1周12km 天売島を3時間半で歩いて1周!絶景広がる島の西側がおすすめ|2025 旅行記9

北海道

ブログをご覧いただきありがとうございます。

今回は「2025年 公共交通機関で行く 北海道の旅」その9をお届けします。

★前回の記事は こちら ★

天売島を歩いて1周する

2025年8月13日、北海道の有人島・天売島の宿「天売マフレ」で朝を迎えました。

宿からの景色。水平線の先にある北海道の向こうから太陽が昇ってきました。今日も天気は良さそうです。

時刻は4時38分。13時25分発のフェリーに乗船するため、午前中いっぱいをかけて島を歩いて1周します。

港にあった看板によれば、天売島の周囲は約10km。一方、観光案内サイトでは約12kmと紹介されていて、資料によって数字に少しばらつきがあります。

天売島を一周する道路は、北海道道548号天売島線。総延長は9.858kmなので、港の看板にあった「周囲10km」とは、おそらくこの道道のことを指しているようです。沿線には1kmごとに案内板が設置されています。

まずは4km先にある赤岩展望台へ。ここからは島内を歩きながら撮影した写真をご紹介していきます。

島のメインストリート

なお、夏の観光シーズン中、島内の周回道路は時計回りの一方通行に規制されています。

こちらが天売島のメインストリート。車通りはほとんどありませんが2車線です。島民のほとんどがこの通り沿いで暮らしています。

島で唯一の診療所。

小中学校の前にある島で唯一の信号機を通過。

天売ちびっこランドは、島の保護者たちの手で運営されている認可外保育施設。2002年に町立の保育園が廃止されたことを受け、子育て世代の親たちが、羽幌町からの助成を受けながら運営しているそうです。

こちらは島の中心に広がるフットパスの入口。野草や野鳥の観察を楽しめるように整備された遊歩道と紹介されています。今回は時間がないので通過。

道路の真ん中に轢かれたマムシがいました。マムシとスズメバチはいますが、キツネ・クマ・シカといった北海道を代表する野生動物はいません。

5時20分、3km地点を通過。

そして、2車線道路はここまで。この先は1車線となり、住宅等もなくなります。

アップダウンが激しい

島の大部分が熊笹に覆われた草地が広がる天売島。

春から夏にかけてはエゾカンゾウやエゾスカシユリ、ヤナギラン、ハマナス、ノリウツギなど、季節ごとに違った花々が咲くそうです。

この辺りはウミネコの繁殖地となっているため、車輛の進入が禁止されています。

島の最高標高は約180m。アップダウンが激しいので、歩くのは結構大変です。レンタサイクルを借りることも出来ますが、自転車は徒歩より大変かもしれません。

私はベビーカーを押して頑張って歩きます。

5時35分、4km通過。

5時50分、5km通過。

太陽もだんだん高くなってきました。天売島には気象観測点がないので、隣の焼尻島にある気象庁の観測データを見てみると、この日の最高気温は27度。暑い中、日陰のないこの道を歩くのは大変です。夏に島を歩く場合は、早朝の時間帯がおすすめ。

絶景スポット:赤岩園地

お手洗いがありました。【お願い】の看板には、「ウトウが入りますので、ドアは必ず閉めてください」という注意事項が書かれています。

ウトウはウミスズメ科の海鳥。国内の繁殖地は北海道と三陸地方の離島・岩礁に限られていますが、なかでも天売島は世界最大の繁殖地として知られています。【ウトウ観察のお願い】という看板もありました。

6時、赤岩園地に到着。ここにある赤岩展望台が天売島の最西端にあたります。

こちらが展望台からの景色。目の前には広がるのは夏の穏やかな日本海の絶景です。

そしてこちらが海に向かって切り立つ、高さ約100mもあるというの島のシンボル「赤岩」。

周辺の斜面には、ウトウの巣穴が無数にあるとのことですが、肉眼で確認することはできず。繁殖期にあたる5月から7月頃、日没前後の時間帯に訪れると、海から戻ってきた親鳥が口いっぱいに小魚をくわえて巣穴へと駆け込み、ひなを育てる様子も見られるそうです。

この時は鳥の姿さえありませんでしたが、展望台には鳥が運んできたと思われる小さな赤い木の実が置かれていました。

また、赤岩埼灯台という白い小さな灯台もあります。

6時20分、6km地点を通過しました。

国土地理院地図より

赤岩園地からは天売島最高地点に向かって、引き続き上り坂が続きます。

ダイナミックな島の西側がおすすめ

今でこそ緑が広がる天売島ですが、明治時代前期にはニシン粕を作るための薪としての伐採や、山火事によって森林の大半が失われ、一時はすっかりはげ山になってしまったそうです。

森林の荒廃は水不足を引き起こします。はげ山の状態は戦後も続き、離島ブームで観光客が多く訪れた1970年代にはしばしば断水が発生。自衛隊のヘリコプターや船による本土からの給水が行われたそうです。なお、同様の事態は焼尻島でも発生しています。

