満タンでスタートしたので、まだ給油の必要はありません。
喜屋武岬から辺戸岬を目指して走る
ここでついに、標識に「辺戸岬」という地名が登場しました。しかし残り85km。沖縄本島は意外と大きいのです。しかもこれは名護から国道58号線を利用した場合なので、 私が行く東村経由のルートだとさらに距離があります。
しばらく単調な景色が続いていましたが、ここへ来てようやく海沿いに出ました。逆に与那原町からここまではほとんど海が見えません。水平線の先に見えているのは、海中道路を渡った先にある伊計島です。
■ 参考:伊計島旅行記
金武町の次は宜野座村。この旅で11番目に通過する町です。
一般的には金武町や宜野座村の辺りから、沖縄本島の「北部」と呼ばれます。しかし地図を見ると、宜野座村がちょうど沖縄本島の中央部。いわば、喜屋武岬から東海岸経由で辺戸岬へ向かう中間地点です。
8時45分、北部の中心都市・名護市に入りました。竹富町・石垣市に次ぐ沖縄県で3番目に面積の大きな市町村で、沖縄本島では最大の市町村です。
与那原町から走ってきた重複区間はここまで。国道329号線の終点が名護市・世冨慶交差点であるのに対し、国道331号線はさらに北へと続いているので、この先は国道331号線を走ります。
何となく通り過ぎたここがキャンプ・シュワブ、米軍基地問題でよく話題に上がる名護市・辺野古です。居座り抗議の方は、写真に小さく写っている小屋だけで、 テレビで見ていたイメージと違いました。
個人的には興味深い場所ですが、基地のゲートには警備員の方がずらっと並び、原付を止めて写真を撮ったりすることが出来るような雰囲気ではなかったので、サラッと通過。
そして喜屋武岬出発から約4時間、やんばる3村のひとつ・東村までやって来ました。ここから先は、2021年に世界自然遺産へ登録された自然豊かな地域を走ります。
東村から県道70号線へ
東村は縦に長く、30km近く走らないと、次の国頭村に辿り着くことは出来ません。
家やお店も一気に少なくなるのでここで一旦給油。東海岸から辺戸岬を目指す場合、70km以上ガソリンスタンドはありません。
マングローブ林が広がる慶佐次川を渡りました。この辺りのマングローブ林の規模は、沖縄本島最大級になるそうです。
太平洋に開けた慶佐次湾へ慶佐次川が流入することで、海水と淡水が混ざり合う「汽水域」が形成されています。
国道331号線沿いにある東村ふれあいヒルギ公園へ少し寄り道。ここには往復670mの遊歩道があり、年中無休・入園料無料で慶佐次湾のマングローブを見学することが出来ます。
ここで見られるマングローブはオヒルギ・メヒルギ・ヤエヤマヒルギの3種類。「慶佐次湾のヒルギ林」は国の天然記念物にも指定されています。遊歩道は見ごたえがあり、結構時間がかかりそうだったので、途中でUターン。
再び原付で走り始めたら、またしても興味深い看板を発見。又吉コーヒー農園では、貴重な沖縄県産コーヒーの栽培が行われており、農園を見学することも出来ます。しかし、今回はコーヒーを味わう余裕がないので通過。
■ 参考:沖縄コーヒーについて
「サンンライズひがし」に到着。ここには東村の特産品・パイナップルが並んでおり、パイナップルの甘い香りが漂っています。
この先は県道70号線を走り、辺戸岬までは約60km。ただし、辺戸岬は今回の旅の通過地点に過ぎません。辺戸岬からは沖縄本島の西側・国道58号線を南下し、この日は名護市に宿を取っていました。果たして、原付で沖縄本島を1周することは出来るでしょうか。
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今回はここまで。本日もありがとうございました。
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