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今回は「離島への玄関口・泊港(とまりん)」をご紹介します。
離島への玄関口 那覇・泊港(とまりん)
沖縄本島周辺の有人島へ渡る船の多くは那覇市・泊港から出ています。バスの場合は「泊高橋」という停留所が最寄りです。
「とまりん」という愛称で親しまれている泊港。13世紀から14世紀にかけて、宮古・八重山・奄美方面の船が出入りするようになり発展しました。
こちらは泊港の一角にある案内看板。
【座間味島・阿嘉島・渡嘉敷島・粟国島・久米島・渡名喜島・北大東島・南大東島】
この小さな看板に8つの島の名前が書かれているのは、他ではあまり見られません。まさに、沖縄離島への玄関口と言えるでしょう。離島だけでなく、沖縄本島北部・本部へ向かう高速船も出ています。
船客待合所にあたる建物は15階建て。1階に乗船券を買う窓口があり、2階には吉本の劇場もあります。これまでは6階から15階を「かりゆしアーバンリゾート・ナハ」が占めていましたが、2021年いっぱいで撤退が決まり、このスペースがどうなるかは不明です。
正面の入口から建物に入ると、各離島へ向かう船の運航状況が書かれた看板があります。この日は全便運航している… いや一番下、南大東島・北大東島へ向かう「だいとう」には何も書かれていません。
この船は運航スケジュールが特殊であるだけでなく、欠航率も高いので、運航状況は直接問い合わせて確認しなければなりません。2021年4月、フェリーだいとうが泊港を出港するのは4回だけ。ちなみに那覇出港は17時です。
■ 参考:フェリーだいとうで大東島へ
渡嘉敷島・座間味島・阿嘉島・渡名喜島・久米島・粟国島へ向かうフェリーの乗船券はこちらで購入することが出来ます。事前予約が出来る船もあるので、確実に船に乗りたい場合は、予約をしておくのがおすすめです。
なお、渡嘉敷島や座間味島・阿嘉島、本島北部・本部港へ向かう高速船は、とまりんから少し離れた場所にチケット売り場と乗り場があります。また、鹿児島行きフェリーもとまりんではなく、那覇新港という全く別の港からの出港です。
お弁当とお菓子、酔い止めをゲットする
朝のとまりんに行くと、お弁当がずらりと並べられています。
沖縄は知る人ぞ知るお弁当社会。正確な理由は不明ですが、沖縄では家族の人数が多いことに加えて、共働きの方も多いので、毎度の料理が面倒ということが考えられます。「美味しい」「安い」「ボリューム満点」が沖縄のお弁当の特徴。旅のお供におすすめです。
お弁当と並んで、手作りサーターアンダギーが置かれているのは、沖縄ならではの光景でしょう。
また、忘れてはならないのが酔い止め。とまりんにあるローソンで買うことが出来ます。
泊港から出港する船をご紹介
泊港が最も忙しくなるのは朝の9時から10時。この時間は4つの船が連続して出港します。
まずは朝9時、渡名喜島・久米島に向けて久米商船のフェリーが出港。那覇ー渡名喜島ー久米島の所要時間は約3時間半です。
■ 参考:渡名喜島旅行記
■ 参考:久米島旅行記
これまでは9時55分に「ニューフェリーあぐに」が出港していましたが、2022年春にダイヤ改正があり、泊港出港が9時半となりました。一方で、粟国島を出港する時間は以前のまま14時なので、日帰りの場合は以前より少しだけ長く島に滞在出来ます。
■ 参考:日帰り 粟国島旅行記
コンテナには生活物資と思われる段ボールが積み込まれており、島の生活を支える航路であることが伺えます。こうした生活を感じさせる光景が、クルーズ船にはない定期船の魅力のひとつです。
10時は渡嘉敷島へ向かう「フェリーとかしき」と、座間味島・阿嘉島へ向かう「フェリーざまみ」が同時に出港します。
この2つの船は縦に並んでいるので、どのように出港するのか気になるポイントです。
前にいたフェリーざまみが先に出港し、その後に続いてフェリーとかしきが出港していきました。渡嘉敷島までは約40分、座間味島・阿嘉島までは約90分で行くことが出来ます。
4つの定期船が立て続けに出港した後、泊港に1つだけ残る船がありました。この日も欠航のフェリーだいとう。貫録を感じさせるたたずまいでした。
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今回はここまで。本日もありがとうございました。
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