追加料金なしで特急に乗れる?北海道&東日本パスで行く 石勝線の旅|2025 旅行記2

北海道

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今回は「2025年 公共交通機関で行く 北海道の旅」その2をお届けします。

★前回の記事は こちら

北海道&東日本パスで行く 石勝線の旅

2025年8月8日、朝6時にシルバーフェリーで北海道・苫小牧へ上陸した後、電車で千歳駅にやって来ました。

気温は23度。曇っていることもあり、真夏であることを忘れさせる涼しさです。この日の目的地は釧路。北海道&東日本パスを利用し、夕方までひたすら列車で移動します。

7時45分発の千歳線「追分行」に乗車。この列車はお隣の南千歳駅から石勝線に入ります。

8時04分、終点の追分駅に到着。かつて、幌内炭鉱・空知炭鉱(歌志内)・夕張炭鉱から掘り出された石炭は、ここ追分駅を経由して室蘭港へ運ばれた後、船で本州へと送られていきました。

■参考:北海道の石炭と鉄道の歴史

北海道に鉄道が走る歴史的理由~鎖国の日本に接近したロシアと北海道開拓|2020 旅行記5
美しい北海道の雪原の中を走る汽車の乗客は私一人だけ。JR北海道が赤字であることは有名な話ですが、なぜこうした地域に鉄道が建設されたのでしょうか。その背景を知るために、今回は北海道の歴史を江戸時代まで遡ってご紹介。北海道の開拓と鉄道敷設を後押ししたのは、鎖国時代の日本に接近したロシアでした。
追分駅にて

1892年の追分駅の開業と同時に追分機関庫も置かれたことで、追分は石炭や開拓物資を運ぶ貨物輸送と、産炭地へと行き交う人々の旅客輸送、その両方を束ねる中継基地(ゲートウェイ)として発展。最盛期には、鉄道従業員とその家族だけで町の人口の半分以上を占めたそうです。

追分駅前にて

1975年12月14日、室蘭駅ー追分駅ー岩見沢駅間で日本最後のSL牽引による定期旅客列車が運行され、続く12月24日に、追分駅ー夕張駅間で運行された「SLさよなら貨物列車」をもって、国鉄本線上からSLが完全に姿を消しました日本のSL最後の活躍の場となったのが、ここ追分だったことはあまり知られていません。

■参考:1

特急とかちで追分から新夕張へ

新得方面に向かう次の普通列車は、約4時間後の12時09分発「新夕張行」です。

さすがに4時間も待っているのはもったいないので、追分駅からは8時40分発の特急とかち1号「帯広行」に乗車。

全席指定

ただし、北海道&東日本パスはあくまで普通列車専用のフリーパスなので、特急に乗る場合は、特急券に加えて乗車券も別途必要になります。そこで追分駅ー新夕張駅間は、普通乗車券と特急券を改めて購入。料金は大人1人1,840円でした。

9時、新夕張駅に到着。一旦ここで列車を下りて、少しだけ駅周辺を散策してみます。

駅前に「もみじやま」と書かれた錆び付いた駅名標がありました。これは新夕張駅のかつての駅名。1892年、北海道炭礦鉄道が追分駅ー夕張駅間の支線を開通させた際、そのほぼ中間地点に置かれた唯一の途中駅が、当時の「紅葉山駅(もみじやまえき)」です。1981年の石勝線開業を機に、現在の駅名に改められました。

1981年10月1日、南千歳駅ー追分駅間&新夕張駅ー新得駅間が、新たな線路として一斉に開業。これに、1892年から夕張炭田の石炭を運び出すために敷かれてきた運炭路線「夕張線(追分駅ー新夕張駅ー夕張駅間)」が組み込まれ、ひとつの路線として誕生したのが、現在の石勝線です。

■参考:根室本線の歴史

根室から滝川へ!普通列車&代行バスで北海道最長路線・根室本線を乗り通す|2021 旅行記13
JR北海道・根室駅にやって来ました。ここは全長443.8 kmにもなる、JR北海道の最長路線・根室本線(支線部を除く)の終点の駅です。まずは花咲線に乗車し釧路へ。その後は普通列車と代行バスを乗り継いで、根室本線の起点・滝川駅を目指す根室本線乗り通しの旅の様子をお届けします。
新夕張駅にて

