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今回は「2023年 鹿児島・新島旅行記」その1をお届けします。
鹿児島・新島に行く方法
2023年1月8日の朝6時半、鹿児島市街地の宿から歩いて桜島フェリーターミナル(鹿児島港)にやって来ました。
この日の目的地は桜島の北東、鹿児島湾に浮かぶ「新島(しんじま)」。江戸時代に桜島の噴火で海底が隆起し生まれた島です。桜島・浦之前港から新島行きの定期船が出ているので、港まで桜島フェリーと路線バスで向かいます。
桜島フェリーに乗船

まずは6時45分発のフェリーで桜島へ。鹿児島港から桜島フェリーに乗船する場合は、こちらの扉を通過し、直接タラップへ向かいます。徒歩の場合、基本的に乗船券の販売はありません。

桜島までの運賃は200円。運賃の支払いは桜島に着いてからです。支払いには現金の他、クレジットカードや電子マネー、交通系ICカードも利用することが出来ます。

ということで、しばしこちらで待機。

乗船する船は「第二桜島丸」。2025年4月現在、4隻ある桜島フェリーの中で最も新しい船です。

船内はこんな感じ。日曜日の早朝なので、乗客はほとんどいません。また、所要時間が15分ということもあり、車に乗ったまま、客室に上がってこない方も一定数いるようです。

桜島フェリーの名物となっているうどん・そば屋さんも開店前。お店の営業時間は8時台~17時台と書かれています。

前方に朝焼けの桜島を見ながら出港しました。桜島フェリーはどの船も「両頭船」。スクリューや操舵室が前後それぞれに完備されているタイプの船です。

方向転換をする必要が無いので、出港時の向きのまま桜島港に接岸。ちなみに、桜島フェリーでは、桜島側が「船首」、鹿児島市街地側が「船尾」になるそうです。
路線バス①に乗り換え

朝7時、桜島に上陸しました。ここからは路線バスで移動します。

3番乗り場から出ている桜島線(60番線)の7時30分発「東白浜行」に乗車。
■ 参考:桜島島内の交通手段について(桜島観光情報サイト)

終点の東白浜まで、約20分のバスの旅です。

バスの車内で「市電・市バス シティビュー 一日乗車券」を購入しました(600円)。こちらを利用すると、鹿児島市内の市電や市バス、カゴシマシティビューが1日乗り放題となります。

桜島は鹿児島市に属するため、島内を走る路線バスは、いわゆる市バスです。また、この1日乗車券を持っていると、桜島フェリーも1往復に限り片道160円で利用することが出来ます。

車窓の右手には桜島…ん? 今は私は桜島にいるはず。気象庁のホームページでは「桜島は北岳・中岳・南岳の3峰と、権現山・鍋山・引ノ平などの側火山からなり~」と紹介されています。桜島が火山というよりも、『桜島というひとつの大きな火山島に、いくつかの火山がある』という感じらしいです。

車窓の左手は海の景色。海沿いの道路を1周すると約36kmになります。

7時50分頃、終点のバス停「東白浜」に到着しました。ここでバスを乗り換えます。

現在地は桜島のほぼ北端部。火山活動が活発な南岳からは5.1kmとやや離れていすが、大規模噴火とほぼ同時に噴石が到達する可能性のある範囲とされています。

バス停には噴石から身を守るための「退避壕(Shelter)」が設置されていました。
路線バス②に乗り換え

東白浜からは7時55分発の桜島代替線(70番線)「黒神口行」に乗車。

このバスも乗客は私だけ。

このバスも先ほどのバスも、前方に災害避難用ヘルメットが備え付けられていました。

東白浜から15分ほどで「西浦ノ前」というバス停に到着。ここから新島へ渡る定期船が出ています。そして『新島(ビュースポット)』という看板もありますが…

正面に新島が見えています。桜島から新島までは直線で約1.8kmしか離れていません。
行政連絡船で新島に上陸
ここまでフェリーとバスが時間通りに動いてくれて助かりました。

新島行きの定期船の運航は日・水・金の週3回のみ。1日3便で私が乗りたいのは8時15分発です。出港まで5分しかありませんが、恐らく間に合うでしょう。
■ 参考:新島行き定期船の詳細(鹿児島市)

桜島港から路線バスでここまで来る場合、朝一でもこの時間になります。バスも定期船も鹿児島市営なので、大幅な遅延が無い限り、バスと船は連絡しているはずです。

無事8時15分発の船に乗ることが出来ました。新島までの料金は100円。所要時間は5分~10分くらいです。バスに乗っていたのは私だけですが、この船には数名の乗客が乗っていました。皆さん港まで車で来ていたのでしょう。

これほど小さな船なので、乗船出来るのは先着12名。船の大きさもありますが、ライフジャケット着用なので、その数の兼ね合いもあると思われます。

振り返ると、桜島の立派な火山を見ることが出来ました。島の北側が写真右側で、右から北岳(標高1,117m)、中岳(標高1,060m)、南岳(標高1,040m)の順に連なっており…

一番左の南岳から、この日も噴煙が上がっていました。北岳は約4,000年前に噴火活動を休止しており、有史以後の山頂噴火は南岳で起きています。つまり、江戸時代に誕生した新島も、南岳の火山活動によって形成されたということです。
■ 参考:1

船が出ている浦之前港は「桜島爆発の際に地区住民が緊急的に避難するための施設」とのこと。
■ 参考:噴火と爆発の定義について
また、私はこの船(航路)を「定期船」と紹介していますが、鹿児島市のホームページでは「行政連絡船」という、あまり見かけない呼び方が使われているのも興味深いです。

小さな船ですが、所要時間が短い上に鹿児島湾内なので、ほとんど揺れずに新島に到着。

島側にいらっしゃる方々(ご夫婦)が新島の全島民。新島は最近まで無人島でしたが、このご夫婦が移住したことで有人島になりました。

そんな新島に上陸!帰りの船まで約2時間、歩いて島を観光します。
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今回はここまで。本日もありがとうございました。
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