船で徳之島上陸!路線バスで島1周 亀徳新港から平土野港・徳之島空港へ|2022 旅行記1

旅の思い出

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今回は「2022年 徳之島旅行記」その1をお届けします。

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船で徳之島上陸

2022年5月19日、この日は奄美大島・名瀬港からフェリーあけぼのに乗船し、徳之島へ移動します。

名瀬港に掲載されていた徳之島の観光ポスターには、ガラケーのメール画面が使われており、時代を感じさせます。

奄美大島から徳之島・亀徳新港までは約3時間の船旅。朝4時台に宿を出発したので、船内で二度寝。

そして徳之島上陸!翌日の沖縄行きの船が来るまで1泊2日、約24時間の滞在です。

島の1周は約80km。1日で歩いて1周することは出来ない距離です。大手レンタカー会社もありますが、今回は路線バスを利用して徳之島を1周します。

路線バスは海沿いを走るわけではないので、完全な1周ではありませんが、1日でざっくりと1周することは出来ます。

亀徳新港から出ているバスの行き先は「空港」「与名間」「犬田布」の3方向。まずは9時53分発の空港行きに乗車します。ちなみにバスは船と接続していません。また、この便は土日祝運休なので注意が必要です。

今回は利用しませんでしたが、一部エリアでは事前予約が必要な『あいのりバス(デマンドバス)』も運行されています。

徳之島町・亀徳新港周辺を散策

バスの時間まで亀徳新港周辺を散策します。

亀徳新港の住所は徳之島町亀津。徳之島には他に天城町・伊仙町があり、3町を合わせた人口は約2万2千人(2020年国勢調査より)。そのうち5千人以上が亀津地区に暮らしています

現在の亀徳港

1996年までは、亀津のお隣にある地区「亀徳」の港が利用されていました。その名残で、現在の港は亀津地区にありながら「亀徳」という地名が使われているのです。

亀津~亀徳エリア には、島民のおよそ3分の1が暮らしており、まさに徳之島経済の中心地と言えるでしょう。

島の道端の看板

スーパーやコンビニ、ホームセンター、100円ショップ、ホテルなど、商業施設も色々と集まっています。

鹿児島の離島ならではのファミリーマート

店内にて

ふらふらと歩いてやって来たのはファミリーマート。種子島・奄美大島・徳之島にあるファミマは、もともと株式会社ココストアが運営する「Everyone (エヴリワン)」というコンビニでした。

焼きたてパンが販売されている

2015年の合併でエヴリワンはファミマになりましたが、店内で作られたお弁当やパンが販売されているのは、恐らく元エブリワンのファミマ(種子島・奄美大島・徳之島の店舗)だけです。

イートインスペースもあります。

朝食にゲットしたのは、鹿児島県産・福岡県産の野菜で構成されたサラダと、鹿児島県産のお米を使用したばくだんおむすび。

この巨大なおにぎりは、知る人ぞ知る奄美名物のひとつだと思います。

ちなみに、この日の夕食もファミマでゲット。

レンジでチンをするだけで、奄美大島の郷土料理・鶏飯を美味しくいただくことが出来るのは、なかなかお得です。

この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は IMG_3876-1024x768.jpg です

ファミマの前に「ファミリーマート東区店」というバス停がありました。

時刻表に書かれているのは「ファミマー北店前」。いずれにしても、バス会社のホームページには載っていないバス停です。恐らくこの時刻表の10時3分発が、私が乗る予定の亀徳新港を9時53分に出るバスなので、ここで待つことにします。

ファミマの駐車場には「アイスクリーム」と書かれたコンテナがありました。恐らく私と同じ船で鹿児島から運ばれて来たのでしょう。

路線バスで島を1周!港から空港へ

バスは時間通りにやって来ました。

もちろん支払いは現金のみ。整理券を取ってから乗車します。『1番』なので、降車する時に支払う運賃は亀徳新港から乗車するときと同じです。

空港までは約1時間の路線バスの旅。車窓から島の景色を楽しみます。

空港があるのは亀徳・亀津エリアの反対側にある天城町。空港からはバスを乗り換え伊仙町方面に向かうため、反時計回りに島を1周することとなります。

市街地を抜けると、離島らしい景色になりました。

車窓の右手に見える海は東シナ海、その向こうにうっすらと見えている島影は奄美大島の南に浮かぶ加計呂麻島・与路島・請島あたりのものだと思われます。

そして車窓の左手は山!徳之島はもともとユーラシア大陸の一部。約200万年前に大陸から切り離され、今の場所まで移動してきた歴史があります。

世界自然遺産にも登録されている

島の周囲にはサンゴ礁地形も見られますが、全体的には山がちな地形で、標高645mの井之川岳が最高峰となっています。

大陸から島になるという変化により絶滅した動植物がいた一方で、生き残ったものもいました。天敵がいない環境で、島の環境に合わせて独自の進化を遂げたのが、現在の『固有種』と呼ばれる動植物たちです。

徳之島町のホームページによると、これらの山々にも約1,000種の植物が自生しているそうです。

アマミノクロウサギの看板

動植物の進化の過程や生物多様性が評価され、2021年、徳之島は奄美大島・沖縄北部・西表島と並んで世界自然遺産に登録されました。

平土野港にも定期船がある

今後は島を訪れる観光客も増えていくことでしょう。

2019年(世界自然遺産登録前かつコロナ前)は、船で徳之島を訪れる人が42,580人であるのに対し、飛行機を利用する人は101,303人。その数には倍以上の差があり、船で徳之島へ上陸する人はまだまだ少数派です。

バスは天城町の中心地・平土野へやって来ました。徳之島には亀徳新港ともうひとつ、この平土野に定期船が接岸する港があります。

平土野港を利用するのは奄美海運の鹿児島~喜界島航路。この日のお昼過ぎ、もう一度平土野を通過した際に、ちょうど入港するフェリーあまみの姿を見ることが出来ました。

天城町・徳之島空港到着

そして次は終点の徳之島空港。運賃は1040円でした。

到着!ファミマからここまで、私以外の乗客はいませんでした。島民も観光客も車を利用する人が多いのでしょう。路線バス(と歩き)でも、島内観光を楽しむことは出来ます

徳之島1日路線バス観光の様子は、これからご紹介するとして、まずは空港を見学。入口のマットに書かれている「いっちもーれ」は、島の方言で「どうぞおあがりください」の意。「いらっしゃい」のような表現にあたるのでしょう。

2023年5月現在、徳之島空港を離発着するのは鹿児島・奄美・沖永良部島を結ぶ便。いずれもJAC(日本エアコミューター)とANAの共同運航便となっています。

空港内はこんな感じ。売店がひとつだけある島の小さな空港ですが、上空から見ると…

サンゴ礁のリーフの上に滑走路がある、海に浮かぶ空港なのです。ただ、地上から海は見えないので、海の上にいることは感じられません。

そんな徳之島空港の愛称は「徳之島子宝空港」。次回はこの愛称の由来をご紹介します。

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今回はここまで。本日もありがとうございました。

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