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今回は「2025年 公共交通機関で行く 北海道の旅」その20をお届けします。
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電車とバスで支笏湖を観光
2025年8月21日、北海道に上陸してから2週間が経ちました。旅ももうすぐ終わり。この日は旭川駅からスタートです。

8時10分発、函館本線の「岩見沢行」に乗車。ここから列車とバスを乗り継ぎ、支笏湖(千歳市)を観光した後、宿がある小樽へと移動します。

途中、岩見沢駅・白石駅・新札幌駅で列車を乗り換えて、11時19分に千歳駅へ到着。千歳駅からは中央バスの11時48分発「支笏湖行」に乗車。

12時半過ぎに支笏湖へ到着しました。新千歳空港からも近い観光スポットということもあり、バス車内も多くの観光客で賑わっていました。

支笏洞爺国立公園に属する周囲およそ40kmの支笏湖。湖畔には観光施設も充実しており、ここでは約3時間ほど滞在します。
■参考:レンタカーで新千歳空港から支笏湖へ

支笏湖ビジターセンターを見学
まずは支笏湖ビジターセンターにやって来ました。

支笏湖についての情報はもちろん、国立公園や近くにある活火山・樽前山の紹介、さらに休憩所もある便利な施設です。入場は無料。レンタサイクルの貸し出しも行われていますが…

周辺の国道にクマが出没したため、自転車の貸し出しは中止となっていました。

館内の展示によると、支笏湖東岸ではヒグマの目撃情報が多数寄せられており、クマの生息地になっていることが分かります。

ビジターセンター周辺は観光客も多いので、クマが出る可能性は低そうですが、油断はしない方がいいのでしょう。

ビジターセンターの入口でもヒグマのはく製がお出迎え。この日は外が暑かったので、館内は展示物の見学というよりも、恐らく涼を求める人たちで混雑していました。
3つの全国2位 支笏湖

支笏湖は約4万年前の火山活動によって生まれたカルデラ湖。北海道の真冬でも凍ることはないことから、日本最北の不凍湖としても知られています。

また、この約4万年前の大噴火の際、流れ下った火砕流が冷え固まってできたのが「支笏溶結凝灰岩(通称:札幌軟石)」と呼ばれる石。加工しやすく耐火性にも優れることから、明治以降、札幌や小樽の建物に数多く使われました。

こちらの展示では、支笏湖の特徴が【3つの全国2位】として分かりやすくまとまっていました。
- 最大水深360.1m:全国2位(1位は田沢湖)
- 貯水量20.9㎦:全国2位(1位は琵琶湖)
- 水質:全国2位(1位は田沢湖)
なお、環境省の水質調査では、2018年度まで11年連続で日本一に選ばれた実績があり、その美しさは「支笏湖ブルー」と呼ばれ親しまれています。
名物は支笏湖チップ(ヒメマス)

こちらはヒメマスの水槽。ベニザケが海へ下らず、一生を湖で過ごすようになったサケ目サケ科の淡水魚の一種。支笏湖のヒメマスは、1894年に原産地の阿寒湖から移殖され、以来130年近くにわたって、人工ふ化と放流が続けられてきました。

周辺の店では、この支笏湖産のヒメマスを味わうこともできます。地元での呼び名は「支笏湖チップ」。アイヌ語で「平たい魚」を意味する「カバチェッポ」が訛ったものといわれています。

ちとせ観光ナビによると、サーモンピンクの身は川魚にありがちな臭みがほとんどなく、脂はあっさりとして上品。刺身はもちろん、塩焼きにしても絶品なのだそう。

漁が行われるのは6月から夏のあいだの、わずか数か月のみ。水揚げ量も限られるため、その多くは支笏湖周辺や千歳市内の飲食店にしか出回らない、貴重な食材となっています。
国立公園之印をゲット
支笏湖ビジターセンターは展示も充実していますが、我々がここへやって来た理由は国立公園之印です。

