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今回は「2025年 小笠原諸島に育休移住してみた」その18をお届けします。
★前回の記事は こちら ★
延泊したかった!
2025年4月29日、この日15時に父島を出港するおがさわら丸で東京へ帰ります。16日間にわたる小笠原育休移住生活もついに終了です。

私たちがお世話になった小笠原ユースホステルでは、宿泊代の精算を出港日の朝に行います。一般的な宿泊施設では前払い、もしくはチェックアウト時に追加費用を支払うケースが多い中で、この運用は珍しいかもしれません。この背景には、小笠原特有の事情があります。
■参考:今回の育休移住にかかった費用

ひとつは、島に惚れた人の延泊が頻繁に発生すること。もうひとつは、島外へ出る交通手段が実質的におがさわら丸しかない点にあります。支払いをせずに島外へ出ることができないため、後払いでも成立する仕組みです。実際、私たちも延泊を検討していました。

ただし、この後はゴールデンウィーク。宿はすでに満室で、延泊するにはキャンセル待ちという状況です。空きが出れば残る、出なければ帰る。そう決めて出港日を迎えましたが、結果としてキャンセルは出ず、そのまま帰る判断となりました。なお、支払いはクレジットカードにも対応しています。
■参考:予約が取れない定期船・おがさわら丸

出港日はほとんどの旅行者が宿をチェックアウトする一方、新たに宿へチェックインしてくる人はほぼいません。おがさわら丸の運航スケジュールに合わせて、『全員が同じタイミングで島を出入りする』リズムこそ、小笠原らしさといえるでしょう。もちろん、2航海以上滞在する場合は、そのまま同じ宿に泊まり続けることも可能です。

なお、観光のオンシーズンには「着発便」と呼ばれる特殊な運航形態もあります。父島に11時に到着した船が、その日の15時に東京へ向けて折り返すスケジュールで、船中2泊に加えて島内滞在はわずか約4時間。2泊3日で小笠原を訪れることも可能です。
■参考:着発便で小笠原に行ってみた
出港日の過ごし方とリアルな1日の様子
精算を終えても出港は15時。それまでの時間は意外と長く感じます。

午前中だけの半日ツアーに参加することもできたり、日帰りで母島へ足を延ばしたりする(滞在時間2時間半)ことも可能です。また、多くの宿では荷物を預かってくれる他、共有スペースで昼食や休憩を取ることもできます。
■参考:日帰り 母島旅行記

荷物の整理は早めに終えていました。また、来るときはゆうパックも使いましたが、帰りは全て手で持ち帰ります。お土産も日々の散歩の中で気になったものを都度購入済みです。そんなわけで、最後は歩いてウェザーステーションへ向かいましたが…

この日は、雲に覆われて視界は真っ白。真っ青な海の景色とクジラを期待していましたが、何も見ることはできませんでした。

ウェザーステーションの標高は約150m。地上は晴れていたことを考えると、これは霧ではなく、雲が発生している状態となります。この低い雲もまた島ならではのことです。
■参考:島に低い雲が出来る理由

時刻は9時半。まだ時間には余裕があるものの、ひとまず宿へ戻ることに。ちなみにおがさわら丸は、事前予約だけでは乗船できません。当日に港の窓口で正式な乗船券へ引き換える必要があるのですが、小笠原ユースホステルではこの手続きを無料で代行してくれるため、出港直前まで島での時間を使うことができます。

さらに荷物も港まで運んでくれるため、身軽に動けるのもありがたいポイントです。もっとも、同じ宿に数日滞在していると、宿泊者同士は自然と打ち解けていきます。出港日も共有スペースでぎりぎりまで過ごし、そのまま全員で港へ向かう流れになることが多く、結局私もその後は宿でだらだらと過ごしていました。
■参考:小笠原ユースホステルってどんな宿?

そして、14時半過ぎに港で記念撮影をして、そのまま乗船。リピーターが多く、動きに慣れている人が多いため、全体的にやや慌ただしい雰囲気になります。その結果、見送りの太鼓をじっくり味わう余裕はあまりありません。
■参考:小笠原の見送りが盛大である理由

乗船後のデッキもすでに人で埋め尽くされ、見送りは隙間から覗くような形になります。

15時、おがさわら丸は定刻通りに父島・二見港を出港。旅の終わりである一方、ここから24時間の船旅が始まります。港には今回も多くの人が集まり、小笠原らしい見送りの光景が広がっていました。
見送り船がいなくなった後も、デッキから遠ざかる父島列島を眺めていると、なんとクジラが姿を見せてくれました。ただし天候は曇り。小笠原ユース名物・光通信も行われず、風も強かったため、その後は船内で過ごすことに。

帰りのおがさわら丸は星空も楽しみのひとつです。通常、デッキは22時に閉鎖されます。往路であれば、22時前はまだ伊豆諸島付近を航行していますが、復路では完全に陸地から離れた海域です。しかし、この日はこのまま晴れることなく、夕陽も星空も見ることはできませんでした。
さらば小笠原諸島 育休移住終了
夜は宿で一緒だった人たちとお酒を飲みながら、最後の時間を共有しました。

寝ている間も揺れはそれほど感じませんでしたが、朝起きるとおがさわら丸は遅れており、竹芝到着がやや後ろ倒しとなるようです。朝5時台に起床しましたが、やることも特に無いので、その後は寝たり起きたりを繰り返します。

11時半頃、水平線の先に伊豆大島の島影が見えました。このあたりまで来ると電波もほぼ回復し、日常へ戻っていく感覚が強まります。

最終的に、この日のおがさわら丸は定刻通り15時に竹芝桟橋へ到着。なお、復路は海況だけでなく東京湾の混雑状況の影響も受けるため、往路より遅れやすい傾向があります。特に冬場は4時間程度遅れることもあるため、帰りのスケジュールには余裕を持たせておくのが無難です。
■参考:欠航しない定期船・おがさわら丸

これにて17泊18日(船中2泊)の小笠原育休移住生活は終了!事故や病気、怪我といった大きなトラブルもなく、最後まで楽しく過ごすことができました。「2人目が生まれたらまた」と言って島を出ましたが、本当に2人目が生まれたので、また近いうちに島へ帰る予定です。第2弾もお楽しみに。
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今回はここまで。本日もありがとうございました。
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