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今回は「沖縄・まさひろ酒造(泡盛の酒造)」を見学してきたので、その様子をご紹介します。
無料!まさひろ酒造を見学
沖縄のお酒といえば「泡盛」。沖縄県内に47の酒造所があり、様々な銘柄の商品が販売されていますが、その中でも「まさひろ」は沖縄の居酒屋ではよく置かれている泡盛です。
まさひろの製造元・まさひろ酒造株式会社があるのは、空港から車で約15分の場所。平日の9時から17時の間、予約なし&無料で見学・試飲を楽しむことが出来ます。路線バスを利用する場合、琉球バス「西崎二丁目」または東京バス「道の駅いとまん前」が、最寄りのバス停です。
会社の旧名は「株式会社比嘉酒造」。創業は琉球処分の4年後にあたる1883年。泡盛自体は15世紀頃、琉球王国が行っていた交易のなかで、タイの蒸留酒と蒸留技術が沖縄へ持ち込まれ、そこから発展した生まれたお酒です。
泡盛は献上品や交易における特産品として、琉球王府が徹底して管理を行い、「首里三箇」と言われる、首里城周辺の地域(鳥堀・赤田・崎山)だけで製造が認められてました。
琉球王国が沖縄県になると、酒造の数が増え、まさひろ酒造も当初は首里にあったそうです。1991年から糸満市の工場で泡盛の製造を行っており、2015年に「まさひろ酒造株式会社」へ商号が変更されました。
泡盛の製造と歴史を知る
こちらは入口にある石敢當、その横に置かれているのは泡盛を保存するための甕(かめ)でしょうか。
沖縄にある会社の入口には、石敢當とシーサーが当たり前のように置かれています。いずれも魔よけの意味合いが込められており、沖縄文化が感じられる一面です。
観光で訪れる人も多いようで、記念写真用のパネルが置かれていました。無料で見学出来るスポットですが、そもそも「泡盛が何か」を知らないと、展示されているものを見ても、何も価値が分かりません。
一言で言えば、泡盛はウイスキーやブランデーと同じ「蒸留酒」。南方で作られていた、ココヤシの樹液を発酵・蒸留して造られた蒸留酒「天竺酒」がルーツとなっており、焼酎よりも歴史は古いそうです。
たのしいお酒.jpによると、酒税法上、泡盛は「蒸留酒類」の中の「単式蒸留焼酎」に分類されます。米を原料とした単式蒸留焼酎という点で、本格焼酎(米焼酎)に似ていますが、泡盛の原料はタイ米である場合がほとんど。かつては「粟」もブレンドされていたそうです。
沖縄県原産の黒麹菌を使って作った米麹に、水と酵母を加えてもろみにし、2週間ほど発酵させ、 単式蒸留機で蒸留させると泡盛の完成です。
焼酎はこうした仕込み工程を2度に分けて行いますが、泡盛はこれを一度に行います。ちなみに日本酒は、国産の米を発酵させたものをそのまま飲むため、ビールなどと同じ「醸造酒」に分類されます。
試飲も楽しめる
様々な泡盛が並べられているスペースもありましたが、そちらは撮影禁止。おしゃれに飾られている泡盛のコレクションは、眺めているだけでも十分面白いです。
こちらは昭和8年から昭和9年にかけて使用された、沖縄県酒造組合の宣伝用広告用ポスター。よく見ると、女性の素肌が透けて見えているということで、このポスターは1年弱で使用禁止になり、今では幻のポスターとなっているそうです。
こちらは「古酒(クース)」と言われる泡盛。全量を3年以上熟成させた泡盛が【古酒】と表記されます。時間をかけて熟成させた泡盛は、甘い香りを持つようになり、飲んだ時の舌触りもまろやかになるそうです。
そして酒造見学の楽しみと言ったら試飲。まさひろ酒造では製造されている各種泡盛を、飲み比べることが出来ます。全国の焼酎についてまとめたWEBメディア「焼酎でぇた」によると、まさひろは芳醇な香りとキレのある味わいが特徴らしいです。泡盛を飲めない方向けに、もろみ酢の試飲もありました。
私が訪れたのは平日の14時頃、30分ほどの滞在でした。こういう沖縄文化に触れる旅もいいものです。 また、雨の日でも楽しめる沖縄らしいスポットのひとつでしょう。まさひろ酒造の近くには「道の駅いとまん」もあるので、そちらもおすすめです。
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今回はここまで。本日もありがとうございました。
★参考:道の駅いとまんにに行ってみた★
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