台風の八丈島へ!東海汽船・橘丸は条件付き運航 揺れる船に乗ってみた|2022 伊豆諸島旅行記1

旅の思い出

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今回は【台風の東海汽船・橘丸に乗船した】時の様子をお届けします。

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台風の伊豆諸島へ

2022年9月16日、仕事終わりにやって来たのは東京都港区・竹芝桟橋です。

竹芝桟橋では、停泊するさるびあ丸&橘丸の明かりを使ったビアガーデンが開催されていました。金曜日の夜ということもあり、多くの人で賑わっています。

私は22時半出港の橘丸で八丈島の旅へ。往復の乗船券をゲットしましたが、乗船券に印字された日付は9月16日(往路)と17日(復路)。16日出港の橘丸が八丈島へ到着するのは17日の9時前なので、八丈島での滞在時間は1時間もありません

実はこの日、日本の南の海上には「非常に強い」勢力の、台風14号が発生していました。

17日の伊豆諸島の天気は曇り時々雨。台風による雨の影響はまだ無い一方で、風は強くなる予報でした。

橘丸が八丈島へ到着する頃の風速は9m~10m。そしてもちろん、海も台風の影響を受けます

八丈島へ近づくにつれて波は高くなり、4mを越える場所もありそうです。こうした状況にも関わらず、さるびあ丸と橘丸は欠航になっていませんでした

★参考:島へ向かう船と台風★

竹芝桟橋のモニターには、伊豆大島以外★が付いています。これはいわゆる『条件付き運航』。各島への接岸をトライするものの、海上・港内状況等により接岸出来ない場合があるということです。

待合所の放送でも「運航状況に大幅な影響をきたす見込みがございます。ご了承の上ご乗船ください」と呼び掛けていました。橘丸が寄港する三宅島・御蔵島・八丈島はいずれも条件付き。つまり、どこの島にも接岸することなく、東京へ帰ってくる可能性があるということです。

仮に島へ接岸出来たとしても、いつ帰れるか分からない状況ですが、竹芝桟橋には乗船を待つ人たちがそこそこいました。

台風の海へ向けて 先にさるびあ丸が出港

私は八丈島に用事があるわけではありません。この海況で本当に八丈島へ行くことが出来るのかに興味があり、急きょ橘丸へ乗船することにしたのです。ちなみに、八丈島へ接岸出来なくなった場合は全額返金となります。

条件付き運航 東海汽船・橘丸に乗船

乗船しました。

私が割り当てられた二等和室の区画は貸し切り状態。

枕があるだけで、敷布団&掛け布団は無いので、ブランケットを持参していました。

掛け毛布は1枚100円で販売されています。これを2枚購入し、1枚は敷布団、もう1枚は掛け布団として利用する人が多いです。

船内Wi-Fiもありますが、接続状況が良いとは言えません。特に2等和室は、基本的に電波が入らない環境です。

船内レストランへやって来ました。私は食事を済ませていたので利用しませんでしたが、食事の時間以外はフリースペースとして開放されています。

メニューの種類も豊富ですが…

海上不良等により提供出来ないメニューもあるとのこと。今のところ(竹芝出港直後)は全メニュー提供されているようです。

橘丸は売店が無い代わりに、様々な自動販売機が設置されています。こちらはカップ麺の自販機。

お湯専用の蛇口があるので、持参したカップ麺にお湯を注ぐことも出来ます。

かつて電子レンジがあったと思われるスペース

一方で電子レンジはないので、持ち込んだ食料を温めることは出来ません。

こちらはカップ麺とお菓子の自販機。

ビールもありますが、購入する際には免許証が必要です。

さらにはハーゲンダッツも誘惑してきます。

どれだけ揺れるのか

ということで、橘丸は台風の海に向けて、東京・竹芝桟橋を出港しました

船内のモニターは、まるで名古屋へ向かうような案内が表示されていますが、最初の寄港地・三宅島までは約150km、6時間半の船旅です。

条件付き運航ではありますが、どこにも接岸せずに東京へ戻ってくるのは、東海汽船と乗客の双方にメリットがないので、欠航(抜港)になる可能性は低いと思われます。

船内には天気図も掲載されていました。台風は時間を追うごとに伊豆諸島へ接近してきますが、果たして船はどれだけ揺れるのでしょうか。

船内放送では「波の高さ 4m~5m うねりを伴う」「東京湾を出ると揺れる」という案内がありました。

こちらは船内に設置されている船酔いリバース用紙袋。例によって、私は酔い止めを飲んでいません。

乗船客は比較的若い人が多い印象を受けました。竹芝出港直後は、皆さんデッキから東京の夜景を楽しんでいます。

まだ風も波も全くありません。私の楽しみは翌朝以降の「荒れる海の景色」なので、早々に就寝しました。

八丈島欠航!

橘丸の三宅島到着時刻に合わせて、自分で設定したアラームで目が覚めました。

どうやら定刻通りに三宅島へ接岸するようです。激しい揺れで眠れないかと思っていましたが、船はそれほど揺れていません。

一方で、エレベーターは運転中止となっていたので、一定の基準を超える揺れはあったようです。

三宅島到着直前でも、三宅島が欠航になるかもしれないという船内放送がありました。この場合、まずは接岸にトライして、ダメだったら御蔵島へ向かうこととなります。

どうなるかデッキから接岸の様子を見物していましたが、港内は穏やかで、船体を煽るような風もありません。

橘丸は定刻通り三宅島・錆ケ浜港に到着し、荷役と乗下船が始まりました。

錆ケ浜港があるのは島の西側。天気予報では東風だったので、ちょうど島が風をブロックしてくれていたのでしょう。

三宅島を定刻通り出港。波予報的には、ここから本格的に船が揺れ始めると思われます。

嵐の中を行く航海を想像していましたが、綺麗な朝焼けを見ることが出来ました。そして海面を見ても、白波は立っていません。

動画では波も風も強く見えますが、実際は大したことありません。何度か東海汽船で伊豆諸島を旅したことがある人も、きっとそう感じるはずです。

しかし、朝6時前の船内放送で『八丈島欠航』が発表され、私は八丈島へ行くことが出来なくなってしまいました。御蔵島も引き続き条件付き運航です。

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今回はここまで。本日もありがとうございました。

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