路線バスと徒歩で徳之島を観光!犬田布岬にある徳之島コーヒーのカフェへ|2022 旅行記3

旅の思い出

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今回は「2022年 徳之島旅行記」その3をお届けします。

★前回の記事は こちら

徳之島の観光名所「ウンブキ」

2022年5月19日、路線バスで徳之島を1周する旅をしています。

徳之島空港から歩いてやって来たのはウンブキ(天城町)。島を代表する観光地のひとつで、道路から階段(駐車場)を数十段下りた場所に…

この神秘的な景色が広がっています。車を止める駐車場もあり、お手軽に見物出来るのでおすすめです。私が訪れたタイミングでは、他に観光客はいませんでした。

正式名称は「浅間湾屋洞穴」。ウンブキは島の方言で「鍾乳洞」の意味です。洞窟は入口から水に浸っているので、中の様子を見物することは出来ません。

泳いで洞窟内へ入ることも禁止されています。

それでも勝手に泳いで洞窟内へ入る人がいるのか、『防犯カメラ作動中』の看板も設置されていました(防犯カメラの場所は分からず)。

洞窟の先は海底と繋がっているそうです。海からの距離は約400m。日本最長の水中洞窟で「陸の中の海」とも言われています。この水は海水と地下水(真水)が混ざり合ったもので、満ち引きもあるそうです。

ウンブキの調査は2018年に始まったばかり。旧石器時代の土器や珍しい生き物も発見されているようで、この時も魚の姿を見ることが出来ました。

ちなみに、ウンブキにはライトが設置されています。

こちらのLED投光スイッチを押すと、洞窟がライトアップされるということで…

スイッチオン。ライトアップされたウンブキがこちら!

太陽の光が差し込んでいたので、ライトアップされている感じはありません(笑)ライトは数分後に自動的に消えますが、何度でも無料で再点灯させることが出来ます。

路線バスと徒歩で徳之島を観光

ウンブキには20分ほど滞在しました。

ここからは天城町の中心地「平土野」のバス停まで、30分ほど海沿いを歩きます。

お店や民家は少ない道ですが、カラオケ屋さんはありました。

こちらは空港と亀徳新港に次ぐ、徳之島の第3の玄関口・平土野港。クルーズ船が入港することもあるようですが、亀徳新港に比べて小さな港です。

ウンブキの看板がありました。この看板に登場しているのは、天城町のゆるキャラ「あまぎくん」です。

天城町にはウンブキともうひとつ「犬の門蓋」という、自然景観を楽しめる景勝地がありますが、今回は時間が無かったので立ち寄りませんでした。

平土野バス停に到着。ここからは徳之島最西端・犬田布岬(伊仙町)にある、徳之島コーヒーのカフェを目指します。

ポケット公園前と書かれている

平土野から犬田布へ行くバスは1日4本しかありません。

私が乗る12時27分発のバスは時間通りにやって来ました。その背後に何やら、タージマハル(インド)のような外観の建物が見えています。

その建物の正体は天城町役場

ヤシの木も並び、なかなかカッコいい外観なので、写真撮影におすすめの観光スポットです。

整理券をゲットし路線バスに乗車。亀徳新港から空港まで向かうバスと同様、途中に乗客の乗り降りもなく、バスに乗っていたのは私だけでした。

このバスは平土野(天城町)から犬田布(伊仙町)を経由し、亀津(徳之島町)まで向かいます。

車窓の右手には東シナ海。

左手は山の景色が広がります。

次の「岬入口」が犬田布岬の最寄りのバス停。平土野からは約30分、運賃は610円でした。

私が乗っていたバスが12時50分発の亀津行き。16時5分の亀津行きまで約3時間、犬田布岬の周辺で過ごします。

バス停から犬田布岬までの距離は2.7km。ここから30分ほど歩かなければなりません。

とくのしまコーヒー」の看板がありました。徳之島では島内でコーヒー栽培が行われており、犬田布岬のカフェでそのコーヒーを飲むことが出来るのです。

犬田布岬にある徳之島コーヒーのカフェへ

歩く道はこんな感じ。1枚の写真に牛舎・さとうきび畑・海が収まる、鹿児島と沖縄の離島を象徴するような景色が見られます。

こちらは道端にあった不法投棄への注意喚起看板。輝きが失われた女の子の目が何だか不気味です(笑)

草木が刈られ、視界が開けている場所がありました。気になったので海の方を見てみると…

大変美しい港がありました。こちらは前泊漁港。薩摩藩政時代、集落で収穫されたさとうきびが集まり、ここから町内にあるもうひとつの港・鹿浦港へ運ばれたそうです。

海の透明度が高いので、まるで船が浮かんでいるようにも見えます。晴れた日の日中は、徳之島随一の絶景を見ることが出来ます。

30分歩く予定でしたが、偶然通りかかったタクシーのおじちゃんに声をかけてもらい、なんとサービスで犬田布岬まで送っていただきました。

東シナ海に突き出た岬で、波風の浸食を受けた琉球石灰岩の「海蝕崖」という海岸地形が見られます。奄美十景や奄美群島国立公園の一部になっており、駐車場も広く、徳之島を代表する観光スポットであることが伺えます。

岬からの景色も美しいですが、今回私が犬田布岬を訪れた目的はこちら。犬田布岬の駐車場にある『喫茶コーヒー スマイル』です。

徳之島は沖縄・小笠原諸島と並ぶ数少ない国産コーヒーの生産地。喫茶スマイルは、年間を通じて貴重な徳之島産のコーヒーを飲むことが出来る貴重なカフェです。

徳之島にコーヒーを持ち込んだのは吉玉誠一さん。1980年に大阪から徳之島へ移住し、現在は徳之島コーヒー生産者会会長を務めています。喫茶スマイルは吉玉さんの奥様が経営しているお店です。私は昼食も兼ねて、徳之島コーヒーとピザトーストを頂きました。

農業の道を志していた吉玉さんは、戦前~戦時中に海外から持ち込まれたキャッサバ(タピオカの原料)が、徳之島で自生しているのを発見。キャッサバはブラジル・インドネシア・ベトナムなど、コーヒーの生産地でも栽培されている作物です。

この過程が全て島内で行われています

「キャッサバが育つならコーヒーも育てられる」と考えた吉玉さんは、当時奄美大島・宇検村にいたコーヒーノキの所有者から苗木100本を譲り受けて、徳之島でのコーヒー栽培をスタートしました。

左は地球の歩き方

徳之島でコーヒー栽培がスタートから数十年が経ち、今では島内に30名近くのコーヒー生産者がいるそうです。2017年からは島内のコーヒー生産者・伊仙町役場・味の素AGF・丸紅がタッグを組んで、「徳之島コーヒー生産支援プロジェクト」も行われています。

店内の様子と奥様

喫茶スマイルではコーヒーの話だけでなく、常連の年配の方から「硫黄鳥島」のお話も聞くことが出来たので、その様子は次回お届けします。

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今回はここまで。本日もありがとうございました。

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