路線バスで雨の今帰仁城跡へ!滞在30分 三山時代・北山の拠点を見学|2020年 旅行記その3

南国日記~沖縄移住の記録~

ブログをご覧いただきありがとうございます。

今回は「路線バスで行く沖縄の旅」その3をお届けします。

★前回の記事★

今帰仁城跡へのチャレンジコース

赤墓ビーチから歩いて今帰仁城跡を目指しています。

『今帰仁城跡への旧道を行く!』という案内看板がありました。通常の道とは別に、「険しい道です」と書かれたチャレンジコースがあるようです。

距離的には通常の道と変わらないようなので、チャレンジコースへ行ってみることに。アスファルトの道を逸れて、石畳の道を歩きます。

ここ親川(エーガー)でお参りをしてから、今帰仁城跡を目指すというのが順序なのだそう。天然の湧き水で、かつては飲用水や洗濯場、田畑の灌漑用水として利用されたそうです。

この「ハンタ道」を登っていくと今帰仁城跡に着くようですが、すっかり雑草に覆われてしまっています。チャレンジコースといっても、これはチャレンジングすぎます。ハブが出てくる可能性もあるので、引き返して通常の道を歩くことにしました。

この丘の上に今帰仁城跡があります。「今帰仁城跡入口」というバス停から歩く場合も、この丘の上を目指して、ひたすら上り坂を歩かなければなりません。

城跡まで500mの看板がありました。結構疲れます。

赤墓ビーチからは40分ほどかかり、ようやく今帰仁城跡に 到着しました。

歩いている間は、誰1人ともすれ違いませんでしたが、今帰仁城跡には多くの観光客の方がいました。駐車場が無料ということもあり、皆さんレンタカーで訪れているようです。

45分で今帰仁城跡を見学

まずは、券売所で入場券を購入します。

通常料金は大人1人400円ですが、直前にアソビューで前売りチケットを購入すると、2割引の320円でチケットをゲットすることが出来ます。

次はバス停・今帰仁城跡入口から、名護バスターミナルへ向かいます。バスが出るのはおよそ1時間後

バス停までは歩いて15分かかるので、滞在時間は45分程度です。

いつの間にか、暗い雲が上空を覆い、ポツリポツリと滴が落ちてきました

幸い傘は持ってきていたので、傘を差しながら、今帰仁城跡を散策します。

今帰仁城跡については「世界文化遺産である」「1月下旬に桜が咲く」ということ以外知らなかったので、楽しみ方が分からず… とりあえず、見学コースに沿って歩いていると、いよいよ雨が本降りになってきました

北山王の拠点 難攻不落の城

ちょうど門のような場所があったので、そこに避難して、雨が止むのを待ちます。

目線の先に「毒ヘビに注意」の看板がありました。毒ヘビというのはハブのことでしょうか。それにしても、突然の強い雨は大抵すぐに止むものですが、なかなか止みません

「もしや」と思い、スマホで雨雲レーダーを見ると、やはり、予想が当たりました。私がいる本部半島にだけ雨雲があります私は相当な雨男なのです。旅先ではよく、私がいる場所だけに雨雲がかかることがあります。

★参考:嵐のはての浜に上陸★

少し小降りになったので、見学を再開します…と思ったら、また強い雨が降ってきたので、今度は木の陰に隠れてやり過ごします。それにしても立派な城壁です。その全長は1.5kmにもなり、中国の「万里の長城」に例えられることもあります。

琉球王国による統一以前、北山・中山・南山が勢力争いを繰り広げていた時代に、北山の王が今帰仁城を拠点としていました。中山の王・尚巴志が沖縄を統一すると、今帰仁城は北部地域の監守の居城となりました。

★参考:琉球王国時代とグスク★

標高約100mに位置する今帰仁城跡。晴れていればここから絶景が広がるはずです。「難攻不落の城」とも言われたそうですが、1609年の薩摩侵攻により城は炎上し、監守が住むことは無くなりました。

滞在時間は約30分

その後の今帰仁城跡は、祭りを執り行う場所、また人々の拝所として大切にされてきました。

強い雨は30分以上降り、ようやく止みました。もう時間がないので、入口の方へ戻ります。

写真の通り、階段には滝のように水が流れていました。果たして私は今帰仁城跡に何をしに来たのでしょうか(笑)

ほとんどの時間を雨宿りに費やして、今帰仁城跡を後にします。

歴史にそれほど興味がない場合は、散策にそれほど時間はかからないでしょう。歴史を紹介する案内看板なども少なめです。

有料エリアの外にも、城跡の一部と思われるものがありました。現在進行形で発掘中なのでしょうか。

さすがは世界遺産。立派な城壁をバックにした撮影スポットには、看板と三脚がセットされています。

今帰仁城跡から路線バス乗車

これから帰るというときになって、青空が見えてきました。

バス停まではずっと下り坂。道路沿いにある看板は中国語の表記です。コロナ前は、インバウンドの観光客が多かったのでしょう。

こちらは枝豆?ではなく、「ギンネム」といいます。世界の侵略的外来種ワースト100のひとつ。戦後、焼け野原となった沖縄で、緑の回復と土壌流出を防ぐために、米軍が種を空中から散布したと言われています。別名「ハゲる木」とも言われており、戦時中の小笠原諸島では、ギンネムを食べた兵隊さんがハゲてしまったという話もあります。

バス停は国道505号線沿いにあります。日本の国道は507号線まで。国道505号線は、507号線、506号線に次いで、日本で3番目に数字の大きな国道です。

今帰仁城跡入口バス停に到着しました。沖縄らしい赤瓦屋根の可愛らしいバス停です。

名護行きのバスはおよそ1時間に1本。13時13分発のバスに乗車します。また、ここからは那覇や空港に向かうやんばる急行バスにも乗車することが出来ます。

★参考:やんばる急行バスとは★

バスは2、3分遅れてやってきました。乗っている人はまばらです。

ウンビ入口』という名のバス停。ウンビというのは「海辺」という意味。沖縄らしい言葉が由来になっている地名を見つけるのも、路線バスで沖縄を旅する楽しみのひとつです。

名護バスターミナルの手前「伊差川」でバスを降りました。次のバスを待つ間に、昼食を探して少し歩きます。

こちらは「サガリバナ」。夏の夜にだけ花を咲かせ、明け方には散ってしまう、「幻の花」と言われています。この時は周囲に甘い香りも漂っていました。

今帰仁城跡で雨に降られましたが、これから行く方面にも怪しげな雲が…もう雨は降らないでほしい。ノープランで始まった路線バスの旅ですが、この時点では午後の予定が決まっていました。

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今回はここまで。本日もありがとうございました。

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