揺れるさるびあ丸!大島・利島・新島・式根島・神津島へ 接岸を見る旅|2022 伊豆諸島旅行記4

旅の思い出

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今回は【台風の東海汽船・さるびあ丸に乗船した】時の様子その4をお届けします。

★前回の記事★

条件付き運航の伊豆諸島へ

2022年9月18日、伊豆諸島に台風14号が接近する中、さるびあ丸に乗船。神津島へ向かっています。

5時45分、最初の寄港地である伊豆大島・岡田港に到着。竹芝桟橋を出港してからここまでは全く揺れていません。夜もしっかり寝ることが出来ました。

外はどんより曇り空ですが海は穏やか。伊豆大島の西にある伊豆半島が台風の波をブロックしているのでしょう。

しかし、接岸すると同時に嵐がやって来ました。強い雨風が下船する人々を襲います。

デッキ最上階も封鎖されていました。

嵐が止むのを待ってから、6時25分に伊豆大島を出港。この先の利島・新島・式根島・神津島は条件付き運航なので、直前まで接岸出来るかどうかは分かりません。

島の北部にある岡田港から島の西側を南下。伊豆大島は雲に包まれています。

この辺りがメインの港・元町港でしょうか。

台風の海を行くさるびあ丸の雄姿は、船内のモニターでも見ることが出来ます。海が大荒れの時は、このモニターにも荒々しい映像が映るはずですが、まだ大したことはなさそうです。

船もそれほど揺れていませんが、伊豆大島出港後の船内アナウンスで、新島&式根島の上り便(復路)とジェット船の欠航が発表されました。

続いて接岸する利島は往復とも条件付き。普段のさるびあ丸が就航する島々の中で、最も就航率が低い島ですが、果たして台風が迫る状況で、接岸することは出来るのでしょうか。

ほぼ定刻通りの7時45分、さるびあ丸はあっさりと利島に接岸しました。

動画を見ると、風は強い一方で、海が荒れている様子はありません。利島の港があるのも伊豆大島・岡田港と同じく島の北側。船の就航率は風の強さ・波の高さよりも、波風の「向き」が重要であることと分かります。

利島を出港すると青空が見えてきました。

水平線も見えており、台風が近づいているとは思えない天気に変わりました。

こちらは新島の横に浮かぶ鵜渡根島。明治時代には人が住んでいたようですが、現在は無人島です。

新島・式根島は上り便が欠航に

そして、条件付き運航だった新島には、約15分遅れで到着。相変わらず船は揺れていない気がしましたが、遅れているということは、多少なりとも影響があったのでしょうか。

新島は上り便が欠航となったため、新島から東京へ向かう方も乗船。この場合、東京まで向かう方は最終寄港地・神津島でも下船することは出来ず、竹芝桟橋に到着するまでさるびあ丸に乗りっぱなしとなります。追加料金はかかりません。

★参考:私も一度経験したことがあります★

鵜渡根島

約15分停泊した後に出港。これまで数多くの嵐を経験してきた東海汽船が、下り便を条件付き・上り便を欠航とする理由が分からないほど、写真で見る海は穏やかで、天気もいいです。

しかし、条件付き運航にする理由は、式根島接岸時に分かりました。やはり、写真で見る海は穏やかですが…

接岸時の様子はこんな感じ。うねりと船から生じる波が合わさって、海水が岸壁を超えてしまっています。接岸作業に従事する人にとっては危険な状況です。

ポイントは潮汐です。式根島に到着した9時半頃は、早朝よりも潮が満ちています。そして、お昼から午後にかけてはさらに潮が高くなるため、接岸時に桟橋を襲う波も高くなり、欠航せざる負えないのでしょう。

式根島でもさるびあ丸に乗船する人の列が出来ていましたが、皆さんの目的地はお隣の神津島ではなく東京・竹芝桟橋です。

ここまで寄港してきた伊豆大島・利島・新島・式根島が見えています。次はいよいよ最終寄港地・神津島です。

神津島接岸!揺れるさるびあ丸

式根島接岸時には、だいぶ台風らしさが感じられましたが、相変わらず船は大した揺れではありません。

その理由のひとつがこちら。「フィンスタビライザー」の存在です。魚のひれのような金属板があるだけで、航行時の横揺れが軽減されるということで、最近の船にはほとんど付いています。

しかし、実際にフィンスタビライザーを見たのはこれが初めて。ハートマークが描かれており、#さるびあハートと名付けられているそうです。

9時54分、間もなく神津島に到着しますが、神津島も条件付き運航。まだ接岸出来るかどうかは分からない状況です。

それにしても相変わらずいい天気。やはり、島旅や船旅をする時に確認しておくべきなのは天気予報ではなく、波・風・潮汐なのです。

この時点で約20分遅れ。神津島での停泊時間は30分ですが、それも恐らく短くなることでしょう。

ここに来てようやく荒々しい波を見ることが出来ました。もし接岸することが出来たら、私は下船しなければなりませんが、まだ帰りの乗船券を持っていません。

神津島に上陸しました。しかし、乗下船と荷役が完了次第すぐに出港するということで、島の乗船券販売窓口へダッシュ。もし乗り遅れたら、いつ帰ることが出来るか分かりません

窓口の方の迅速な対応のおかげで、何とか乗船券をゲットし、船の出港にも間に合いました。なお、竹芝桟橋で往復の乗船券を購入することが出来なかった理由は不明です。

神津島に接岸するさるびあ丸はかなり揺れており、なかなか迫力があります。これ以上潮が満ちていたり、波があったりしたら、恐らく接岸することは出来なかったことでしょう。

伊豆大島と利島だけに接岸し竹芝へ

10時半過ぎ、さるびあ丸は神津島を出港しました。

東京・竹芝桟橋までは約8時間半の船旅です。今度は台風から逃げる形となるので、これ以上船が揺れることはないでしょう。

上り便は式根島と新島が欠航になったため、真っすぐ利島へ向かいます。

ということで11時45分、利島まで戻ってきました。

条件付き運航ですが、この海の様子なら普通に接岸することが出来るでしょう。

式根島と新島を通過してきたため、通常よりも45分早く、12時ちょうどに利島へ到着しました。

お次の伊豆大島には約1時間早く到着。この日の風向きは南。追い風と追い波を受けて、通常よりもスピードが出ていたと思われます。

そして東京湾へ戻ってきました。こちらは曇っていたため、夕焼けを見ることは出来ず。

どこかで時間調整をしたのでしょう。竹芝桟橋には定刻の19時に到着。それから3時間後には、また伊豆諸島に向けて出港するという運航を、基本的に毎日行っているさるびあ丸ですが…

この日は伊豆大島以外欠航となっていました。また橘丸は全島欠航。神津島で船に乗り遅れていたら大変でした。これにて台風が迫る伊豆諸島への旅は終了です。

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今回はここまで。本日もありがとうございました。

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