就航率が低い?難易度S級 青ヶ島に船で行く!揺れるあおがしま丸に乗船|2015 旅行記1

旅の思い出

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今回は2015年「八丈島・青ヶ島旅行記」その1をお届けします。

青ヶ島に船で行く!橘丸乗船

2015年8月30日の夜、東京都港区・浜松町駅にやって来ました。

山手線・京浜東北線の一番東京寄りの車両を降りた場所にある北口改札を出て、1本道を約10分歩くと、東京諸島の玄関口・竹芝桟橋に到着します。

今となってはよく訪れている場所ですが、これが初めての竹芝桟橋でした。まずは22時半出港の東海汽船・橘丸に乗船し八丈島へ。今回の目的地はさらにその先に浮かぶ孤島・青ヶ島です。

出港から5分後でレインボーブリッジの下を通過。

レインボーブリッジの次に見えるのがフジテレビ

こうした東京の夜景を楽しめて、寝て起きたら自然豊かな島に流されているというのが、東海汽船の大型客船で旅をする時の楽しみです。

最初の寄港地・三宅島に到着するのは翌朝5時。

こちらの二等和室で一晩を明かします。

1人分のスペースはこれだけ。枕は備え付けですが、ブランケットは有料で1枚100円かかります。2枚借りて、1枚は敷布団、もう1枚は掛け布団として利用している人が多い印象です。

シャワーは10分200円だったので浴びず。船内レストランで夜食を食べて、この日は寝ることにしました。

23時半に船内は消灯。二等和室は真っ暗になります。

翌日、空が明るくなりつつある朝5時、橘丸は三宅島へ到着。ブランケットは借りませんでしたが、揺れもほとんど無かったため、よく寝ることが出来ました。

■参考:2018年 三宅島旅行記

三宅島の次に寄港する御蔵島までは約1時間。この日の橘丸は、御蔵島に接岸出来るか分からない「条件付き運航」でした。

就航率が低い?難易度S級と言われる理由

こちらは東京都の資料。伊豆諸島で運行されている船(さるびあ丸・橘丸・あおがしま丸・くろしお丸・あぜりあ丸)の各島の就航率を見ると、御蔵島と青ヶ島の数字が低いことが分かります。青ヶ島については、1992年から2015年まで、年間の船の就航率が7割を超えた年がありません。

■参考:日本海より太平洋の方が荒れている?

こちらが青ヶ島の三宝港。青海原に向かって1本の桟橋が延びているだけなので、波や風の影響をもろに受けます。しかし、御蔵島と青ヶ島には港が1つしかありません

どちらの島も港があるのは島の西側。波や風の影響で、橘丸が御蔵島に接岸出来ないとなると、船で青ヶ島へ行くことも難しいだろうという予想が付きます。

橘丸が御蔵島に接岸出来るかどうかは、船で青ヶ島へ行くにあたって重要なポイントになるのです。この日の御蔵島は条件付き運航でしたが、橘丸は何事もなく御蔵島に入港しました。

御蔵島から八丈島までは81km、約2時間半かかります。本命・あおがしま丸(くろしお丸)の運航は毎朝7時に決定し、専用ダイヤルで確認することが出来ます。

確かこの時は船内で電話が繋がったので、さっそく確認すると、この日のあおがしま丸は通常運航!難易度S級とも言われる青ヶ島への上陸が決まりました。

三宅島と御蔵島は曇りでしたが、八丈島が見えてくる頃には青空が広がりました。

そして竹芝桟橋を出発してから約10時間半、都心から南へ287kmに位置する八丈島・底土港に到着!

写真左に泊まっている橘丸から、右に止まっているあおがしま丸へ乗り換えます。

揺れるあおがしま丸に乗船

あおがしま丸の乗船券は予約することが出来ません。

橘丸を下船したのは8時50分、あおがしま丸の出港は9時半。底土港であおがしま丸の乗船券をゲットし、いよいよ乗船ですが、何か様子がおかしい…

どうやらタラップではなく、コンテナを使って乗船するようです(笑)

コンテナがクレーンで持ち上げられた瞬間、コンテナ内で少し歓声も起こりました。これはなかなかレアな体験です。

八丈島を出港!青ヶ島までは約3時間の船旅。

あおがしま丸は、八丈島や青ヶ島付近を流れる黒潮の影響で、揺れることが多いです。小笠原諸島へ向かうおがさわら丸の24時間の船旅でも、三宅島~青ヶ島付近を通過するときが最も揺れます

■参考:地獄の定期船 おがさわら丸に乗船

この日もまあまあ揺れたので、ほとんどの時間を船内で横になって過ごしていました。

あおがしま丸の船内には、ちゃんとリバース用の袋も設置されていました。

こちらも船内で見つけたもの。『DONOT OPEN THE DOOR』と書かれていますが、その日本語を訳を見ると…

✖:避難口のため閉めないでください。
〇:ドアを開けないでください。 

これでは緊急時、ドアを開けようとする日本人と、ドアを閉めようとする外国人でけんかになってしまいます(笑)

青ヶ島(東京都)上陸

青ヶ島へのアクセス手段はあおがしま丸(くろしお丸)と、八丈島からのヘリコプターがあります。

青ヶ島のヘリポート

八丈島から青ヶ島へ船で行く場合、料金は2,000円代(2015年現在)なのに対し、ヘリコプターは1万円以上かかります。そして座席は9席しかないため、予約開始日(利用日1か月前の9時)には電話をかけ続けなければなりません。

いよいよ近づいてきた

宿に予約の電話をした際、船で行くことを伝えると、初めはNGの回答。それくらい船の就航率が低く、来島出来るのかあてにならないということです。結局「ヘリに乗るお金がない」という学生の特権で、何とか宿の予約を取ることが出来ました。

ただ、青ヶ島から帰れなくなるのが一番困ります。そのため、帰りのヘリ(青ヶ島→八丈島)は念のため予約していました。滞在予定は1泊ですが、予約したヘリは3日後。利用の前日までにキャンセルをすれば、キャンセル料を支払っても、ヘリより船が安いのです。

まとめると、青ヶ島へ船で行くときは、以下の手順がおすすめです。

  1. 八丈島→青ヶ島は「あおがしま」丸を利用【欠航したら諦める】
  2. 青ヶ島から帰る予定の数日先のヘリの席を予約しておく
  3. 青ヶ島から帰る前日に天気と波の予報をチェック、海が安定していればヘリはキャンセル
  4. 「あおがしま丸(くろしお丸)」で青ヶ島→八丈島へ

ついに難易度S級とも言われる青ヶ島へ上陸しました。あとは予定通り、翌日の船で帰ることが出来るかどうか。

WELCOM TO AOGASHIMA!ということで、約24時間の青ヶ島滞在スタートです。

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今回はここまで。本日もありがとうございました。

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