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今回は「2023年 大神島旅行記」その1をお届けします。
宮古島からバスとフェリーで大神島へ
2023年2月12日の朝、沖縄・那覇空港へやって来ました。

まずは7時20分発のJTA551便で宮古島へ。

北向けに離陸後、飛行機は大きく旋回し、西に進路を取りました。沖縄本島から宮古島までの距離は約300km。55分間のフライトで、料金は11,440円でした。

しばらく雲の上を飛んだ後…

下降して雲を抜けると、そこには宮古ブルーの海が広がっていました。天気はあまり良くなさそうです。
そして、定刻の8時15分に宮古島・宮古空港へ着陸。
今回私が訪れるのは、宮古島の北端から東へ約3.5kmの場所に浮かぶ大神島。宮古島の周辺にはいくつか人の住んでいる離島がありますが、その中で唯一、今でも橋が架かっていない島です。
宮古空港から路線バスで島尻港へ

宮古空港には、まだ周辺の離島に橋が架かっていない頃の地図がありました。それぞれの橋が完成した年を整理すると以下の通り。
- 池間大橋:1992年完成(1,452m)
- 伊良部大橋:2015年完成(3,540m)
- 来間大橋:1995年完成(1,690m)
つまり、この地図は30年以上前のものということです。

橋が無いので、大神島へのアクセス方法は船。フェリーが出ている宮古島北部の島尻港までは路線バスを乗り継いで向かいます。乗車するのは9時53分発、系統⑤新里宮国線「協栄車庫」行きです。

バスの時間まで1時間半近くあるので、しばらく空港の展望デッキで待機。なお、市街地までは約5kmなので、1時間半もあれば歩いて行くことも出来ます。ただ、これからたくさん歩く予定なので体力温存です。
■ 参考:平良港から宮古空港まで歩いた旅行記

バスは約6分遅れでやって来ました。

次の停留所や運賃表を表示する電光掲示板が無いタイプのバスなので、Google Mapで現在地を確認しながら、降りる予定のバス停を通過しないよう注意しなければなりません。

市街地にある「北小前」というバス停で下車。運賃は220円でした。結局バスは12分ほど遅れたため、ここから乗車する予定だった10時17分発の八千代バス「池間島方面行」には間に合わず。
■ 参考

大神島行きのフェリーが島尻港を出港するのは11時30分(2023年2月当時)。港までは9km以上離れているので、歩いても間に合いません。途方に暮れていたいましたが、偶然やって来たタクシーに乗ることが出来ました。

サトウキビ畑の中を走ること約20分…

無事、大神島行きのフェリーが出る島尻港へ到着。料金は少しおまけしていただき2,000円でした。ちなみに、バスの場合は北小前から島尻港まで320円です。
フェリーで大神島へ渡る
時刻は11時になりました。

こちらで乗船券を購入します。また、大神島を歩いているときに、自動販売機や商店は見当たらなかったので、水分も一緒に確保しておくことがおすすめです。

乗船券は往復で670円。フェリーは1日4便出ており、夕方の船で宮古島に戻って来る日帰りの島旅です。公式の情報はありませんが、どうやら島で唯一の食堂が民宿を兼ねており、島に泊まることも出来るようです(キャンプ・野宿はNG)。
■ 参考:大神島のホームページ

こちらが宮古島と大神島を結ぶフェリー「ウカンかりゆす」。2022年就航の新しい船です。

船を所有しているのは「宮古島市」ということで、市から委託を受けた大神海運が運航する市営船と言えるでしょう。

定員50名。自動車を乗せることは出来ない小さなフェリーです。

島尻港からも大神島は見えています。大神海運のホームページによると、大神島までの所要時間は約15分。

宮古島との間に橋が架かれば、宮古島周辺で最も長い橋となりますが、大神島は周囲約3km、人口約20名の非常に小さな島です。さらに、島内には立入禁止の聖域もあるため、橋は無いままの方がいいのかもしれません。
立入禁止?観光客が行っていいのか

こちらは沖縄県内各島の観光客数をまとめた県の資料。「神の島」と呼ばれる久高島や、人口4人の水納島(多良間村)、定期船が無い嘉弥真島などの観光客数も集計されていますが、なぜか大神島は載っていません。

ネット上に出ている情報を見ていると、観光客を積極的に受け入れる島では無く、そもそも観光客が行っていいのか思いましたが、実際の島民意識は少々異なるようです。

沖縄県宮古島市大神島における観光地化と住民意識(2020)によると、2000年以降、大神島には年間1万人以上の観光客が訪れています。

2014年の時点では、観光客の「減少」「不要」を望む島民は1人もいません。その後、観光客が3倍近く増加すると、2018年には「少し減少」という意見が出てきていますが、これは他の地域でも同様の結果になるはずです。
普段よりも海況が悪かったのか、島尻港から30分ほどかかって大神島に到着しました。

船を下りた場所には、「入島料100円」を徴収するための箱があったので、こちらに100円を投入し観光をスタート。なお、監視の人がいたりするわけではないので、支払いは任意です。

大神島のホームページにある、島を観光する際の注意事項・禁止事項は以下の通り。
- 聖域へみだりに入ること
- 島の自然を壊したり持ち帰ったりすること
- ドローン撮影
- 立ち入りを禁止されてる場所が映像に映ること
- SUP・カヤックの持ち込み及び使用
- キャンプ及び野宿
また、ネットでは「祭事中は観光客は立ち入り禁止」と紹介されていますが、大神島のホームページでは「島の神祭行事の日には立ち入り禁止区域がありますが、島に入島は可能」となっています。

今回は帰りのフェリーの時間まで約4時間、島を歩いて観光しました。しかし、どこが聖域や立入禁止の場所なのかは分からず。調べても「大部分が聖域である」という曖昧な表現しか出てきません。
■ 参考

こちらは2020年に大神自治会が設置したという看板。沖縄タイムスの記事によると、聖域に観光客が立ち入らないよう呼びかける目的があるようですが、現地でこの看板を見て、私はそうした意図が汲み取れませんでした。

ただ、大神島に限らず、静かな暮らしにお邪魔する気持ちは、島旅には欠かせません。注意事項・禁止事項には書かれていませんが、水着のまま集落を歩いたり、浜辺でBBQや花火をしたりすることは当然NGです。

恐らく、港の看板に書かれている道以外の場所に行かなければOKでしょう。島を1周する道路は無いので、まずは島の西側にある海沿いの道を歩いてみます。
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今回はここまで。本日もありがとうございました。
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