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今回は「2019年→2020年 年末年始の旅」その11をお届けします。
旅の4日目は2019年の大晦日。私はおがさわら丸に乗船。24時間の船旅が始まりました。
★前回の記事★
さっそく揺れ始めるおがさわら丸
まぶしい太陽の下、東京・竹芝桟橋を出港したおがさわら丸。
★参考:竹芝桟橋でも見送りがあります★
出港してしばらくは穏やかでしたが、事前にチェックしていた波予報の通り、東京湾を出るあたりから船が大きく揺れ始めました。
★船旅の参考に:波予報(気象庁)★

相変わらず天気はいいものの、甲板は爆風が吹き、風に乗って飛んでくる波の飛沫で、私もすぐに全身ずぶ濡れになってしまいました。
また、写真通り、船尾には虹も出来ていました。

出港時には多くの人がいた屋上のデッキへの階段には、「昇降禁止」の看板が掛けられ、行くことが出来なくなっていました。

猛烈な風と船の揺れで立っているのがやっとです。
普段は御蔵島や八丈島付近で「黒潮」の影響を受け、船の揺れが大きくのなるのですが、この日はまだ東京湾を出たばかり。
東京から父島に向かうおがさわら丸に乗船するのは、これで7回目ですが、こんなに早くから揺れ始めるのは初めてです。
★参考:初めての時も大変でした★
船酔いとの戦い… 楽して行けたら楽園じゃない
まもなく甲板も閉鎖されてしまいました。
せっかく旅をしているのに、念願のおが丸に乗っているのに、「寝るのはもったいない! 」
ということで、ラウンジで過ごすことにしました。
しかし、パソコンを開いて、画面を眺めながら写真の整理などをしていたら、一瞬で気持ち悪くなってきました(笑)

うっすら見えているのは伊豆大島。そう、まだ伊豆大島です。
ラウンジのスタッフの方がお客さんに「台風のときみたいです」と話している声も聞こえました。
しかし、父島はまだ遥か彼方。
さらに揺れる船内。ラウンジでは「ガシャーン!」という音ともに、ビンや缶が飛び交っていました。
★参考:台風とおがさわら丸★
私は「立ったら吐く…」というところまで追い込まれていました。
酔い止めは飲んでいません。お酒は飲んでいます。
酔い止めを飲まないのは、島旅好きとして、こういう波の時こそ「慣れてるんで余裕です」という顔をしていたいから。実際、それなりに揺れる船の経験もあります。
★参考:条件付きさるびあ丸に乗船★
しかし、このときはトイレまで行くのも厳しい状態でした。椅子に深く腰を掛け、足を投げ出し、天井を見上げた状態で目をつぶります。
船酔いは一度リバースしてしまったら終わりです。 身体のリミッターが外れてしまうのでしょう。またすぐに吐きたくなってしまいます。
揺れるおがさわら丸での正しい過ごし方は、酔い止めを飲んで寝ることです。
★参考:船酔い止めといえばアネロン!★
しかし、酔い止めを飲んで寝て、楽して行けたら楽園ではありません。
小笠原に行くことの価値を最大化するために、私は船酔いと闘う覚悟を決めたのです。
海に沈む夕陽を眺める
1人船酔いと闘いながら、なんだかんだで16時になりました。

おがさわら丸は三宅島付近。本来はここからが黒潮の影響で揺れる海域です。
ただこの時は、ここまでが激しすぎたせいか、揺れが落ち着いたように感じたので、私はようやく椅子から立ち上がり、少し歩いてリフレッシュ。
何とかリバースは回避することが出来ました。

もうすぐ日の入の時刻。2019年ももうすぐ終わります。ただ、引き続き甲板は封鎖されたまま。
船内から夕焼けを眺めます。

こちらは、おがさわら丸の船内に流れている電子公告。
「一瞬の景色は永遠のお土産」というフレーズとともに、夕陽に染まるおがさわら丸のイラストが書かれています。

本当であれば、甲板で夕陽にたそがれ、2019年を振り返りたかったところですが、景色だけでなく、こうしたエピソードもまた、永遠のお土産になります。

それまで閑散としていたラウンジ(恐らく皆さんやられていた)ですが、夕陽を見ようと多くの人が集まっていました。
船内で出会った人と忘年会
そろそろ夕食の時間です。

船内ではすでに、一部で宴会が行われていました(笑)
おがさわら丸は、船内のあちこちで宴会が行われている船です。そしてその宴会は、知り合い同士ではなく、船内や島で知り合った人たちで呑んでいるという場合が多いです。

かくいう私も、ラウンジで隣に座っていた人たちと忘年会。
揺れる船内で、電波も繋がらず… かといって何か作業をしようとすると、私のように船酔いしてしまいます。
でも、寝てるのももったいない。という人たちが集まれば… そういうことなのです。

「人と人とが繋がる」というのは、小笠原旅行の魅力のひとつです。
小笠原や旅の話をしていたら、あっという間に20時。場所は八丈島を過ぎたあたりです。
ここで一旦お開きにして、年越しの瞬間に備え仮眠を取ります。
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今回はここまで。本日もありがとうございました。
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