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今回は「2018年 冬 小笠原諸島旅行記」その4をお届けします。
★前回の記事は こちら ★
冬の小笠原諸島でザトウクジラを見る
父島滞在3日目。この日は小笠原観光さん海の1日ツアーに参加しました。
冬の海のツアーのメインはクジラ!毎年12月から5月にかけて、ザトウクジラが子育てと繁殖のために、北の海から小笠原諸島周辺へやって来るのです。さらに、ツアー中にイルカが出たら、ドルフィンスイム・ウォッチングも楽しむことが出来ます。
■ 参考:小笠原のドルフィンスイム・ウォッチング
例によって、クジラやイルカを見つける方法は目視。海面が波立っていると、波なのかクジラの背中なのか、イルカの背びれなのか、初心者が見分けるのはなかなか難しいです。しかし、この日の海は写真の通り凪。クジラを発見するのは難しくなさそうです。
船はまず天然記念物の島「南島」へやって来ました。ツアーの案内には「南島上陸」とありましたが、この時期は植生回復期間のため上陸することが出来ないはず。
やはり南島は眺めるだけで通過となりました。どうやら冬は波が無い場合に泳いで上陸するようですが、この日の海で上陸出来ないとすると、冬の南島へ行くことは実質不可能でしょう。
■参考:南島に上陸した様子
そして、クジラもイルカも現れずに午前中が終了。船に熱湯の入ったポットがあるので、昼食はカップ麺を持参していました。動画は昼食後に船の周りでシュノーケルをした様子。海面に浮かんでいるだけでも、多くの熱帯魚を見ることが出来ました。
ホエールウォッチングツアーに参加
午後も相変わらず海は穏やか。昼食後の柔らかな日差しと心地よい船の揺れで、船内はすっかりお昼寝モード。
そこにイルカの大群が現れました!こちらは一緒に泳ぐことが出来ないタイプのハシナガイルカなので、船上からその姿を観察します。
このときはイルカが動く船に興味を持って遊んでくれたので、船の上からこんな写真を撮ることも出来ました。
圧巻はこちらの映像。まさに天然のイルカショーです。
ツアーはこれにて終了。16時半頃に港へ戻ってきました。イルカを見ることが出来たのはよかったですが、冬の小笠原でクジラを見ないのはもったいない…
最終日も半日ツアーへ
ということで、父島滞在最終日の午前中にも、半日ツアーへ参加することに。
これは謝恩ツアー参加者の特権で、ツアー料金が2割引だったおかげでもあります。
まずはやはり南島へ。そして上陸することは出来ずに通過。ここからが本番です。
最初に現れた生き物はウミガメ! しかし、小笠原レベルだと「ウミガメがいますね~」という案内があるぐらいで、ほぼ素通り。
その後、再びハシナガイルカが数頭現れて半日ツアーは終了。クジラを見ることは出来ず、海へ入ることもなく、地味な内容となりましたが、自然相手なので仕方のないことです。ザトウクジラがよく見られるのは通常2月から3月。12月はまだ時期が少し早かったのかもしれません。
半日ツアーから戻った後は、船の出港まで港周辺もぶらぶらと散歩し、東京行きのおがさわら丸に乗船。閑散期なので乗客は少ないですが、港には相変わらず多くの方が見送りに訪れていました。
毎度のことですが、盛大な見送りに心を打たれながら、デッキでクジラを探しつつ、離れていく小笠原諸島を眺めるのでした。
■参考:揺れる東京行きのおがさわら丸
2月から3月がザトウクジラシーズン
せっかくなので、私が2018年2月から3月にかけて、小笠原に長期滞在した時のクジラの様子もご紹介します。
船から見るクジラはこんな感じ。よく写真や映像で紹介されている、ザトウクジラのジャンプ(ブリーチ)を見られることは稀で、基本的にはのっそりと海から背中だけが出てきます。
一方で運がいいと、ツアーに参加しなくても、陸からクジラが飛ぶ姿を見ることが出来てしまいます。
小笠原では、本土復帰20周年記念事業の一環で、1988年に日本で初めてホエールウォッチングツアーが行われました。事業者間で自主ルールも設定されたことから、日本のエコツーリズムの先駆けと言われています。
古くから小笠原の海にはクジラがおり、最初の定住者たちも、小笠原近海へやって来る欧米の捕鯨船団に、水や食料を供給することで生計を立てていました。
そのクジラが今では冬の重要な観光資源になっていることから、小笠原の人々の暮らしはクジラとともにあると言っても過言ではありません。
■参考:クジラとともにある小笠原の歴史
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今回はここまで。本日もありがとうございました。
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