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今回は「2019年 与那原大綱曳」に参加してきたので、その様子をご紹介します。
三大綱引き 与那原大綱曳に参加
2019年8月4日、沖縄三大綱引きのひとつ・与那原大綱曳に参戦するため、与那原町へやって来ました。
スタートの2時間前には到着しましたが、すでに多くの人が集まっており、道の真ん中には大きな綱が置かれています。
綱の太さはこんな感じ。「綱引き」は誰もが一度は、学校の運動会などで経験したことがあると思います。しかし、沖縄の綱引きは、皆さんが想像するような綱引きとは少し違うのです。
巨大な綱は最終的にこの場で手作りされるため、前日と当日は綱作りに使う路地が通行止めになります。
一般的な綱引きとは異なり、沖縄の綱引きに使う綱は1本ではなく、雌(西)のミージナと雄(東)のウージナに区別されています。勝負が始まるまで、ミージナとウージナは別の路地に待機しているので、写真のような案内看板があるのです。
綱の先端は楕円形状の輪となっており、雄綱と雌綱の先端がカヌチ(カナチ)棒で結ばれた瞬間に勝負が始まります。つまり、まずはこの綱を綱引きの会場「御殿山青少年広場」まで運ばなければなりません。
旧暦の6月~8月(新暦の7月から9月頃)にかけて、沖縄県内の各地で綱引きが開催されます。その目的は五穀豊穣や雨乞い、子孫繁栄、大量祈願など地域によって様々です。
記念Tシャツもゲット
綱引きへの参加に際して事前申し込みなどは不要。開始時間までにその場にいればOKです。米軍基地関係者の方でしょうか、欧米系の方が多い印象でした。
時間になると「肩パット」が配布されました。ただ、これを渡されたところで、どのように使うのかは分からず。
今回私は「西側」で参加するため、赤い鉢巻きが配られました。これは頭に巻くものです。
記念Tシャツも配られました。鉢巻きとTシャツは無料配布され、お土産に持ち帰ることが出来ます。このTシャツ目当てで綱引きに参加する方も多いようです。
準備が整ったところでいよいよ出陣! 綱は木の棒の上に置いてあり、その木の棒を持ち上げて肩に担ぎますが、予想以上に重いです(笑)肩パットがないと本当に身体を痛めると思います。
綱の上に座っているのは、琉球の歴史的な人物に扮した「支度(したく)」。お化粧をしていますが、支度の方たちは全員男性でした。
綱は路地から国道329号線へ。沖縄本島南部と北部を繋ぐ主要な国道ですが、この綱引きのために通行止めとなっています。
さすがは「沖縄三大綱引き」。沿道や歩道橋にもたくさんの観覧客がいます。
10分ほど歩いて、綱引きの会場「御殿山青少年広場」に到着しました。綱引きの前にもうくたくたです。
御殿山青少年広場からも綱引きに参加することが出来るため、ここで綱の到着を待っている人も多くいました。ただし、オリジナルTシャツをもらえるのは、綱を運んできた人たちだけです。
誰でも無料で参加出来る
東側の綱も到着し、いよいよ勝負が始まります。
こちらは綱を引っているときの写真。太い綱から細い綱が何本も伸びており、その綱を何人もの人たちで引っ張ります。
東西の綱が繋がると全長約90m、重さはおよそ5トンにもなるそうです。
勝負はそう簡単に決まりません。東西ともに一歩も譲らず、膠着状態が続くこと1分40秒。突然張り合いがなくなり、綱を引いていたほぼ全員が地面に尻餅をつきました。
勝負は予想外の結末に
その瞬間は何が起きたのかと思いましたが、なんと西側の綱が切れてしまったのです。
2週間前から町民が手作りし、綱引き前日の深夜に完成した綱には、色々な方の想いが詰まっています。それが切れてしまったというのは、関係者の方にとっては無念だったはず。
ということで、440年以上の歴史と伝統がある与那原大綱曳 、2019年は東の勝利で終えました。写真は東チームの皆さんが、カチャーシーを踊って勝利を祝っている様子。 勝利した地区がその年の「吉」や「縁」を得る(いいことがある!)と言われています。
夜のイベントも楽しい
最初に綱が置かれていた裏通りも、勝負の後は閑散としています。待ち時間が長かったこともあり、それなりに疲れました が、イベントは夜も続きます。
綱引き会場近くにある那古浜公園には出店もあり、夜はステージでライブが行われました。こちらは「かりゆし58」のステージの様子。これも無料で楽しめるため、かなりの人たちが集結していました。
最後は打ち上げ花火で締め!誰でも無料で参加することが出来るので、よりディープな沖縄を体験したい人におすすめのイベントです。
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今回はここまで。本日もありがとうございました。
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