一方、本線ルートから外れた新夕張駅ー夕張駅間は石勝線の支線として残り、その後も「夕張線」の通称で呼ばれ続けましたが、こちらは2019年に廃止されました。

新夕張駅のすぐ隣にあるのが『道の駅夕張メロード』があります。

夕張といえばメロン。売店や農作物直売所では夕張メロン関連の商品も手に入るそうですが、営業開始は10時から。中を見て回ることはできませんでした。

こちらは駅前のビニールハウス。よく見ると、「夕張メロン 見学ハウス」と書かれた小さな張り紙が貼られています。中を覗いてみると…

確かにメロンが育っていました。

追加料金なしで特急に乗れる!新夕張ー新得

新夕張駅で1時間ほど過ごし、列車での移動を再開します。

次に乗るのは特急おおぞら3号「釧路行」です。

こちらが南千歳駅ー新得駅間における石勝線・下り普通列車の運行本数。新夕張駅ー新得駅間を走る普通列車は1本もないため、この区間は乗車券のみで特急列車に乗ることが出来る特例が設けられており、この特例は北海道&東日本パスや青春18きっぷにも適用されます。

ということで、新得駅までの1時間10分は再び特急列車の旅。今回は新夕張で一旦下車しましたが、先ほど追分駅から乗車した「とかち1号」に乗り続けても問題なかったはずです。

新夕張駅ー新得駅間を走る特急列車(とかち・おおぞら)は全車指定席ですが、空いている席に座り、検札ではパスを提示すればOK。途中駅からその席を予約された方が乗ってきたら、譲るのがルールです。

途中駅その1『占冠駅(しむかっぷ)』。石勝線開業と同時に開業した駅で、当時から普通列車が来ない駅となっています。2020年から2024年の5か年における平均利用者数は「3名超10名以下」です。

途中駅その2『トマム駅』。標高約は約537mで、北海道のJR線で最も高い場所に位置する駅です。スキー場利用客を見込んで石勝線の開業と同時に「石勝高原駅」という名で誕生し、占冠駅と同様、特急のみが停車する駅となっています。

石勝線の新夕張駅ー新得駅間は「北海道の背骨」とも言われる日高山脈を通過するため、トンネルが多いです。駅間も長く、新夕張駅ー占冠駅間の34.3kmは在来線で全国2番目の長さ。トマム駅ー新得駅間の33.8kmは全国3番目の長さとなっています。

■参考:全国一の長い駅間は石北本線

石北本線 普通列車で旭川から網走へ!鉄道開業の歴史とカボチャ団体の陳情|2020 旅行記10
旭川駅を9時19分に発車する普通列車「上川行」に乗車。この日の目的地は石北本線の終点・網走駅です。北海道の鉄道は開拓や軍事、資源の運搬が目的で建設された場合がほとんどですが、石北本線は「地域からの要請(カボチャ団体の陳情)」ということで、他の路線と事情が少々異なるのです。今回は石北本線開業までの歴史をまとめました。

11時13分、新得駅に到着。石勝線という名前の由来にもなっている「石狩」から「十勝」に入りました。

根室本線で新得から釧路へ

ここから普通列車に乗り換えて釧路を目指します。

11時30分発、根室本線「帯広行」に乗車。石勝線の特急列車は空いている席を見つけるのが大変なほど混んでいましたが、この列車は1両編成でも空席がありました。

12時18分に帯広駅へ到着。ここでの乗り換え時間は短く、続いては12時26分発「釧路行」に乗車。釧路までの所要時間は3時間です。

夏空の下、十勝平野を横断。

厚内駅から先は太平洋沿岸を走ります。

15時26分、釧路駅に到着しました。この日の移動はここまで。釧路では友人の家に2泊させていただきます。

駅で友人と合流し、少し早めの夕食へ。向かったのは駅から歩いて15分ほどの場所にあるレストラン泉屋 総本店。釧路の名物料理であり、地元で愛されるソウルフードのひとつであるという「スパカツ」発祥のお店です。

アツアツの鉄板に乗せられた「スパゲティ」と「カツレツ」。相性抜群で美味しかったです。

こちらはカレー。組み合わせもいくつか種類があります。超人気店で行列必至と聞いていたものの、夕方に訪れたためか待たずに席へ。ところが、お店を出た17時半頃には、入口にずらりと大行列ができていました。

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今回はここまで。本日もありがとうございました。

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