赤岩園地から10分ほどで千鳥ヶ浦園地に到着。

一旦周回道路を外れて、海方面に続く細い道を歩いてゆくと…

岬の先端に小さな木造の小屋がありました。こちらは「海鳥観察舎」です。

それにしても、すごい場所に立っています。周囲に民家など他の建物は一切なく、見渡す限り広がる草原と空。まるでRPGゲームの世界に迷い込んだような景色です。

そして、この小屋の周りには海鳥たちがたくさん飛んでいます。小屋は24時間開放されているようで、中に入ることが出来ました。

海鳥観察舎の中の様子。無料の双眼鏡と案内図が置かれています。餌となる魚たちが豊富にあることに加えて、島の西部に連なる切り立った崖が、外敵から身を守るのに適しているそうです。

こちらが天売島で生きる海鳥たち。双眼鏡を覗くと、たしかに鳥の姿は確認できました。ただ、鳥については全くの無知なので、感想は「鳥だな」というだけ。

私は鳥よりも、海鳥観察舎から眺める天売島のこの景色のほうに、すっかり心を奪われました。小さな島とは思えないこのスケール感は、写真や言葉では伝えきれません。

千鳥ヶ浦園地を過ぎると、ようやく下り坂となりました。この道を車が走ることは基本的に無いはずなので、「スピード注意」というのは、自転車に向けたメッセージでしょう。

天売島を訪れたら、島の西半分にある1車線区間の散策は、ぜひおすすめしたいです。ダイナミックな自然景観を楽しめるうえに、道自体もきれいに草刈りがされていて、とても歩きやすい区間でした。

6時55分、7km地点を通過。写真の通り、1車線区間は沿線に本当に何もないので、水分は忘れないようにしましょう。お手洗いは赤岩園地にあります。

はげ山になったことで水不足にも悩まされていた天売島ですが、戦後の治山事業による植林がようやく実を結び、現在のような緑豊かな姿を取り戻したのは1980年代以降のことです。

■参考:1

所要時間:3時間半

宿を出発してから2時間以上経ちましたが、ここまで人の姿は全く見ていません。

道路の先に1匹の鳥が歩いていました。この鳥は何でしょう。

我々が接近しても飛んで逃げる様子はなく、約2分間に一緒に歩きました。最後も歩いて去っていったので、怪我をしていたのでしょうか。

7時15分、8km地点を通過。

観音岬園地も日本海を望む展望スポットです。

まるで湖のように穏やかな海が広がっています。

左手を見ると、ここまで歩いてきた崖沿いの道がよく見え、その先には先ほどの海鳥観察舎も小さく見えました。

引き続き坂を下りて、一方通行区間(夏季限定)はここまで。

7時45分、9kim地点を通過しました。もうすぐ港や宿がある島のメインストリートに入ります。

こちらは天売島灯台。1968年に設置された比較的新しい灯台です。近くまで行くことも出来るようですが、今回は通過。

道路が2車線になりました。

こちらは愛鳥の碑展望台。眼下に天売港を見下ろせる展望スポットですが、ここまで巡ってきた他の展望台に比べるとだいぶ標高が低く、景観はいまひとつでした。

敷地内には「天売島周辺海域海難遭難者慰霊之碑」もありましたが、 展望台の名になっている「愛鳥の碑」は見当たらず。

東屋もありました。「天売島でキャンプや野宿をするならここかな」と思いましたが、天売島ではキャンプ・野宿ともにNGとなっています。

こちらが今回私たちが宿泊している天売島マフレ。2023年度まではこの敷地にキャンプ場があったそうです。

そして、島内1周はここで終了。時刻は8時ちょうど。ベビーカーを押しながらでも、約3時間半で歩いて1周することが出来ました。ちなみに、写真の「道道5548」を示す標識は、1970年代の制度に基づいて設置されたそうです。

宿でシャワーを済ませてチェックアウト。船の時間までは宿に併設されているカフェで、だらだらと過ごしていました。

こちらは宿に隣接している「炭火海鮮 番屋」。

注文した海産物をここで自分で焼いて食べることが出来るようです。

せっかくなので、活ウニ(500円)を頂きました。宿自体も綺麗ですが、冷房が効いて、Wi-Fiも繋がる環境でだらだらと過ごせる場所があるのは助かります。

13時過ぎ、フェリーがやって来ました。この日はここから日本最北にある温泉郷・豊富温泉まで移動します。

.

今回はここまで。本日もありがとうございました。

.

午前中いっぱいをかけて、天売島を歩いて一周しました。島の周囲は約12km、ベビーカーを押しながらでも約3時間半で歩いて一周することができました。夏の観光シーズン中、島内の周回道路は時計回りの一方通行に規制されています。アップダウンはありますが、おすすめは絶景が広がる島の西側です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました