冬の道東ドライブ!宿での出会いから硫黄山・摩周湖へ|2020年→2021年 年末年始旅行記12

2020年→2021年 年末年始の旅

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今回は【2020年→2021年 年末年始の旅】旅行記その12をお届けします。

★前回の記事★

網走のゲストハウス・いもだんご村に泊まる

沖縄から始まった旅も、北海道・網走までやってきました。

網走駅からこの日の宿へ向かうため、釧網本線・知床斜里行に乗車。車内は旅行者でそこそこ席が埋まっていました。

16時半、網走駅の2つお隣・鱒浦駅に到着。ここから宿を目指して歩きます。

お世話になるのは民宿・いもだんご村。駅から暗くなった雪道を1.5kmほど歩きます。

海に近く強い風が吹いており、さらに暗いので、ホワイトアウトには警戒しなければなりません。周辺に家や建物も少ないので、本当に場所が合っているのかと不安になりながらも…

到着しました。雰囲気はアットホームというよりも、少し大きめの家です(笑)今回こちらの宿を選んだ理由は、じゃらんで安かった(1泊2,600円)からですが、今となっては、とてもいい宿に泊まることが出来たなと思います。

★参考:私が思ういい宿とは★

寝る場所はこちら。屋根裏に布団が並び、相部屋のような形になっています。屋根裏ですが、暖房は十分効いています。

宿に着いてホッとしたのもつかの間、ちょうど他のゲストの方(常連さん)もやって来て、「近くに温泉があるから行きましょう」と誘っていただきました。

この日宿に泊まっていた4人で、車に乗せてもらい、やってきたのは涛沸湖の横にある「原生亭温泉」。私以外の3名は北海道在住の方。「近い」と言っても、距離にすると宿から約15kmもあり、北海道のスケールの大きさを感じさせます。

料金は300円。昔ながらの小さな浴場です。お湯は熱く、長い時間は浸かってはいられませんでしたが、極寒の外に出ても身体はしばらくホカホカしており、温泉の凄さを感じました。

宿に戻ると、夕食の差し入れまでいただいてしまいました。手のひらよりも大きい鳥の半身焼きです。

そして蛇口から出てくる地下水が本当に美味しい。空のペットボトルに補給し、旅のお供にさせていただきます。

冬の道東をドライブ!

2021年12月31日、大みそかの朝を迎えました。

外は薄暗く雪が降っています。

牧場の跡地を利用した宿ということで、外には廃牛舎とサイロが置かれています。雪がない時期は、その背後に草原が広がる北海道らしい景色が見られるはずです。

この日の目的地は根室。もともとの予定では、汽車で移動するだけの1日でした。

しかし、いもだんご村に泊まっていた方々と一緒に、車で道東観光をしながら、釧路駅まで送っていただけることになったのです。

窓の外には広大な雪原が広がります。夏の北海道をドライブしたことは何度かありますが、冬の北海道を車で観光するのは初めてのことです。

雪道の運転は慣れていないと危険。大きな道路は大抵除雪されていますが、実際に車を運転してみて、例えばカーブを曲がったりするときに、どれくらい滑るかの感覚が分かりません。

写真を見ただけでも、道路が凍っている様子が分かります。運転をしていただいている方は北海道在住で、カーナビを見ずに目的地へ向かうことが出来るほど、運転にも慣れているので安心です。

今回は北海道&東日本パスを利用して、冬の北海道を汽車で巡っていますが、駅の近くで観光が出来る場所が少なく、さらに年末年始でバスも減便されており、北海道ではまともな観光が出来ない予定でした。

こうした予想外の展開が起こるのがゲストハウスの醍醐味です。まず向かうのは摩周湖の方面。見えている山は雄阿寒岳と思われます。

硫黄が香る硫黄山

網走から最初にやって来たのは硫黄山(弟子屈町)。

ここから山肌から煙が立っている、ワイルドな景色を楽しむことが出来ます。

黄色くなっている部分が硫黄です。1877年から硫黄採掘が始まり、1883年には全道一の採掘量になったそうですが、あっという間に枯渇。1896年には採掘事業が中止となりました。

ちなみに、採掘された硫黄を運ぶ輸送路が、現在の釧網本線の基礎になっているそうです。

荒々しい。阿寒国立公園・硫黄山の冬2020

自然の煙なので煙の量も刻々と変わります。周囲には硫黄の香りが漂い、 極寒の寒さですが、煙に手を当てると温かさ感じられました。

硫黄山の次は摩周湖へ向かいます。

美しき冬の摩周湖へ

私は以前にも冬の摩周湖を訪れたことがありました。

そこで見た摩周ブルーと雪景色のコントラストは大変素晴らしいもので…という話を、宿でしていたら「それなら行ってみよう!」となったのが、今回のドライブ旅のきっかけでもあります。

これが冬の摩周湖です!【霧の摩周】ともいわれる摩周湖。宿を出発した時は曇り空でしたが、運よく青空が広がりました。

雪が降り積もっているだけでなく、周囲の木々も白くなっているので、摩周ブルーの青さがより際立ちます。夏の摩周湖もいいですが、個人的には冬の方がおすすめです。

摩周湖はロシアのバイカル湖に次いで、世界で2番目に透明度が高い湖。約7000年前の巨大噴火によって出来たカルデラ湖です。

透明度が高いのは河川の流入がないため。摩周湖には、自然の雨が土壌から浸透して流れ込んでいるそうです。

そして、透明度の高さと急激に深くなる地形から、青以外の光の反射が減り、この美しいコントラストが生み出されています。

湖にポツンと浮かぶのはカムイシュ島。210mほどの溶岩ドームの頂上が湖面から出て、島のようになっているそうです。【カムイシュ】とはアイヌ語で「神の老婆」。

摩周湖も、アイヌ語では【キンタン・カムイ・トー】という「山の神の湖」の意味になり、昔から特別な場所であったことが伺えます。

周辺は阿寒摩周国立公園の特別保護地区。開発が制限されているだけでなく、湖面まで下りることも出来ません。

摩周湖の周囲には散策路があり、展望台もいくつかあるので、時間がある場合はそれらを巡るのも良さそうです。

今回の滞在時間は15分ほど。本当はゆっくりとこの絶景を楽しみたいところですが、極寒なので、これぐらいがちょうどいいです。

弟子屈町で昼食

摩周湖の湖面は海抜351m。ここから弟子屈町の街中へ降りていきます。

冬を摩周湖を訪れる際には、雪道の運転が出来なくても大丈夫。以前私が冬の摩周湖を訪れたときは、釧路駅から出ている観光バス「ホワイトピリカ号」を利用しました。また、摩周駅からの路線バスも運行されています。

★参考:ホワイトピリカ号の旅★

そろそろお昼の時間なので、摩周駅の周辺で昼食を探します。

しかし、大みそかで空いているお店も少なく、やって来たのは「弟子屈ラーメン」。一応ご当地ラーメンですが、以前、私は福岡空港で弟子屈ラーメンを食べました(笑)チェーン店のお店です。

★福岡空港で弟子屈ラーメン(閉店してしまいました)★

私が注文したのは「弟子屈味噌」。スープには摩周湖の伏流水が使われているのが、弟子屈ラーメンの特徴と言われています。

ラーメンも奢っていただきました。午後は阿寒湖周辺を見物してから、釧路駅まで送っていただきます。まさに至れり尽くせり。私もこうしたことをサラッと出来る、粋な大人になりたいなと思うものです。

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今回はここまで。本日もありがとうございました。

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