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今回は「赤ちゃんとおがさわら丸&ははじま丸に乗ってみた」ので、その様子をお届けします。
赤ちゃん連れで小笠原諸島へ
2025年4月13日、東京の離島への玄関口・竹芝桟橋へやって来ました。

今回の目的地は小笠原諸島・父島。生後7か月の赤ちゃんを連れて、11時出港の定期船おがさわら丸に乗船します。なお、ベビーカーは持参しておらず、抱っこひもで赤ちゃんを連れています。

利用する部屋は2等和室。予めネットで予約をしていたので、運賃は5%の割引が適用され、大人1人27,520円(片道)でした。なお、小学校に就学していない小児は大人1人につき1名無料、1歳未満の乳児は無料となっています。
■ 参考:おがさわら丸の運賃について

外は生憎の天気。小雨がぱらついています。

天気図はこんな感じ。ちょうど今晩、おがさわら丸の航路上を低気圧が通過するようです。

波の高さは2m前後の予報なので、それほど揺れることは無さそうですが…

航路上にある青ヶ島の天気は風速14mという、台風並みの暴風雨になっているようです。果たして、おがさわら丸はどれだけ揺れるでしょうか。
■ 参考:地獄の定期船 おがさわら丸

11時、おがさわら丸は乗客448名を乗せて、竹芝桟橋を定刻通りに出港しました。父島までの距離は約1,000km、所要時間は24時間です。
■ 参考:おがさわら丸 24時間の過ごし方

ちなみに乗り物酔いは、脳が発達を始める2歳ぐらいから見られるようになるとのこと。それより小さな赤ちゃんは乗り物酔いしにくいとされています。
■ 参考:1
■ 参考:2

そのため、船酔いを心配すべきは親の方。私の妻は酔い止め薬「アネロン」を服用して乗船。事前に病院で確認したところ、アネロンを服用しても、母乳には影響がないとのことでした(必ずご自身でご確認ください)。
おがさわら丸 24時間の船旅と船内の様子
出港を見届けて、いよいよ24時間の船旅(戦い)が始まりました。

こちらが2等和室。頭の部分に仕切りがあり、敷布団(マットレス)・枕・薄めの掛け布団は備え付け。BSが映るテレビとコンセントもあります。

我が子を寝かせるとこんな感じ。スペースはそれほど広くないことに加えて、赤ちゃんが泣いたり、何か大きな声で主張したりしていると、かなり気を遣います。

そこでやって来たのはキッズルーム。出港後~22時、6時から入港まで開放されており、今回私はミルク・オムツ・自分の水分を持って、大部分をこの部屋で過ごしていました。

クッションフロアになっていることに加えて、おもちゃや絵本も用意されています。ただ、それほど広くはないので、先に利用している方がいる場合は、こちらも少々気を遣うかもしれません。早めにキッズルームへ入っておくことがおすすめです。

おむつ替えは、キッズルームと同じ階(4デッキ)にある多目的トイレで可能。

また、多目的トイレの中にシャワーもあります。ただ、船が揺れているので、赤ちゃんのシャワーはパスしました。

給湯室や冷水器、電子レンジは船内に複数あるので、ミルクや離乳食を作るのには困りません。

授乳室もありますが、立ち入りは女性限定です。

出港から4時間が経過し、いよいよ船が揺れてきました。
気分転換に外へ出ようとすると、悪天候で外部デッキはすでに封鎖されていました。

天気が良ければ、外部デッキを歩いたり、ベンチでのんびり過ごしたりも出来たのですが…

この日は天気が回復する見込みが無いので、次にデッキが開放されるのは翌朝5時頃(日の出前)です。
再びキッズルームへ戻ってきました。動画はキッズルームにある小窓からみた海の様子。それほど荒れてはなさそうです。船もドーンというような揺れはありませんが、長い周期でゆったりと揺れています。

出港から5時間20分経過。おがさわら丸の現在地は三宅島沖です。船内Wi-Fiは無く、ネットが繋がるのは東京湾内~伊豆大島付近まで。それ以降は基本的にネット環境から断絶されます。

