飛行機を使わずに北海道へ!東京から札幌 0泊2日 北海道&東日本パスの旅|2016 旅行記1

北海道

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今回は2016年「北海道&東日本パスの旅」その1をお届けします。

北海道&東日本パスの旅

2016年8月上旬、早朝に東京を出発し大宮駅までやって来ました。ここから2日間にわたって普通電車と船を乗り継ぎ、北海道・札幌まで移動します。

残念ながら、丸1日列車に乗っていても札幌に到着することは出来ません。この日の目的地は青森駅です。

東北本線を乗り継いで、仙台駅に到着したのはお昼過ぎ。どこかでゆっくり昼食を食べる時間もありません。それでも宮城県のお隣にある岩手県の県庁所在地・盛岡駅に到着するのは16時過ぎです。

「普通電車を乗り継ぐ」と言えば、青春18きっぷを利用するのが一般的ですが、今回利用しているのは北海道&東日本パス。青春18きっぷの場合、この先は秋田経由となりますが、北海道&東日本パスであれば八戸経由で青森まで行くことが出来ます

ということで、青森駅に到着。この日はちょうど「ねぶた祭り」が開催されていたので、その様子を見物します。

駅前で青森ねぶたを見物する

毎年8月2日~7日の夜に開催されている青森ねぶた祭り。この迫力ある山車が青森市街地を練り歩く様子は、駅のすぐ近くでも見物することが出来ます。

ねぶた祭りの由来が諸説ある中で、ねぶた祭りのホームページを見ると、例えば「無病息災を願う」など、このお祭りが行われている意味などは紹介されていません

どうやら明治から戦後にかけて「観光化」され、これほど大きくなったようです。ねぶたの下には企業看板が入っている点からも、商業的な目的が強いイベントと言えるでしょう(人が集まる→写真を撮る→広告価値が上がる)。

こちらはNHKのキャラクター【どーもくん】。「BSプレミ」という文字が見えており、こちらの山車はまさに番宣目的であることが分かります。

青森港には飛鳥Ⅱが寄港していました。「日本の伝統」というよりも、商業目的が強いお祭りですが、日本中から多くの観光客が訪れています。

飛行機を使わずに北海道へ

ねぶた祭りを見物した後は、青森駅前の「まちなか温泉」で汗を流した後、3km以上歩いてやって来たのは青森フェリーターミナルです。

普通列車で青函トンネルを通ることは出来ないので、ここからは青函フェリーで北海道へ渡ります。当時は学生割引が適用され、2割引の2,080円でした。

深夜2時発「あさかぜ21」がこの日の宿。函館まで約4時間、津軽海峡を渡る夜の船旅です。

雑魚寝タイプの部屋は、ねぶた終わりの人たちで混雑していました。もちろんこの時間、外は真っ暗なので景色を楽しむことは出来ません。

1日移動し続けた疲れでぐっすり眠り、目覚めると青空の下に函館山が見えていました。8月上旬ですが、朝の涼しい空気が、北の街へ来たことを実感させてくれます。

フェリーが到着する港から、まずは30分ほど歩いて五稜郭駅へ。ここからは再び北海道&東日本パスを利用し、道南いさりび鉄道でお隣の函館駅まで移動。

車内には「GLAYの育った町 LOVE函館」と書かれたシールが貼られていました。GLAYのメンバー4人が高校時代までを過ごした函館。GLAYの聖地としてオフィシャルショップなどもあります。

函館駅に到着。この日は1日北海道の普通列車を乗り継いで札幌を目指しますが、その前に朝の函館を散策します。

朝の函館を観光

まずは駅から歩いて約20分、定番スポット・金森赤レンガ倉庫を通過。1869年、大分県の実業家・渡邉熊四郎氏が創業した金森洋物店を起源とし、現在は金森商船株式会社が管理・運営を行っている施設です。

1887年、熊四郎氏が日本郵船の前身にあたる共同運輸会社から倉庫を買い取り営業倉庫業をスタート。海運業の発展により重宝されましたが、昭和後期からは伝統的建造物として観光地化されました。

ハリストス正教会」もまた貴重な建造物。1860年に開設された日本で最初のギリシャ正教会です。

その向かいにあるのが「カトリック元町教会」。こちらは1859年、函館を訪れたフランス人宣教師メルメ・デ・カション氏がミサを開いたのが始まりで、1867年に仮聖堂が建てられました。1867年はまだキリスト教信仰が黙認される前の時代ですが、問題はなかったのでしょうか。

■ 参考:隠れキリシタンの歴史

そして八幡坂へ。「坂のまち」とも言われる函館で最も有名な坂と言えるでしょう。普段は観光客が絶えない場所ですが、朝は人が少ないのでおすすめです。

最後は朝市を見物。朝食はコンビニの菓子パンで済ませて、函館駅に戻ってきました。

東京から0泊2日で札幌に到着

ここからはJR北海道の普通列車を乗り継ぐ旅です。

北海道の地名の多くがアイヌ語由来なので、移動しながら地名を調べるのも楽しみのひとつ。函館はもともとアイヌ語で「湾の端」という意味から、「宇須岸(ウスケシ)」と呼ばれていました。

車窓から大沼が見えました。大沼の由来はアイヌ語で「ポロ・ト(大いなる湖沼)」。5万年から3万年前の大噴火により出来た湖で、有名な歌「千の風になって」発祥の地にもなっているそうです。

終点の長万部に到着。アイヌ語の「シャマンベ(川尻(川の水の流れ下る方)が横になっている川)」という言葉が由来の地名です。

長万部で乗り換えて乗車した列車の終点は倶知安。こちらもアイヌ語由来の地名で、尻別川の支流・倶登山川の旧名「クッシャニ」から付けられたそうです。

小樽もまた「オタ・オル・ナイ(砂浜の中の川)」という、やはりアイヌ語に由来している地名。そしてここまで来ると列車の本数が増えるので、小樽を観光する時間もありましたが今回は通過し、札幌には17時半前に到着しました。

札幌もまたアイヌ語です。「サリ・ポロ・ペッ」由来説と「サッ・ポロ・ペッ」由来説があるそうですが、いずれも「川」に関連した意味となっています。

なお、アシカ・アザラシ・オットセイなど、私たちが普段使っている言葉にもアイヌ語由来のものがあることは、ほとんど知られていません。

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今回はここまで。本日もありがとうございました。

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