慰霊の日 沖縄全戦没者追悼式典を見学!異様な雰囲気の平和祈念公園へ|2019 沖縄旅行記

南国日記~沖縄移住の記録~

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今回は「令和元年 沖縄全戦没者追悼式典」を見学してきたので、その様子をご紹介します。

★前提となる知識 → 太平洋戦争と沖縄戦の流れ

慰霊の日 沖縄全戦没者追悼式典を見学

1945年6月23日、第32軍の牛島司令官が自決したことで、太平洋戦争における、沖縄での日本軍の組織的抵抗が終了しました。

2021年の成田空港にて

毎年この日、沖縄県内は「慰霊の日」として祝日扱いとなり、各地で慰霊式典が行われます

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私がやって来たのは、沖縄全戦没者追悼式典が開催される沖縄県営平和祈念公園です。入口には警察官が並ぶなか、米軍基地反対の主張が行われており、PEACEとは真逆、異様な雰囲気に包まれています。

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式典には予約なしで誰でも参加することが出来ます。そのため、会場へ入る前にまずは手荷物検査。平和を願う式典だと思って来ましたが、最初から最後まで何かが起こりそうな、妙な緊張感がありました。

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こちらが式次第。注目すべきは内閣総理大臣(当時安倍首相)の挨拶。県民投票が行われてから、安部さんは初めての沖縄訪問と思われます。果たして何を語られるのでしょうか。

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11時50分、沖縄県副知事による開式の辞に続いて、沖縄県議会議長の式辞が読まれました。そして正午の時報に合わせて黙とう。式典の様子は、NHKを通じて全国にも生中継されていました。

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沖縄県遺族連合会会長による追悼のことばの後は献花。来賓紹介で安倍首相の名前が呼ばれましたが、この時は何も起きず、とりあえず一安心。しかし、次の沖縄県知事による平和宣言から、会場の雰囲気がおかしなことになっていきます。

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こちらが玉城知事の平和宣言。この紙の3分の1が基地に関わる内容で、「沖縄にとって平和って何なんだろうな」と考えさせられます。もし沖縄から米軍基地が無くなったとき、何を話すのでしょうか。

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こちらの紙の内容だけなら、平和宣言に相応しかったのかなと。知事の話の節々で拍手や指笛が起こっていました。また、地元小学生による「平和の詩」の朗読も、しっとりした雰囲気で行われました。

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からの、安倍首相が登場すると一気にヤジの嵐。そして、多くの人が「わじわじする(沖縄方言で腹が立つ)」と言いながら退席してしまいました。とりあえず、事件・事故的なことは起きなかったのでよかったです。

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全国放送されていたこともあり、この様子は大きな話題となっていました。首相に続いて衆議院議長、参議院議長の挨拶もありましたが、ここでヤジを飛ばす人はおらず。沖縄県副知事による閉会の辞で式は終了しました。

異様な雰囲気の平和祈念公園

今回の式典の雰囲気もそうですが、沖縄の平和関連業界は何かがおかしいです。

基本的に「米軍基地反対!」を主張したい人たちが関わっているので議論が偏りがち。米軍が沖縄に基地を置いている歴史は紹介されますが、なぜ今も米軍が沖縄に基地を置いているのかについては、あまり触れられません。

それはメディアも然り。公式な統計はありませんが、琉球新報と沖縄タイムスのシェア率が非常に高く、影響力は大きいです。ただ、沖縄の人口は約150万人と神戸市よりも少なく、恐らくネタ探しは大変だと思われます。

そこにネタを提供してくれるのが基地反対派の皆さんです。主張したい人とネタ不足の新聞社の間で、win-winの関係が出来ています。

主張したい人たちは、修学旅行生向けの平和ガイドとしても活躍しています。県外から沖縄を訪れる修学旅行生のほとんどが平和学習を行いますが、沖縄戦の悲惨さを知ることが目的の現場でも、基地反対を主張する人が多いです。

こちらは2023年1月に沖縄県の平和ガイド7団体が共同で出したアピール文。「日本政府に再び戦争をしない・させないために」とありますが、なぜ対象が日本政府やアメリカ政府になっているのでしょうか

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尖閣諸島に侵入している中国やミサイルを飛ばしてくる北朝鮮に対して、平和を脅かしていると抗議するなら分かりますが… それに皆さん気付いているので、沖縄の基地反対派に対しては、ネットでも冷ややかな目が向けられているのです。

沖縄にとっての平和とは

戦争をしてはいけない」という意識は、幸い今の日本人にとって当たり前のものになっています。

【図表1】「国のために戦いますか」に日本人は世界最低の回答率
PRESIDENT Onlineより

こちらは「国のために戦いますか」という意識調査の結果。日本は「はい」と答えた人の割合が最も低い一方で、「わからない」と答えた人の割合は最も高いです。

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平和な未来を考える、いわば「ハッピーな未来」を描くきっかけとなるのが平和学習です。しかし、沖縄戦の出来事を知るだけでは、「戦争は怖い」という感想しか生まれず、平和学習の後はブルーな気分になります。

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これは恐らく他の場所でも起きていることで、その結果「わからない」という回答が多くなるのだと思います。沖縄戦は太平洋戦争の戦いのひとつです。沖縄で再び戦争が起きないないようにするためには、まず太平洋戦争が起きた経緯を知らなければ、きっと歴史は繰り返されます。

■参考:太平洋戦争とミクロネシア

沖縄の平和を望む人たちが、本当にやるべきことは米軍基地や日本政府への反対なのでしょうか。勉強不足の私にはまだ分かりません。

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今回はここまで。本日もありがとうございました。

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