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今回は「ホエールウォッチング」に行ってきたので、その時の様子をご紹介します。
★2020年 ホエールウォッチング★
沖縄の冬といえばホエールウォッチング!
3月上旬のとある日の午後、那覇・泊港にやってきました。

今回はここから船に乗って、クジラを探しに行きます。
冬の時期、日本の南の海には、ザトウクジラが子育て・繁殖のためにやってきます。そうしたクジラの様子を観察するホエールウォッチングツアーが各地で行われています。
★参考:クジラとともにある島 小笠原諸島★

様々な業者のツアーが出ていますが、私は3年連続、つまり沖縄に移住してから毎年、同じ業者のツアーに参加しています。今年はコロナの影響で、ツアーも空いているかなと思っていましたが、この日の船は満員でした!

曇天の那覇を出港。クジラがいるポイントまでの移動は、それほど時間がかかりません。那覇のすぐ近くで、ホエールウォッチングを楽しむことが出来てしまうのです。

アジアの十字路・那覇港。この先は外洋になるため、波の影響で船が揺れ始めます。ホエールウォッチングツアーに参加する時は、酔い止めは必須。また、海風が冷たいので、上着も必要です。
ちなみに私は、船酔いに強くなりたいので、酔い止めなしで挑んでいます。

この日は、先に海へ出ていた他の船からクジラ情報が入っていたようです。出港から約30分でポイントまでやってきました。

そしてすぐにその姿を見ることが出来ました。
沖縄本島周辺では、「クジラが見えなかったら全額返金」など、クジラを見ることが出来なかった場合のサービスを設けているツアーも多いですが、2月下旬から3月中旬であれば、クジラを見ることが出来る確率は高いです。
しかし、船酔いにやられて、見ることが出来なかったという場合は、もちろん返金なし!
ザトウクジラを発見
野生の生き物なので、いつ海面に出てくるかは全く分かりません。

動きは地味ですが、数頭が一緒に行動しているようで、クジラの背や尾びれが見えています。
日本のホエールウォッチングで見ることが出来るのはザトウクジラです。夏はロシアやアラスカにいますが、冬になると繁殖と子育てをするため、沖縄や奄美、小笠原諸島の近海にやってきます。

基本的に母クジラと子クジラが一緒にいて、そのペアを守るようにオスが付いているという場合が多いです。今回のウォッチングもまさにその状態。母子クジラとオスの計3頭を見ることが出来ました。

ちなみに、このオスは必ずしも父クジラというわけではありません。
母クジラとの交尾を狙っているそのため、母子クジラに付くオスが複数いる場合もあり、その時はオスの活発な動きを見ることが出来ます。

母子のクジラも練習をしているのか、様々な動きを見せてくれます。
最も有名なのが「ブリーチ」と言われるクジラのジャンプ。大型バス1台分に相当する巨体が、なんの前触れもなく、いきなり海面からジャンプする様子は迫力満点です。

ただし、それほど頻繁に見ることが出来るものではなく、前触れもないので、初心者がカメラに収めるのは至難の業。さらに、クジラを見るために船が止まると、かなり揺れます。
私も「飛べ、飛べ、飛べ」と念じながら、クジラをウォッチングしていましたが、結局この日、ブリーチを見ることは出来ず。今回のクジラは終始動きが地味でした。
冬の貴重な観光資源
揺れる船で、地味なクジラの動きを眺めていると、いつの間にか酔ってしまう場合も多いので、ホエールウォッチングは船酔いとの闘いとも言えるでしょう。

それでもやはり、目の前で巨体が泳ぐ光景は見ごたえがあります。

こちらは「フルークアップ」という、ホエールウォッチングでは定番の動きのひとつ。クジラが海面での息継ぎを終えて、水中へ潜っていく合図でもあります。
また、ザトウクジラはこの尾びれの形や模様で、個体を識別することが出来ます。時期が終わると、クジラは北の海へと帰りますが、翌冬にまた同じ海域に戻ってくることが多く、そうした判断をする際にも尾びれを見るそうです。

1988年、小笠原諸島の返還20周年記念事業の一環として行われたのが、日本のホエールウォッチングの始まりです。その際に、ウォッチングの際の自主ルールも設けられ、これが日本で最初のエコツーリズムであるとも言われています。

私が参加したツアーも満員でしたが、同じクジラにアプローチしていた別の業者の船にもたくさんの人が乗っていました。
小笠原諸島では、毎年、シーズン初のクジラが発見されると観光協会の前に「こいのぼり」ならぬ「クジラのぼり」が掲げられます。伊豆諸島周辺でも、クジラが目撃されるとSNSで話題になったりしますが、そうしたクジラ熱が、沖縄ではこれまで感じられませんでした。
しかし、この日の船の様子を見ると、少しずつ「冬の沖縄といえばクジラ!」が一般化してきたのかなと思います。

海に入っている人のはアメリカの方々。
小笠原諸島の自主ルールでは、人間からクジラに近づいて、一緒に泳ぐことはNGとされていますが、沖縄や奄美ではホエールスイムが行われています。
クジラを眺めて楽しむ日本人と、一緒に泳いで楽しむアメリカ人。こちらはエコツーリズムで、向こうは流行りのアドベンチャーツーリズムを楽しんでいます。私もクジラと一緒に泳ぎたいですが、寒さが気になってしまってダメです(笑)
★参考:アドベンチャーツーリズムとは★
ホエールウォッチングは、冬の時期の貴重な観光資源にもなっています。
ホエールウォッチングを体験してみたいという方は、こちらの動画でお楽しみください。船の上から10分間動画を回して、編集なしでアップしています(船酔い注意)。
私とザトウクジラの出会いは2016年のトカラ列島・悪石島。2017年・2018年には、小笠原諸島でホエールウォッチングツアーに参加。今年で6年連続クジラを見ることが出来て、船酔いもせずに楽しめました(笑)
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今回はここまで。本日もありがとうございました。
★2022年 ホエールウォッチング★
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