日本最西端・与那国島上陸!国境の島を原付で1周 島の人口と産業もご紹介|2017 旅行記

島旅

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今回は【2017年 与那国島旅行記】をお届けします。

日本最西端・与那国島上陸

2017年6月29日、日本最西端の地・与那国島に上陸しました。

地図上の赤い点が与那国島、青い点が沖縄本島です。与那国島へのアクセスは石垣島からの船か飛行機。与那国島と石垣島の距離が127kmである一方、与那国島の西に浮かぶ台湾までは111kmしか離れていません。年数回、与那国島から台湾島が見えることもあるそうです。

本当は船で与那国島へ行きたかったですが(運賃が安いため)、フェリーよなくには3、4日に1便しか運航がないため予定が合わず。この時は往復とも飛行機を利用し、やって来たのは日本最西端の石碑がある西埼灯台です。

ここが日本で一番最後に夕陽が沈む地。冬至の時期(2023年)、日本最東端・根室市の日没が15時46分であるのに対し、与那国島は18時05分と、3時間以上の差があります。日本と台湾には時差があり、日本の方が1時間進んでいますが、与那国島にはその時差が適用されません。

■ 参考:時差が生じる理由

島の人口構成と産業

戦前は台湾が日本統治だったこともあり、与那国島と台湾の結びつきは強かったそうです。

RESASより

太平洋戦争が終わると、台湾と与那国島の間に国境が設けられましたが、与那国島の人々は台湾から物資を購入し、日本本土に運ぶ「密貿易」を行っていました。これによって島は栄え、人口が1万2千人にまで急増したと言われています。ただ、この密貿易もアメリカ政府の介入により衰退。1980年以降、島の人口は1800人前後で推移しています。

2020年の国勢調査では、島民の4人に1人が公務員となっています。これは2016年に開設された陸上自衛隊与那国駐屯地の影響です。自衛隊員やその関係者は公務員に該当します。

2010年の国勢調査では公務員の割合が低く、宿泊サービス業・飲食業、農業従事者の割合が高い状態でした。農作物はさとうきびを中心に、畜産(肉用牛繁殖)、水稲、長名草などが生産されているようです。

RESASより
RESASより

人口ピラミッドの形も特殊で、1945年は男性比率が高くなると見込まれており、国境の島であることを感じさせます。

2015年の国勢調査より

なお、2015年の人口ピラミッドで男性の比率が高くなっているのは、駐屯地建設のため、建設業に従事する男性が多く島に滞在していたためです。

国境の島を原付で1周

そんな与那国島で私は2泊3日を過ごし、滞在中は原付を借りて島を巡っていました。

島の1周は約24km。アップダウンもあるので、原付がちょうどよかったです。原付で島を1周した感想は「北海道っぽい」。ゲストハウスのオーナーさんも元北海道民でしたが、実際「北海道と雰囲気が似ているから移住した」と話していました。 

こちらは道路を歩くヨナグニウマ。日本に8種残っている日本在来馬のひとつで、競馬の馬などに比べて小型です。いつから島にいるのかは分かっていないそうですが、昔から島民の荷物の運搬などを助ける家畜として、島の人の暮らしとともにありました。機械化が進んだ現在は、半野生状態で放牧されています。

島の近くにある「海底遺跡」を見るグラスボートツアーにも参加しましたが、写真は残っておらず。北海道っぽい雰囲気が感じられる一方、沖縄らしい白砂のビーチもいくつかあり、海水浴も楽しむことが出来ます。

ドラマ(映画)「Dr.コトー診療所」のロケ地にもなっており、撮影で実際に使用されたセット(の診療所)を見学することも出来ます。日本最西端の島・与那国島はもう一度訪れたい島のひとつです。

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今回はここまで。本日もありがとうございました。

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