船酔い注意!地獄の定期船・おがさわら丸 揺れる船内での過ごし方をご紹介|2019 旅行記8

2019年→2020年 年末年始の旅

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今回は「2019年→2020年 年末年始の旅」その8をお届けします。

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冬の荒れる海へ!おがさわら丸 24時間の船旅

2019年12月31日、年末年始の旅は4日目を迎えました。

2019年最後の日にやって来たのは東京・竹芝桟橋です。

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11時出港のおがさわら丸に乗船し、小笠原諸島・父島へ向かいます。

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お正月らしく、入口には門松が置かれていました。父島までの所要時間は24時間。つまり私はこれから、おがさわら丸の船内で年越しをするのです。

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元旦の父島と母島の天気は晴れ予報。翌朝は船の上で、水平線から昇る初日の出を見られるかもしれません。

★参考:船の予約を取るのも大変でした★

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天気がいい一方で海の状態は悪く、特に伊豆大島周辺の波の高さは4mを超えるようです。

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冬の伊豆諸島周辺の海は荒れることが多く、伊豆諸島航路では欠航も頻発しますが、この日もおがさわら丸は通常通り、11時に竹芝桟橋を出港しました。

★参考:欠航しない船 おがさわら丸★

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父島・二見港までは996km。果たしてどんな24時間となるでしょうか。

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天気が良かったので、デッキには多くの人が出ていました。初めて小笠原に行く人も多いのでしょう。晴れていても風は冷たいので、リピーターの人はわざわざ外に出ていないはずです。

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間もなくおがさわら丸はレインボーブリッジを通過。少しずつ東京のビル群が遠ざかっていきます。この時はまだ多くの人が、おがさわら丸を襲う地獄のような揺れを想像していなかったことでしょう。

揺れる船の過ごし方

出港してしばらくは穏やかな航海でしたが、事前にチェックしていた波予報の通り、東京湾を出る辺りから船が大きく揺れ始めました

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相変わらず天気はいいものの、船の揺れと猛烈な風で、デッキに立っているのがやっとの状態。出港時には多くの人がいた屋上デッキへの階段は昇降禁止となりました。

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波しぶきでずっと虹が出来ていました

さらに、風に乗って飛んでくる波しぶきで全身ずぶ濡れになってしまいました。 普段は「黒潮」の影響を受ける、御蔵島や八丈島付近で船の揺れが大きくなりますが、まだ東京湾を出たばかり

東京から父島に向かうおがさわら丸に乗船するのは、これで7回目ですが、こんなに早くから揺れ始めるのは初めてでした。まもなくデッキも閉鎖されてしまいました。

★参考:初めてのおがさわら丸は台風でした★

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せっかく旅をしているのに寝るのはもったいない!ということで、デッキからラウンジに移動。パソコン作業をしていたら、すぐに気持ち悪くなってきました(笑)窓の向こうにうっすら見えているのは伊豆大島。そう、まだ伊豆大島です。

船酔いに耐える地獄のような時間

父島は遥か彼方。あと20時間近くこの状態が続いたら、本当に地獄です。ちなみに、酔い止めは飲んでいません。島旅好きとして、こういう時こそ「慣れてるんで余裕です」という顔をしていたかったのです。

★参考:揺れるさるびあ丸に乗船★

さらに揺れが大きくなるおがさわら丸。「ガシャーン!」という音ともに、ビンや缶がラウンジの床を転がります。スタッフの方が「台風のときみたい」と話している声も聞こえました。私は「立ったら吐く…」というところまで追い込まれ、トイレまで歩くのも厳しい状態。

この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は DSC_2062-1024x512.jpg です

イスに深く腰を掛け、足を投げ出し、天井を見上げた状態で目をつぶっていました。 船酔いは一度リバースしてしまったら終わり。身体のリミッターが外れてしまうのでしょう。吐いても吐いても吐き気が収まらず、ついにはトイレに駆け込んでも何も出ない状態になります(経験者談)。

少し船の揺れが落ち着いたのか、慣れただけなのか、吐き気が落ち着いてきたので、ようやくイスから立ち上がり、気分転換に船内を少し散歩。

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時刻は16時、おがさわら丸は三宅島付近まで来ていました。通常はここからが黒潮の影響で一番揺れる海域ですが、それほど揺れず、今回のピークはやはり伊豆大島付近でした。

★参考:黒潮が直撃する島で黒潮を見る★

私は何とか揺れに耐え、リバースを回避し、船酔いに対する自信を付けることが出来ましたが、揺れるおがさわら丸での正しい過ごし方は、酔い止めを飲んで寝ること。間違いありません。眠くなくても、画面や本を眺めるのは危険です。

★参考:船の酔い止めといえばアネロンが定番★

海に沈む夕陽を見る

もうすぐ日の入の時刻。

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引き続きデッキは封鎖されたままなので、船内から夕焼けを眺めることとなりました。

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こちらは、おがさわら丸の船内に流れている電子公告。「一瞬の景色は永遠のお土産」というフレーズとともに、夕陽に染まるおがさわら丸のイラストが書かれています。

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デッキで夕焼けに染まる海の景色を見たかったですが、今回のようなエピソードもまた、永遠のお土産になるはず。

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それまで閑散としていたラウンジですが(恐らく皆さんやられていた)、夕陽の時間には多くの人が集まっていました。あと少しで2019年が終わります。

船内で出会った人と忘年会

夕方から夜になり、船の揺れも落ち着いて、船内各所で忘年会が行われていました。

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おがさわら丸はもともと、船内のあちこちで宴会が行われている船。そしてその宴会は、知り合い同士ではなく、船内や島で初めて知り合った人たちで呑んでいる場合が多いのです。

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かくいう私も、ラウンジで近くに座っていた人たちと忘年会。私の横に座っていた人の飲み物が、船の揺れで倒れてしまったことをきっかけに、近くの人と会話が発生し、このような流れになりました。

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人と人が繋がっていく」のは、まさに小笠原旅行の魅力のひとつ。皆さんで小笠原や旅の話をしていたら、あっという間に20時に。ここで一旦お開きにして、年越しの瞬間に備え仮眠を取ります。

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今回はここまで。本日もありがとうございました。

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