船内の貸し出し図書は大人向け。退屈する我が子とインターネット無しで24時間向き合う体験も、現代では貴重なことかもしれません。

キッズルームと並んでおすすめなのが、3デッキにある「ミニサロン南島」。場所は少し分かりにくいものの、船底に位置していて、常にエンジン音などの雑音があります。

キッズルームは22時までの利用ですが、「ミニサロン南島」は24時間開放されており、お湯・電子レンジ・充電用コンセントも完備された便利なスペースです。

…ということで、翌朝4時半になりました。夜はやや船酔い気味で、私もシャワーを浴びる気にならず、夕食も食べていません。

4時45分、デッキが開放されたので、我が子を抱えて久しぶりに外へ。日の出を待ちます。

2等和室が消灯となる22時、ちょうど我が子が泣き出しました。キッズルームも閉鎖されていたため、抱っこをしながら人の少ない場所であやしていると、スタッフの方が声を掛けてくださり、キッズルームを再び開けてくれることに。

赤ちゃんが泣き止んで眠ったあとも、「いつでもキッズルームを開けますので、遠慮なく言ってくださいね」と言ってくださり、本当に助かりました。その後は消灯された2等和室で、我が子も私も横になって寝ることが出来ました。

ちょうど我が子が起きたので、日の出を見に来ましたが、じわじわと明るくなり太陽は出ず。小笠原も天気はあまりよくなさそうです。しばしデッキで過ごし、6時からは再びキッズルームで過ごすことに。

9時を過ぎました。通常であれば、小笠原諸島の島々が見えてくる頃ですが、何も見えず…

残りの時間は船上でガイドを聞いたり、ザトウクジラを探したりしながら過ごしていました。

結局、おがさわら丸は父島に30分遅れで到着。24時間半の船旅となりましたが、振り返るとあっという間だった気がします。
ファミリールームもある
父島からの帰りもネットで2等和室を予約していましたが、島での滞在中に小笠原海運父島営業所の方から電話があり、ファミリールームを利用出来ることに。

料金は二等和室と同じですが、ネット予約の場合、部屋の選択肢に「ファミリールーム」はありません。ファミリールームを利用したい場合は、基本的に電話か窓口での予約となります(=ネット割引が使えない)。

今回は「乳児連れ」ということを、父島営業所の方がたまたま気が付いてくれたのでしょう。ファミリールームは、キッズルームやおむつ替えが出来る多目的トイレと同じ4デッキにあります。

こちらがファミリールーム。この日は私たちの他に2家族が相部屋でした。皆さん小さいお子さんを連れているので、赤ちゃんが泣いたりしてもお互い様。部屋の明かりも自分たちで調整出来るので、20時には消灯となっていました。

2等和室に付いている頭の仕切りがないため、広々としています。子連れの島民やリピーターの方は、この部屋を利用するのが一般的のようです。
ははじま丸で母島へ
さらに、今回は父島からははじま丸に乗り、赤ちゃんを抱えて母島にも行ってみました。

2025年4月22日の朝7時、父島・二見港の船客待合所にやって来ました。ははじま丸の乗船券は予約をすることが出来ず、当日の出港15分前から販売です。

2等の乗船券をゲット。料金は大人1人5,080円(片道)で、おがさわら丸と同様、小学校に就学していない小児は大人1人につき1名無料、1歳未満の乳児は無料となっています。

この日は多くの方がははじま丸に乗るようですが、それでも今までに満席となったことはないそうです。

こちらが2等和室。

なお「船酔いしやすい方は椅子席へ」という旨の案内がありました。

こちらが2等椅子席。2等の乗船券があれば、和室も椅子も両方利用することが出来ます。

赤ちゃん連れの場合は、こちらの「ハンディキャップルーム」を使ってもいいようです。

また、多目的トイレと女子トイレにはおむつ交換台がありました。

こちらは船内にある自動販売機。おがさわら丸に比べて小さな船なので、船内の設備はこれぐらいです。ミルクを造るためのお湯をゲットすることは出来ません。

7時半、ははじま丸が父島を出港しました。約50km先に浮かぶ母島までの所要時間は2時間です。

船内が混雑していたので、ひとまずデッキで過ごしてみます。

ははじま丸の別名は「ホエールライナー」。冬から春にかけて、船上からザトウクジラを見ることが出来ます。また、小笠原へやって来る渡り鳥も多く、デッキには双眼鏡が設置されていました。
■ 参考:小笠原でホエールウォッチング

さっそく海面に生き物が登場し、デッキで歓声が上がります。その時はクジラかと思いましたが、写真を見返すと、背びれが三角形なので、イルカだったかもしれません。

二見湾を出ると、水平線の先に母島が見えてきました。我が子も寝落ちしたので、船内へ戻り、空いている椅子席を見つけて、抱っこをしながら私も寝落ち。

気が付くと、母島のそばまで来ていました。母島滞在(日帰り)の様子はまたの機会に。
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今回はここまで。本日もありがとうございました。
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