「てるしの」の島・伊平屋島を観光!念頭平松からクマヤ洞窟・久葉山へ|2019 沖縄旅行記3

伊平屋島旅行記

ブログをご覧いただきありがとうございます。

今回は「2019年 伊平屋島旅行記」その3をお届けします。

★前回の記事は こちら

伊平屋島の観光スポット・念頭平松へ

伊平屋島を9時に出港する船に乗り遅れたので、次の船までの約4時間、レンタサイクルで島の北部を観光しています。

念頭平松」に到着しました。高さ8m、最長幅28m、幹の太さ4.5mにもなるリュウキュウマツで、その樹齢280年とも言われています。

多くの人が訪れるのか、綺麗なお手洗いと駐車場が整備されていますが、入場料はかからず、いつでも手軽に見学することが出来ます。

念頭平松の周囲は柵で囲まれており、その周囲をぐるっと1周することが出来ます。沖縄の激しい台風にも耐えて、ここまで成長し続けてきたのは凄いことです。

2016年には国の天然記念物に指定され、伊平屋島のパンフレットの表紙にもなっています。伊平屋島のシンボルとも言えるでしょう。

ここで気になったのは、パンフレットに書かれている『「てるしの」の島』というキャッチフレーズ。「てるしの」とは太陽神を表す古語。伊平屋島と太陽神には、どのような関係があるのでしょうか。

「てるしの」の島の由来 クマヤ洞窟へ

その答えは、念頭平松よりも北に位置する「クマヤ洞窟」にあります。

f:id:beautifuldreaman:20191029054040j:plain

天照大神が隠れていたとされる洞窟(雨岩戸伝説)で、この階段を登った先に入口があるようなので、さっそく行ってみます。

f:id:beautifuldreaman:20191029054341j:plain

階段を登った先はまさかの行き止まり。階段の途中に、洞窟の入口のような場所は見つかりませんでした。しかし、この柵の先は明らかに危険

f:id:beautifuldreaman:20191029054557j:plain

行き止まりの周囲を探していると、それらしき岩の割れ目を見つけました。かろうじて、割れ目の間を歩くことが出来そうです。

f:id:beautifuldreaman:20191029054757j:plain

こちらが洞窟の入口。宮崎県の高千穂をはじめ、雨岩戸伝説は日本各地にありますが、ここが日本最南端の「天岩戸伝説」となっています。

この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は 20191103065441.jpg です

クマヤ洞窟まで来る途中にも「雨岩戸神社」の看板がありましたが、こちらは時間がなかったのでスルー。伊平屋島には他にも、年中行事や伝統芸能が多く残ることから、「民俗学の宝庫」と言われているそうです。

伊平屋島最北端・久葉山に到達

クマヤ洞窟の次に向かうのは、伊平屋島の最北端・久葉山です。

もともと私がキャンプ(野宿)をする予定だったクマヤキャンプ場を発見。水道とお手洗い、雨を避けられるような東屋もありました。

f:id:beautifuldreaman:20191103062826j:plain

勾配が急になってきたので、自転車を押して歩きます。「クバ(ビロウ)」の木に覆われた久葉山。琉球王国時代から神聖な場所とされ、山そのものが沖縄県の天然記念物に指定されています

f:id:beautifuldreaman:20191103063041j:plain

20分ほど上り坂を歩き、久葉山の頂上にある灯台に到着しました。位置関係はこんな感じ。

伊平屋島と伊是名島は、沖縄本島最北端・辺戸岬よりも北に位置しており、緯度的には与論島と並んでいます

f:id:beautifuldreaman:20191103063326j:plain

こちらが辺戸岬。

f:id:beautifuldreaman:20191103063450j:plain

そして水平線の向こうに見えている、平べったい島影が与論島。つまり、この海を挟んだ向こう側は鹿児島県です。

角度を少し変えてみます。写真右側にある島影が与論島だとすると、左側に見えているのは沖永良部島でしょうか。いい天気なので、遠くの島が見えていても不思議ではありません。

北緯27度線という境界

こちらは伊平屋島にあった亀甲墓。沖縄で一般的なお墓の形ですが、与論島では見られません。物理的距離が近いにも関わらず、文化が異なるのはなかなか面白いものです。

■参考:沖縄と与論島の違い

また、今回伊平屋島を歩いていて何度か見けけたのが、道端に散らばったサトウキビとアダンの果実。

これらは恐らく、盆行事の儀式で使ったものと思われます。昔からの風習が今も大事に守られているのが沖縄です。

ちなみに、伊平屋島の南部には北緯27度線の標識がありました。これは何かというと、かつて日本と米軍統治下の沖縄を分けた境界です。今からおよそ50年前、ここを境にパスポートが必要となる時代がありました。

ちなみに、無人島を入れると、沖縄最北の島は「硫黄鳥島」。久米島町に属する島ですが、徳之島の西に位置しており、その存在はほとんど知られていません。

さらば沖縄・伊平屋島

伊平屋島や与論島にはハブがいる一方で、お隣の伊是名島にはハブがいないというのも興味深いことです。

伊平屋島の道端にて

沖縄本島では主に人為的な理由でハブが繁殖したそうですが、離島のハブ事情についてはよく分かっていないそうです。

久葉山から港へ戻ります。帰りは下り坂なのであっという間です。

f:id:beautifuldreaman:20191107060247j:plain

まだ船が来るまで時間はありましたが、疲れたので、自転車は返してしまい、港で時間をつぶします。

こちらは港のお土産屋さん。「HAKATA CARAMEL SAND」が、押しの商品としてPRされていました。HAKATA(博多)は福岡県ですが、このお菓子には伊平屋島の黒糖が使われているそうです。

港の食堂には「島うどん」「マグロカレー」「チヌマン(テングハギ)ワタジューシー」といった、島ならではの料理が並び、お値段も安い!

f:id:beautifuldreaman:20191107061134j:plain

この食堂で昼食を食べようか悩みましたが我慢。自販機で買ったこちらの飲み物1本を昼食としました。旅先でのご飯は、いつもこんな感じです。

f:id:beautifuldreaman:20191107061339j:plain

港はWi-Fiもサクサクで、待ち時間は快適に過ごすことが出来ました。

f:id:beautifuldreaman:20191107061938j:plain

13時発の船に乗船。滞在時間およそ24時間。「暑さ」「雨」「野宿」によって、想像していたよりも過酷で濃密な旅になりました(笑)

f:id:beautifuldreaman:20191107062241j:plain

ただ、基本的には晴れて、綺麗な伊平屋ブルーを見ることが出来たのは本当によかったです。

.

今回はここまで。本日もありがとうございました。

★こちらもおすすめ★

コメント

タイトルとURLをコピーしました