支笏洞爺国立公園の印をゲット。今回の北海道滞在では、合計5か所の国立公園を巡ることが出来ました。
■参考:おすすめの国立公園をご紹介

苫小牧の製紙業を支えた湖
続いては、ビジターセンターの隣にある王子軽便鉄道ミュージアム「山線湖畔驛」へ。

こちらは支笏湖の発展を支えた山線の歴史を伝える展示施設。鉄道模型を使ったジオラマや写真、機関車の図面など、貴重な資料が数多く並びます。入館は無料です。

支笏湖の南に位置する苫小牧では、支笏湖の恵みを受けて製紙業が発展。周囲の森の木々はパルプの原料となり、紙づくりに欠かせない大量の電力は、支笏湖の水を使った水力発電でまかなわれました。

そんな苫小牧の製紙業を物理的に支えたのが、「山線」の愛称で親しまれた王子軽便鉄道です。1908年、王子製紙が発電所建設の資材を運ぶために、苫小牧から支笏湖畔、さらに千歳川沿いの発電所までの鉄道を敷設したのが始まりとされています。
軽便鉄道とは、通常の鉄道よりも規格を簡素にし、安価に敷かれた鉄道のこと
■参考:苫小牧の鉄道と製紙業の発展


当初は資材や木材の輸送が目的でしたが、やがて一般の旅行者も乗せるようになり、支笏湖を訪れる人が少しずつ増加。こうして人の往来が生まれると、湖畔の景色も変わっていったそうです。

1915年ごろには温泉を営む人が現れ、昭和に入ると湖の西側で金鉱脈が見つかります。1937年からは千歳鉱山として採掘が始まり、多くの人々が暮らした時期もあったそう。

山線は、この鉱石の運搬も担いました。その山線が残した遺構のひとつが、湖から千歳川が流れ出す地点に架かる「山線鉄橋」です。

元は1899年、北海道官設鉄道の空知川に「第一空知川橋梁」として架けられたイギリス製のトラス橋が、王子製紙へ払い下げられ、1924年に現在の場所へと移されました。

1951年に山線は廃止されましたが、この橋だけは役目を変えて残り続けます。北海道に現存する現役最古の鉄橋として、2018年には土木学会の選奨土木遺産にも認定。いまも支笏湖のシンボルとして親しまれています。
北海道で最も美しい絶景のひとつ
山線鉄橋は支笏湖と千歳川のちょうど接続部分に架けられています。

こちらは、橋の上から見た千歳川の景色。前方が千歳川、振り返れば支笏湖です。吸い込まれそうなほど澄んだグリーンの流れで、SUPを楽しむ人たちもいます。

川岸に下りると、さらに美しい川の景色を見ることが出来ました。

こんな色の川は他で見たことがありません。
日本でもトップクラスの美しさではないでしょうか。少なくとも、2週間の北海道滞在で出会ったなかで、最も美しい景色のひとつでした。

様々な角度から写真を撮りたくなります。

これにて支笏湖の観光は終了。新千歳空港から飛行機に乗る前、数時間があれば訪れることができるので、是非とも訪れていただきたいスポットです。
支笏湖から小樽で1泊
予定通り支笏湖には約3時間半滞在しました。帰りのバスは15時45分発です。

往路が混雑していたので、15分前にはバス停に向かいましたが、すでに大行列。我々はバスに乗ることが出来ましたが、積み残しも発生していました。

16時23分、千歳駅前に到着。

千歳駅からは普通列車を利用して、18時前に小樽駅へ到着。この日は駅から少し歩いた場所にあるゲストハウスで1泊しました。

翌朝は、5時51分発の快速エアポートで新千歳空港へ。この列車に乗れば、到着は7時20分。私のフライトは9時20分発なので、2時間前にはゆったりと空港に入れる計算です。

新千歳空港や札幌周辺のホテルは宿泊料が高めですが、少し離れた小樽まで足をのばすと、ぐっと手頃になります。早朝の便でも、始発に近い列車を使えば意外と間に合うもの。早起きが苦にならない人には、小樽での前泊もおすすめです。
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今回はここまで。本日もありがとうございました。
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電車とバスを乗り継いで支笏湖にやって来ました。支笏洞爺国立公園に属する周囲およそ40kmの支笏湖。支笏湖の南に位置する苫小牧では、支笏湖の恵みを受けて製紙業が発展しました。湖畔には観光施設も充実しており、ここでは約3時間ほど観光したので、その様子をお届けします。支笏湖から流れ出る千歳川は、最も美しい景色のひとつでした。支笏湖,電車,バス,北海道,旅行記


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