ブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は「2016年トカラ列島旅行記」その1をお届けします。
吐噶喇列島ってどこ?
トカラ列島、漢字で書くと「吐噶喇列島」。このいかにも強そうな島の名前を聞いたことはありますか。
トカラ列島は屋久島と奄美大島の間にある島々のことで、7つの島に人が住んでいます。これらの島々への一般的なアクセス手段は、鹿児島港~奄美大島・名瀬港を結ぶフェリーとしま。今回は奄美大島からこの船に乗船し、トカラ列島へ上陸します。
約3時間で奄美大島に到着。関東より暖かいですが、それでもやはり寒い。トカラ列島では野宿の予定。十島村のホームページに載っていた宿に電話をしてみましたが、工事関係者の方たちの長期滞在で、どこも満室。宿の予約を取ることが出来なかったのです。
この寒さの中で野宿をすることが、今回の旅の懸念事項でした。背中には寝袋とテントが入ったリュックサックを背負っています。もちろん島を歩くときも、基本的にはこれらの荷物を背負ったままです。
ちなみに、テントと寝袋は背中に背負える程度のもので、LCCの重さ制限(7kg)もクリア。まだ旅の序盤なので「お、バナナが生えているぞ!」というような、発見を楽しむ体力的余裕がありますが、これが数日続くと、果たしてどうなるのか…
村営船・フェリーとしま乗船
空港からは路線バスで奄美大島の市街地「名瀬」方面に移動し、フェリーとしまの乗船券を購入します。
名瀬港には、鹿児島~沖縄航路や鹿児島~喜界島~沖永良部島航路も寄港しますが、フェリーとしまの乗船場所は、他の船と異なるので注意が必要です。
■ 参考:名瀬港の歴史
15時半過ぎ、バス停「左大熊団地」で下車し、フェリーとしま乗船券販売所にやってきました。事務所の周りにはコンテナやトラックが並び、「本当にここでいいのか」と思うような場所ですが、こちらで間違いありません。
悪石島までの乗船券をゲット!鹿児島港以外からフェリーとしまに乗船する場合、乗船券は予約することが出来ません。また、船は学生証を見せることで「学割」となる場合が多いですが、フェリーとしまは学生証と学校所定の旅客運賃割引証が必要でした(私はその紙を持っていなかったので、今回は大人料金でトカラの島々を巡ります)。
20時過ぎ、再び港へやってきました。フェリーとしまの出港は午前3時(※現在は2時)でしたが、乗船締切は21時。21時を過ぎると、出港直前の時間まで船に乗ることは出来ません。また、21時に乗船出来るのは、原則夕方までに乗船券を購入している人だけです。
フェリーとしまの乗船場所から市街地まではおよそ2km。歩いても20分程度の距離ですが、市街地に深夜まで開いているお店は少ないです。21時の乗船を逃すと、なかなか辛い時間を過ごすことになります。
夕方に乗船券をゲットした後は、島での野宿に備え、イオンで食料などを調達。満を持して乗船!と言いたいところですが、これは乗っていいのでしょうか… 通常こういう場所にはスタッフの方がいるものですが、誰もいません。
しばらく待っていると、原付に乗ったおっちゃんがやって来て、「乗っていいんだよ」と教えてくれたので、揺れ動くタラップを歩いて乗船。乗船後、船内受付で座席が指定されます。
フェリーとしまは十島村の村営船で、人が住むトカラ7島全てに寄港します。運航本数は週2便が基本。欠航や抜港も多いため、トカラ列島の島々はアクセス難易度が高く、ネットでは「日本最後の秘境」とも紹介されています。
たまに週3便運航されることもあり、今回はそのタイミングを狙ってやって来ました。それでも、全島上陸は日数的に難しいので、奄美大島寄りの3島、悪石島・小宝島・宝島を巡ります。
日本最後の秘境へ上陸!
乗船後はすぐに眠り、目覚めると、フェリーとしまは最初の寄港地・宝島への接岸作業を行っていました。
フェリーが奄美大島を出港したことには全く気付かず、「目が覚めたら宝島だった」という、何ともRPG感溢れる展開です。まずは宝島・小宝島を素通りし、悪石島まで向かいます。
いよいよ悪石島が近づいてきました。「悪石」という島の名にふさわしい独特の雰囲気は、何となく「青ヶ島に似ている」と感じました。
■ 参考:2015年 青ヶ島旅行記
そして上陸!港の岸壁に描かれていたのは仮面神「ボぜ」。旧暦7月16日に悪石島に現れる仮面神で、仮面や衣装には島で生育する様々な植物が使われています。2018年には「来訪神:仮面・仮装の神々」の構成行事のひとつとして、ユネスコの無形文化遺産にも登録されています。
フェリーとしまは9時過ぎに悪石島出港後、十島村の島々を経由しながら、19時前に鹿児島に到着。その後すぐに折り返し、翌朝再び悪石島にやって来るので、それまで島を観光します。
.
今回はここまで。本日もありがとうございました。
★続きはこちら★
コメント